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子宮頸がんの症状とは?ワクチンや検診は本当に有効?原因とは?医師が徹底解説!

[2022.05.10]

 

こんにちは。ウチカラクリニック健康メディア「予防医学大辞典」です。

 

今回は「子宮頸がん」について、子宮頸がんの症状・子宮頸がんワクチンや検診・その原因などについて医師の視点から簡単に、わかりやすく解説していきます。

子宮頸がんは若者だけの病気、あなたはこのように思っていませんか?

子宮頸がんは若者から中高年まで幅広い年齢層が注意しなければいけないがんで、当然命に関わるものです。

しかし子宮頸がんは数少ない「予防できるがん」です。どのような方法があるかあなたはご存じでしょうか。

 

 

子宮頸がんは未然にできる対策があるにも関わらず、病院では予防の方法を知らなかったがために転移が起きた状態で来院、取り返しがつかなくなってしまうケースも珍しくはありません。

絶対に後悔しない為に今回の記事を見て、子宮頸がんの症状や予防法について理解しておいてください。

それでは早速解説に参りましょう。

 

子宮頸がんとは?

 

 

ではまず、子宮頚部のまわりの構造についてみてみましょう。

子宮自体の場所はご存じの方も多いでしょう。女性のお腹のあたりに存在する洋ナシを逆さにしたような形の臓器です。

そして子宮は左右に卵管という管で卵巣とつながっていて、子宮体部から下の方に膣につながっています。

そしてこの膣との間の部分を「子宮頚部」といい、この頸部と子宮そのもの、子宮体部にがんができやすい訳なんですね。

 

子宮の頚部は膣の側の組織と子宮側の組織が混ざり合っており、そこの境目をSCジャンクション、と呼びます。

 

このSCジャンクションにがんができやすいので、検査においては念入りに確認する部分なんですね。

 

子宮体がんの方は50歳代の方に多いですが、子宮頸がんは20歳から4.50歳まで幅広い年齢層に起こりうるのが怖い所です。

 

 

子宮頸がんの治療法とは?検査は?

子宮頸がんの検査

子宮頸がんは「コルポスコピー」という検査で診断します。

 

「コルポスコープ」という子宮頚部専用の虫眼鏡のような機械を使って、よーく拡大して詳しく病気がないか観察し、怪しい部分があれば組織をとってきて顕微鏡で確認。

良性か悪性かを確認して診断をします。

 

そして子宮頸がんのがんの中で非常に特徴的な部分が、「良性と悪性の中間」の状態が存在する事なんです。ほとんどのがんでは良性か悪性かの両極端しかありませんが、子宮頸がんは違うんです。

 

この良性と悪性の中間の状態を医学用語で「異形成」と呼びます。

正常ではないが、悪質ながんの状態でもない中間地点が、子宮頸がんでは存在するんですね。

 

 

この異形成の状態は放っておいても正常に戻る場合もあるのですが、さらに組織が変質し、最終的にがん化してしまう事もあるので、経過観察を行ってしっかり監視しておく事が必要です。

すぐにがん化してしまうより、何年かは異形成の状態が続く事が多いのでちゃんと検査を受けていれば異形成の発見もしやすいんですね。

 

また異形成にはレベルが1-3まであり数字が大きくなるほど良くないのですが、このレベル3の状態になった場合は既にがん化する可能性が高いという訳でものその段階で部分的に切除してしまう事もあります。

 

 

この手術は、くるっと円錐のような形に部分的に切除するので「円錐切除」と呼びます。

 

この円錐切除であれば子宮の機能を温存して、妊娠も可能な事が多いのですが、がんが進行していくと子宮やその周囲の臓器を摘出しなければならない場合もあるので、妊娠する機能が失われてしまいます。

 

 

なので特に妊娠を希望される方にとってはやはり予防や早期発見が重要になってきます。

 

子宮頸がんの症状とは?

では症状について解説していきます。

子宮頸がんの症状①不正性器出血

症状として最も多いのは、「不正性器出血」です。

 

と言われても何の事かよくわかりませんよね。詳しく解説していきます。

 

女性であれば生理の時に出血が起きるのは人間として正常な反応ですよね。

こちらは何の問題もありません。

しかしそれ以外の時の出血は何か異常が起きている可能性があるんです。

このように生理ではないタイミングでの陰部からの出血をまるっと医学用語で不正性器出血と呼ぶんです。

 

子宮頸がん以外にも不正性器出血には子宮以外の場所に妊娠してしまったり、ホルモンの分泌に異常が起きていたりと様々な原因があるので、何度も続くようであれば病院を受診しましょう。

 

 

受診する科は婦人科になります。

 

子宮頸がんの症状②下腹部の痛み、性交時の痛み

 

また下っ腹の痛みや、性交時の出血や痛みとして症状が現れる場合もあります。

 

子宮頸がんの症状③排尿・排便時に血が混じる

他にも、転移してしまうと思いもよらぬ症状が出現する事もあります。

子宮頸部の近所に位置する臓器は、排尿に関係している膀胱や、排便に関係している大腸があります。

 

その為病巣がお隣の腸や膀胱に転移してしまう事がありおしっこや便に血が混じる、といった症状が起こる事もあります。

 

 

そして当然ですが、転移をする前に、このような症状が出る前に子宮頸がんの予防をする事が理想的です。

 

この予防の為に必要なのが、子宮頸がん検診・子宮頸がんワクチンです。

 

子宮頸がん検診は予防法として有効?

まず、2次予防、要するに早期発見する為の予防として子宮頸がん検診、これは非常に有効です。

子宮頸がん検診①子宮頸部細胞診

どういう検査を行うかと言いますと、子宮頚部細胞診といって、先ほど説明したSCジャンクション、覚えていますか?

がんが起こりやすい場所である子宮頚部のSCジャンクションをブラシなどでやさしくこすり細胞を採取して、異常がないか確認します。

 

 

子宮頸がん検診②HPV検診

また、子宮頸がんになる多くの原因はとあるウイルスが関係しているのですが、ご存じでしょうか?

その名もヒトパピローマウイルス、通称HPVというウイルスなんです。

 

実は女性のなんと過半数は、人生に一度はこのHPVに感染する機会があるとされているんですね。

 

性行為などを通じて子宮頚部にこのHPVが感染してしまう事があります。

 

およそ9割は自分の免疫の力で自然にウイルスを退治するんですが、残りの1割のウイルスはしぶとく生き残り続けます。この状態を医学用語で「持続感染」といい、持続感染が続くと先ほど説明した異形成、また進行するとがんの状態になってしまうんです。

この期間は症状が出る事が少ないのでとっても恐ろしいです。

 

女性であれば誰もが油断できないからこそ、全員に知ってもらいたい知識なんですね。

 

そしてこのHPVに感染しているかどうかを調べる「HPV検診」の存在もあわせて知って下さい。

 

HPVはなんと150種類以上も存在するのですが、その中で子宮頸がんを起こしやすいのが13種類おりまして、こいつらを「ハイリスクHPVと呼びます。

 

 

このハイリスクHPVの検診を行うのが一般的です。

ほとんどの子宮頸がんの原因がHPVだからこそ、もし検診でハイリスクHPVに感染していた場合はしっかり経過を見ていく必要があります。

 

子宮頸がんワクチンは予防法として有効?

また何よりそもそも感染しない為の、1次予防としてのHPVの予防接種(ワクチン接種)、こちらが存在するのを聞いた事がある人も多いと思います。

 

このHPVの予防接種はなんと世界92か国で定期接種が行われており、世界保健機関、WHOも大手を振って推奨しているんです。

 

そして実はHPVの予防接種が普及しているオーストラリアでは、なんと2028年までに子宮頸がんを撲滅できる、そんな素晴らしいシミュレーションも出ているんですね。

 

日本では接種後の有害事象がメディアで取り上げられ、以前は接種の推奨が取り下げられておりましたが、202111月より、厚生労働省が予防接種の積極的勧奨、要するに、

「やはりHPVの予防接種は打つメリットが大きいから是非打ってください」

という姿勢の再開が承諾されました。

 

 

過去の報道等で良いイメージを持たれていない方もいらっしゃるとは思います。

特に近しい方がもし嫌な経験をされた場合、ネガティブな感情もあるのも当然でしょう。

 

一方でデータ的観点からは予防にとって大きなメリットがありますし、またあまり報道はされませんが、病院では子宮頸がんの末期のお若い患者さんで、性器からの出血が止まらず、輸血を繰り返しながらこの世を去ってしまう、こんな悲しいケースは全く珍しくないんです。

 

どういった側面を切り取るかによって見え方が変わってくるからこそ、データに基づいた判断も大事にして頂ければ、そう思っています。

勿論強制するものでは決してありませんが、私は接種をおススメします。

 

ちなみに男性にとってもHPVは陰茎がんや咽頭がんのリスクとなる無視できないウイルスなので、私も予防接種を行いました。

 

45歳までは効果があると言われておりますので、該当する方はライフスタイルによっては是非検討して欲しいと思います。またご子息様とも是非相談してください。

このように子宮頸がんはがんになる前に未然に防いだり、早期発見が十分見込める珍しいがんです。

 

早期発見に有用な手段がないがんも存在するからこそ、折角前もって対策できる手段があるのだから、是非皆さんに知ってもらい、子宮頸がんになってから後悔しないために予防接種や検診を受けて欲しいと心より思っています。

 

 

 

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記事を書いた人:森 勇磨

ウチカラクリニック/Preventive Room株式会社代表 内科医/産業医/労働衛生コンサルタント

主にプライマリケアや予防医学の情報発信、医療×IoTの実践を目指して活動中。

執筆・監修書籍:40歳からの予防医学(ダイヤモンド社) わたしの血圧ノート2022(扶桑社)

詳細プロフィール 

またウチカラクリニックと連携したYouTubeチャンネル予防医学chでも子宮頸がんについて解説しておりますので、是非合わせてご覧ください。

 

 

 

 

 

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