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【医師解説】高血圧が引き起こす症状をチェック!頭痛や動悸は要注意?

[2022.04.16]

 

こんにちは。ウチカラクリニック健康メディア「予防医学大辞典」です。

今回は「高血圧が引き起こす症状」について医師の視点から解説していきます。

日本には高血圧持ちの方が約4300万人いると推定されていて、約3人に1人が高血圧持ちと言われています。

 

そして高血圧持ちの方にとっては、日常生活の中でふとした時に症状がある場合、

「これって高血圧の影響なんじゃないか...」

このように心配されるケースが多いんですね。

今回は高血圧によって引き起こされうる代表的な症状について解説し、どういった対処をとるべきなのか紹介していきます。

 

高血圧による症状が出ている場合は非常に危険な場合が多い!

日本臨床内科医会では、高血圧によって頭痛、めまい、肩こりといった症状が起きやすいとされています。

 

確かに、こういった症状が高血圧によって起きる場合は存在するのですが、一つ問題点としては、非常にありふれた症状なので「血圧が原因の症状なのかどうか確定できない」という事が挙げられるでしょう。

 

ただし、本当に高血圧が原因であれば、非常に危険な、命に関わる状況が想定されます。

 

では高血圧がどのような原理で症状を引き起こすのか、また対処法について一緒に見ていきましょう。

 

 

血圧が高いと起こる症状とは?

血圧が高いと起こる症状:①頭痛、吐き気

 

 

高血圧の症状として、まず頭痛や吐き気があります。

脳の血管は、血圧に合わせて脳に流れる血流量を一定にするために、拡張したり収縮したりしながら調節を行う役割を担っています。

しかし急な血圧の上昇が原因で、脳血管の調節できる範囲を超えてしまう事も想定されるでしょう。

この場合、血管の壁に空いた小さな小さな穴から液体の成分が、結果の外の脳自体に染み出してしまい、脳がむくんでしまう「浮腫(ふしゅ)」という状態になる事があります。

医学用語でこの状態を「高血圧性脳症」と呼びます。

この結果として頭痛や吐き気が起こる事もありますし、重症の場合はけいれんする事もある非常に危ない状態です。

緊急の治療で血圧を下げて脳のむくみをとってあげる必要がありますが、残念ながら後遺症が残ったり、命を落としてしまったりする場合があります。

高血圧持ちの方は脳出血のリスクも上がりますし、あまりにひどい頭痛の場合は救急外来を受診しましょう。

 

血圧が高いと起こる症状:②動悸(どうき)

また高血圧によって動悸の症状が起こる場合があります。

こちらの症状は「心臓」が原因です。

なんとなく想像しやすいかもしれませんが、血圧が高い状態が続くと心臓にとって大きな負担がのしかかってしまいます。

心臓はご存知の通り血液を全身に送っている「ポンプ」の役割を果たしている臓器です。

この際、血圧=血管の中の圧力が高いと血液を送る時の「抵抗」が強くなってしまうんですね。

要するに、心臓から血を送ろうとしているのに向こう側から押し返されてしまう訳です。

とはいえ全身に血がめぐらないと人間は腐ってしまうので、心臓はさらに力を振り絞って圧力に負けず血液を送ります。

このように高血圧の状態がつづくと負けじと心臓が頑張り続ける事になるので、心臓が筋トレしているような状態になり心臓がマッチョになってしまいます。この状態を「心肥大」と呼びます。

「心臓に筋肉がつくなら良いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、これは本来の心臓の働きを超えた活動をしてしまっているので、決して長続きするものではありせん。

いわば心肥大した心臓は漫画「ドラゴンボール」で言えば悟空がフリーザ戦で10倍界王拳を使った時のような状態で、非常に無理をしているので、徐々に心臓が疲れてポンプの機能が落ちてきてしまうんですね。

心臓の機能が落ちてくると血液が上手く送れなくなり、肺に水がたまってきて、呼吸が苦しくなったり、動悸の症状が出てくるんです。

救急の現場でも、高血圧を放置して塩辛いものばかり食べていた人が説明したような高血圧性の心不全になり、肺に水がたまってほとんど呼吸ができない状態で救急車で運ばれてくることも日常茶飯事です。

この場合は人工呼吸器をつける事も全く珍しくありません。

 

血圧が高いと起こる症状:③尿量の低下

高血圧は、人間の体の中で主に3つの臓器に悪影響を与えます。

まずここまで説明してきた脳、心臓、そして「腎臓」この3つの臓器は高血圧がダメージを与え、症状を引き起こす事があります。

高血圧の状態が続くと、腎臓の血管の壁は圧力を受け続ける事になるので動脈硬化、いわゆる「カチカチ血管」の状態になってしまい、こうなると腎臓に十分な血液が送れなくなってしまう事があります。

おそらく小中学生の時、多くの人が化学の実験で「ろ紙」という紙を使って水の中に溶けているものと水を分けるって実験をした経験があると思います。

腎臓はまるでそのろ紙のように、必要でない老廃物はこして尿として出し、上手に必要な栄養分は残して再び体をめぐらせるという働きをしている、体にとって超重要な臓器なんです。

しかし高血圧のせいで血液が送れなくなってしまうとこの腎臓のろ紙の役割を果たしている部分が干からびて正常に機能しなくなってしまいます。

こうして腎臓の機能が落ちてしまい、上手に老廃物を体の外に出せなくなってしまう状態を医学用語で「高血圧性腎症」や「腎硬化症」と呼びます。

そしてより最悪なのが、この老廃物には「塩分」も含まれているという事です。

塩分が血圧を上げる、この事実は多くの方が存じかと思いますが、塩分を体の外に排出できないのが原因でさらに血圧が上がってしまうという最低最悪の負のスパイラルに陥ってしまう場合もあり、こうなると一気に血圧が上がってしまう事もあります。

最終的に、この高血圧性腎症の成れの果てが、「人工透析」になります。

高血圧が引き起こす症状まとめ

いかがでしたか?意外な症状もあったのではないでしょうか。

高血圧によって引き起こされる症状についてまとめると、

 

①頭痛、めまい(高血圧性脳症)

②動悸、呼吸の苦しさ(高血圧性心不全)

③尿量の低下(高血圧性腎不全)

 

こういった症状が高血圧によって引き起こされる場合があります。

これらの症状がひどい場合は高血圧の影響も考えて病院に行って欲しいですし、理想は症状が出現する前に高血圧をコントロールして、最悪の事態を未然に防ぐ事です。

普段の食事・運動・睡眠など生活習慣を心がけたり、通院が必要な場合は欠かさず通院するようにしましょう。

予防医学大辞典の他の記事も参考にして下さいね。

 

 

 

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記事を書いた人:森 勇磨

ウチカラクリニック/Preventive Room株式会社代表 内科医/産業医/労働衛生コンサルタント

主にプライマリケアや予防医学の情報発信、医療×IoTの実践を目指して活動中。

執筆・監修書籍:40歳からの予防医学(ダイヤモンド社) わたしの血圧ノート2022(扶桑社)

詳細プロフィール 

またウチカラクリニックと連携したYouTubeチャンネル予防医学chでも高血圧について解説しておりますので、是非合わせてご覧ください。

 

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