
「健康診断で血圧が高いと指摘され、お薬を始めることになった」 「病院で1日1回の血圧の薬を処方された」
そんなとき、処方される代表的なお薬が「オルメテック錠」です。効果が高く副作用が少ないことから、高血圧の治療で最初に使用されることが多い(第一選択薬)お薬の一つです。
今回は、このオルメテックがどのようなお薬なのか、その効果や副作用について、医師がやさしく解説していきます。
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オルメテックとは?効果・効能は?
オルメテックは、「ARB(エーアールビー/アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)」というグループに分類される、高血圧症の治療薬です。
体内で血管を締め付ける物質の働きをブロックすることで、血圧を下げます。1日1回の服用で24時間安定した効果が続くのが特徴です。
先発医薬品であるオルメテックは、現在、水なしでも飲める「OD錠(口腔内崩壊錠)」のみが販売されています。後発品には錠剤もあります。
OD錠は、口の中に入れると唾液で速やかに溶けるため、飲み込みやすいという利点があります。
有効成分の量によって、5mg、10mg、20mg、40mgの4つの規格があります。
オルメテックの成分
有効成分は「オルメサルタン メドキソミル」です。
私たちの体には、「アンジオテンシンⅡ」という、血管をギュッと収縮させて血圧を上げる働きを持つ物質があります。 オルメサルタンは、このアンジオテンシンⅡが血管にくっつくための「受け皿(受容体)」を先回りしてブロックします。
受け皿を塞がれたアンジオテンシンⅡは、血管を収縮させることができなくなります。その結果、血管がリラックスして広がり、血圧がスムーズに下がるという仕組みです。
オルメテックの効果
- 血管を広げ、血圧を安定させる効果
- 腎臓を保護する作用も期待されています。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 高血圧症
オルメテックはオンライン診療で出せる?
「高血圧で薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
オルメテックのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
オルメテックに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
オルメテックの使い方(用法・用量)
通常、成人には1日1回、10mg~20mgを服用します。1日の最大量は40mgです。
食事による影響は受けにくいため、食前・食後いずれでも服用できますが、毎日なるべく同じ時間に飲むことで、効果が安定し、飲み忘れも防ぎやすくなります。
オルメテックの副作用
主な副作用
主な副作用として、めまい、ふらつき、頭痛などが報告されています。これらは、お薬が効いて血圧が下がることによって起こる症状です。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、血管浮腫(顔、唇、舌、のどなどが突然腫れる)、急性腎障害、高カリウム血症、肝機能障害、そして重度の下痢を伴う腸炎などが報告されています。
副作用への対処法
- めまい・ふらつき: 飲み始めや量を増やしたとき、また夏場の脱水時などに起こりやすいです。急に立ち上がらず、ゆっくり動くように心がけましょう。
- 重い下痢: まれですが、服用中に体重減少を伴うようなひどい下痢が続く場合は、すぐに医師に相談してください。
- いつもと違う症状が出たら: 我慢せずに、すぐに処方してくれた医師や薬剤師に相談してください。
オルメテックの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方 (禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性(禁忌)
- アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(禁忌)
- 重い肝臓や腎臓の病気がある方
- 高齢の方
- 脱水状態の方
併用に注意が必要な薬
- カリウムを含むサプリメントや利尿薬(カリウム保持性利尿薬): 血中のカリウム濃度が高くなりすぎる可能性。
- 痛み止めの一部(非ステロイド性抗炎症薬:ロキソニンなど): 薬の効果を弱めたり、腎臓に負担をかける可能性。
- 他の血圧を下げる薬(作用が強まりすぎることがあります)
使用上の注意
自己判断で中止しない | 急にお薬をやめると、血圧が急に上がることがあります。 |
血圧測定の習慣を | ご自宅で血圧を測る習慣をつけ、記録を診察時に持参すると、治療の大きな助けになります。 |
めまい・ふらつきに注意 | 立ちくらみが起こりやすいので、車の運転や高所での作業には十分注意してください。 |
塩分制限と運動で薬の効き目を後押し | 1日6g未満の減塩や、ウォーキングなどの適度な運動は、血圧を下げる上で非常に効果的です。薬だけに頼るのではなく、生活習慣を一緒に見直すことで、より良い血圧コントロールを目指せます。 |
保管方法
- 直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。
- お子さんの手の届かないところに置きましょう。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、オルメテックをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

オルメテックに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、オルメテックと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
オルメテックOD錠にはジェネリック医薬品が多数あります。
有効成分の名前である「オルメサルタン『製薬会社名』」という名前で販売されており、ジェネリックのみの剤型(錠剤)もあります。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- オルメテックOD錠20mg(先発品):約31.9円/錠(3割負担の場合:約10円)
- オルメサルタンOD錠20mg(ジェネリック):約18円/錠(3割負担の場合:約5円)
※2025年8月15日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
オルメテックOD錠5mg/オルメテックOD錠10mg/オルメテックOD錠20mg/オルメテックOD錠40mg
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
妊婦または妊娠している可能性のある方は、このお薬を服用することはできません。(禁忌)胎児に影響を及ぼす可能性があるためです。授乳中の方も、服用中は授乳を避ける必要があります。
Q.子どもでも飲めますか?
小児に対する安全性は確立されていないため、基本的には使用されません。
Q.どのくらいで効きますか?
服用を始めると徐々に血圧は下がってきますが、安定した降圧効果が得られるまでには1〜2週間かかることもあります。焦らず、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分ではありませんが、副作用でめまい・ふらつきが起こることがあります。そのため、服用中は車の運転や危険な作業には十分な注意が必要です。
Q.お酒(アルコール)を飲んでも大丈夫ですか?
服用中の飲酒は、控えるか、ごく少量に留めるのが賢明です。オルメテックにもアルコールにも、血圧を下げる作用があります。一緒に飲むと、作用が強まりすぎて、めまいやふらつき、立ちくらみが起こりやすくなります。
オルメテックの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
オルメテックOD錠は、1日1回の服用で安定した効果が期待できる、高血圧治療の代表的なお薬です。副作用が少なく使いやすいお薬ですが、「妊娠中には使えない」といった重要なルールもあります。正しく理解し、服用を続けることが大切です。
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