【医師監修】カンジダに効く市販薬!ドラッグストアで買えるおすすめは?早く治すには処方薬が一番?

「デリケートゾーンの、我慢できないほどのかゆみ…」 「ヨーグルトやカッテージチーズみたいな、ポロポロしたおりものが出る…」 「もしかして、またカンジダが再発したかも…」

誰にも相談できず、一人で悩んでいませんか? 膣カンジダは多くの女性が経験する身近な病気ですが、その症状は本当につらく、不快なものですよね。

最近はドラッグストアで市販薬も手に入るようになりましたが、「本当に自分で買って使っていいの?」「どの薬を選べばいいの?」と不安に思う方も多いはずです。

この記事では、そんなあなたのために、カンジダの原因とその薬について分かりやすく解説します!
正しい知識を身につけ、つらい症状から早く解放されましょう。

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これってカンジダ?主な症状をセルフチェック

デリケートゾーンの不快な症状。「これってカンジダなのかな?」と思ったら、まずは代表的な症状を確認してみましょう。
ただし、似た症状の別の病気もあるため、あくまでセルフチェックの目安としてください。

特徴的なおりものの変化

カンジダの最も分かりやすいサインは、おりものの変化です。

  • 見た目: 「ヨーグルト状」「カッテージチーズ状」「酒粕(さけかす)状」と表現される、白く濁ったポロポロとしたおりものが出ます。
  • 量: おりものの量が増えることが多くあります。
  • におい: 基本的に無臭か、あっても弱いことがほとんどです。もし「魚が腐ったような生臭いにおい」がする場合は、カンジダではなく細菌性膣症など他の病気の可能性が高いです。

我慢できないほどの「かゆみ」

外陰部に、じっとしていられないほどの強いかゆみを感じます。日中はもちろん、夜、布団に入って体が温まると特にかゆみが強くなり、眠れないこともあります。

ヒリヒリとした痛みや熱っぽさ

かゆみに加えて、外陰部や膣にヒリヒリとした刺激感や熱っぽさを感じることがあります。炎症がひどくなると、排尿時や性交時に痛み(性交痛)を伴うことも少なくありません。

外陰部の赤みや腫れ

炎症によって、デリケートゾーンの皮膚や粘膜が赤く腫れてしまうこともあります。

これらの症状が一つでも当てはまり、「以前、医師にカンジダと診断されたことがある」という方は、カンジダ再発の可能性が高いです。
初めてこれらの症状を経験した方は、自己判断は非常に危険です。必ず婦人科などの医療機関を受診し、正確な診断を受けてください。

膣カンジダの原因、なぜ繰り返すの?

膣カンジダは、性病ではありません。

健康な女性の体内にもいる「カンジダ菌」という常在菌(カビの一種=真菌)が、何らかのきっかけで異常に増殖してしまうことで起こる病気です。

カンジダ菌が増える主なきっかけは、以下のような原因で膣内の環境バランスが崩れることです。

  • 免疫力の低下: 疲労、ストレス、睡眠不足、風邪などで体の抵抗力が落ちているとき。
  • 抗生物質の服用: 風邪などで抗生物質を飲むと、膣内の善玉菌まで減ってしまい、カンジダ菌が増えやすくなります。
  • ホルモンバランスの変化: 生理前後、妊娠中、ピルの服用中など。
  • ムレや湿気: 通気性の悪い下着(ガードルやストッキングなど)や、濡れた水着・下着の長時間着用。
  • その他: 糖尿病、デリケートゾーンの洗いすぎ(善玉菌まで洗い流してしまう)など。

一度治っても、これらのきっかけがあれば誰にでも再発する可能性があります。

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カンジダ薬の主役「抗真菌成分」の働き

カンジダは細菌ではなく「真菌(カビ)」なので、治療には「抗真菌薬」を使います。市販薬も処方薬も、この抗真菌薬が主成分です。

その多くは「イミダゾール系」と呼ばれるグループに属し、カンジダ菌の細胞膜が作られるのを邪魔することで、菌の増殖を抑えたり、殺菌したりする働きがあります。

  • オキシコナゾール硝酸塩
  • クロトリマゾール
  • ミコナゾール硝酸塩
  • イソコナゾール硝酸塩

市販薬や処方薬には、上記のようなイミダゾール系の抗真菌成分が含まれており、これがカンジダ菌と戦ってくれます。

カンジダの市販薬、どう選ぶ?

カンジダの市販薬は再発のみ!

市販のカンジダ薬を使えるのは、「過去に医師から膣カンジダの診断・治療を受けたことがある人」に限られます。

初めて症状が出た方や、カンジダかどうか確信が持てない方は、絶対に自己判断で市販薬を使わないでください。

似た症状の別の病気(細菌性膣症や性感染症など)の可能性があり、間違った薬の使用は症状を悪化させ、適切な治療を遅らせる原因になります。

「膣錠」と「クリーム」の使い分け

市販薬には、膣の中に入れる「膣錠」と、外陰部に塗る「クリーム」があります。

  • 膣錠: 治療のメイン。膣内のカンジダ菌に直接作用します。
  • クリーム: 外陰部のつらいかゆみを和らげます。

カンジダは膣内と外陰部の両方で増殖していることが多いため、膣錠とクリームを併用するのが最も効果的です。

代表的な市販薬

ドラッグストアで購入できる主な市販薬を紹介します。

商品名(例)主な有効成分特徴・こんな方におすすめ
メディトリート
(膣錠/クリーム)
ミコナゾール硝酸塩最も有名な市販薬の一つ。6日間連続で使用するタイプ。
膣錠とクリームがセットになった製品もあり、初めて市販薬を使う方にも分かりやすい。
メンソレータム フレディCC
(膣錠/クリーム)
イソコナゾール硝酸塩忙しい方、毎日の挿入が面倒な方に。
1回挿入すれば、有効成分が6日間膣内にとどまり効果が持続する膣錠(フレディCC1A)が特徴。
エンペシドL
(膣錠/クリーム)
クロトリマゾール処方薬と同じ成分で治療したい方に。医療現場で長く使われている「エンペシド」のスイッチOTC医薬品。6日間連続使用タイプ。
オキナゾールL100
(膣錠)
オキシコナゾール硝酸塩処方薬と同じ系統の成分。医療用の「オキナゾール」に近い成分で、6日間連続で使用します。

カンジダの市販薬が使えるのは「再発のみ」です!
自己判断では、症状が悪化することもあるため悩んだ場合は病院を受診しましょう。

カンジダも「処方薬」での治療がベストな理由

「市販薬を試したけど、いまいち良くならない…」そう感じたことはありませんか?
市販薬は便利ですが、カンジダの治療は医師の診断のもとで、医師が処方する「医療用医薬品(処方薬)」を活用するのが最も安全で確実です。

正確な診断が受けられるから
本当にカンジダなのか、それとも別の病気なのかを、医師が内診やおりもの検査で正確に診断してくれます。これが最も重要な点です。

強力な「飲み薬」という選択肢があるから
処方薬には、市販されていない「経口抗真菌薬(飲み薬)」があります。1回飲むだけで膣内のカンジダに効果を発揮するため、膣錠が苦手な方や、再発を繰り返す方に非常に有効な治療法です。

パートナーも一緒に治療できるから
もしパートナーに症状(かゆみなど)がある場合、一緒に治療しないと「ピンポン感染」を繰り返す原因になります。医師に相談すれば、パートナー用の塗り薬も処方してもらえます。

つらい症状を長引かせない・悪化させないためには、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、専門家である医師の診断を受けることが、結果的に回復への一番の近道なのです。

代表的なカンジダの処方薬

医療機関では、症状やライフスタイルに合わせて様々な薬が処方されます。

膣錠・クリーム

オキナゾール膣錠・クリーム(600mg/100mg)

オキナゾール
有効成分オキシコナゾール硝酸塩
働き(作用機序)イミダゾール系の抗真菌成分。カンジダ菌の細胞膜の合成を阻害することで、菌の増殖を抑え、殺菌的に作用します。
ポイント週に1回で治療が完了する600mg錠と、6日間連続で使用する100mg錠があります。
通院回数を減らしたい、毎日薬を入れるのが面倒といった方のライフスタイルに合わせて選択できるのが大きな特徴です。

 

 

エンペシド膣錠・クリーム

エンペシド
有効成分クロトリマゾール
働き(作用機序)こちらもイミダゾール系の抗真菌成分で、カンジダ菌の増殖を抑えます。外用クリームは、外陰部のかゆみの原因となっているカンジダ菌に直接作用します。
ポイント長年にわたる豊富な使用実績があり、安全性と効果が確立されている標準的な薬です。
市販薬(エンペシドL)と同じ成分ですが、医師の正確な診断のもとで安心して使用できます。

 

フロリードDクリーム

フロリード
有効成分ミコナゾール硝酸塩
働き(作用機序)イミダゾール系の抗真菌成分で、外陰部に増殖したカンジダ菌を殺菌し、つらいかゆみや炎症を和らげます。
ポイント市販薬の「メディトリートクリーム」と同じ有効成分です。
膣錠と併用することで、膣内と外陰部の両方からアプローチし、より効果的な治療が期待できます。

 

経口薬(飲み薬)

フルコナゾール(製品名:ジフルカンなど)

フルコナゾール
有効成分フルコナゾール
働き(作用機序)トリアゾール系の経口抗真菌薬。服用後、有効成分が血流に乗って全身に行き渡り、膣粘膜にいるカンジダ菌を内側から殺菌します。
ポイントたった1回の服用で治療が完了する場合が多い、非常に強力で便利な薬です。
膣錠の使用に抵抗がある方や、再発を繰り返す方に特に有効。市販では絶対に手に入らない、処方薬だけの大きなメリットです。

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再発を防ぐ!今日からできるセルフケア

一度治っても、ふとしたきっかけで再発しやすいのが膣カンジダの厄介なところ。処方薬での治療と並行して、カンジダ菌が増えにくい環境を維持するためのセルフケアを毎日の習慣にしましょう。

通気性を良くし、ムレを防ぐ

デリケートゾーンのムレはカンジダ菌の温床です。通気性の良い綿素材の下着を選び、締め付けの強い服装は避けるのが再発予防の基本です。

清潔に、でも洗いすぎない

膣内には自浄作用があり、石鹸でのゴシゴシ洗いやビデでの洗浄は、膣内環境を守る善玉菌まで洗い流してしまいます。専用ソープで優しく洗い、入浴後はしっかり乾燥させることを徹底しましょう。

免疫力をキープ

疲労やストレスによる免疫力の低下は、カンジダ菌が増殖する最大の原因になります。十分な睡眠とバランスの良い食事、ストレスを溜めない生活が大切です。

甘いものは控えめに

糖分はカンジダ菌の大好物です。再発を防ぐためにも、甘いお菓子やジュースなどの糖分の多い食品の摂りすぎには注意しましょう。善玉菌を増やすとされる無糖のヨーグルトなどを取り入れるのも良い方法です。

これらのセルフケアでカンジダを予防、改善をしながら、
次のステップとして症状に合った薬を選んでいきましょう!

まとめ

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • カンジダは、疲労やストレスなどで常在菌が増殖して起こる。
  • 市販薬を使えるのは「過去に医師の診断・治療を受けた再発者」のみ。初めての人は必ず病院へ。
  • 根本治療と安心のためには、正確な診断と、飲み薬という選択肢もある処方薬がベスト。
  • 忙しい方や対面診療に抵抗がある方は、オンライン診療が便利で安心。
  • 通気性免疫力を意識した生活習慣で、再発を予防しよう。

デリケートゾーンのつらい悩み、一人で抱え込まずに、ぜひ専門家の力を借りてください。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。