ポンタール250mgとは?効果や副作用を医師が解説!

ポンタール

「生理痛がひどくて、毎回つらい思いをしている」 「風邪をひいて、のどの痛みと熱がつらい」 「歯が痛くて、痛み止めが欲しい」

そんなとき、病院や歯医者さんで「ポンタール」というお薬を処方された経験はありませんか?古くからある、とても信頼性の高い解熱鎮痛薬です。

今回は、このポンタールがどのようなお薬なのか、その効果の仕組みや副作用、そして正しい飲み方について、医師がやさしく解説していきます。

 

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ポンタールとは?効果は?

ポンタールは、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)」というグループに分類されるお薬です。ロキソニンイブプロフェンなどと同じ仲間です。

痛み・熱・炎症を抑えるお薬で、特に、生理痛や風邪によるのどの痛み・発熱、歯の痛みなどに対して、優れた効果を発揮することで知られています。

ポンタールには、カプセルと、お子さんや錠剤が苦手な方向けの粉薬があります。

  • ポンタールカプセル250mg: 最も一般的に大人に処方されるカプセルタイプです。
  • ポンタール散50%/細粒98.5%: そのまま服用する粉薬です。
     
  • ポンタールシロップ3.25%: 薬局で水に溶かして、甘いシロップの状態にしてからお子さんに処方される粉薬です。

 

ポンタールの成分

有効成分は「メフェナム酸」です。

痛みや熱、腫れといった症状は、体の中で「プロスタグランジン」という物質が作られることで引き起こされます。ポンタールは、このプロスタグランジンが作られるのを元からブロックすることで、つらい症状を和らげます。

 

ポンタールの効果

  • 鎮痛効果: 様々な痛みを和らげます。
  • 解熱効果: 熱を下げます。
  • 抗炎症効果: 炎症による腫れや赤みを鎮めます。

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 手術後・外傷後の痛み
  • 頭痛、歯痛、筋肉痛、生理痛など
  • 急性上気道炎(かぜ)の解熱・鎮痛

小児のインフルエンザに伴う発熱には原則として使用しません。インフルエンザ脳症との関係が指摘されています。

 

ポンタールはオンライン診療で出せる?

「痛みが強くて痛み止めが必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

ポンタールのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
ポンタールに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

ポンタールの使い方(用法・用量)

通常、成人には1回500mg(250mgカプセルなら2カプセル)を服用し、その後は6時間以上あけて、1回250mg(1カプセル)を服用します。

成人の場合、1回500mgを頓用で原則1日2回までですが、症状などに応じて1日に飲める量の上限は、1500mg(6カプセル)まで上がることもあります。

必ず、多めの水や牛乳、または食事と一緒に、あるいは食後に服用してください。空腹時に飲むと、胃が荒れる原因になります。

 

ポンタールの副作用

主な副作用

主な副作用として、胃の不快感、胃痛、吐き気、下痢、便秘、胸やけなどが報告されています。

まれですが、注意すべき重大な副作用として、胃腸出血、ぜんそく発作、腎機能障害、肝機能障害などがあります。

副作用への対処法

胃の調子が悪くなるなどの症状が出た場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

ひどい腹痛や黒い便、血を吐くなどの症状は、胃腸出血のサインかもしれません。すぐに医療機関を受診してください。

ポンタールの注意事項・禁忌

使ってはいけない方

  • 過去にポンタールでアレルギーや下痢を起こしたことがある方(禁忌)
  • 重篤な高血圧症の方(禁忌)
  • 重い心臓病、腎臓病、肝臓病のある方(禁忌)
  • 消化性潰瘍のある方(禁忌)
  • 重篤な血液の異常のある方(禁忌)
  • アスピリン喘息又はその既往歴のある方(禁忌)
  • 妊娠後期(出産予定日12週以内)の妊婦の方(禁忌)

併用に注意が必要な薬

  • 他の解熱鎮痛薬(ロキソニン、イブプロフェン、市販の風邪薬など): 成分が重複し、副作用のリスクが高まります。
  • 一部の血液をサラサラにする薬(ワルファリンなど)
  • 一部の血圧の薬

使用上の注意

お酒(アルコール)ポンタールもアルコールも胃の粘膜を荒らす作用があります。一緒に飲むと、胃腸障害や胃出血のリスクが非常に高くなるため、大変危険です。
長期連用しない痛みが続く場合は、自己判断で飲み続けず、根本的な原因について医療機関を受診してください。
空腹時を避ける胃を守るため、必ず何か食べてから飲むか、牛乳などと一緒に飲みましょう。

保管方法

  • 直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所に置いてください。

飲み忘れたら?

頓服として飲むことが多い薬なので「飲み忘れ」の概念はあまりありません。痛みが続く場合は、前回の服用から6時間以上あいていることを確認して服用してください。

1日3回などで処方されている場合は、気づいた時に飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は1回とばしましょう。2回分を一度に飲んではいけません。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ポンタールをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ポンタールに市販薬はある?値段は?

市販薬

2025年9月現在、ポンタールと同じ有効成分を含む市販薬はありません。

購入するには、医師の処方せんが必要です。

ジェネリック名

以前は「マイカサールカプセル」というジェネリック医薬品が存在しましたが、現在は販売中止となっており、ポンタールのジェネリック医薬品は流通していません。

そのため、有効成分「メフェナム酸」の飲み薬は、先発品であるポンタールのみとなります。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

  • ポンタールカプセル250mg: 約6.5円/カプセル(3割負担の場合:約2円)
  • ポンタール散50% 約10.7円/g(3割負担の場合:約3円)
  • ポンタール細粒98.5% 約12.7円/g(3割負担の場合:約4円)
  • ポンタールシロップ3.25% 約6.7円/mL(3割負担の場合:約2円)

※2025年9月5日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

 

添付文書

ポンタールカプセル250mg

ポンタールシロップ3.25%

ポンタール散50%/ポンタール細粒98.5%

 

よくある質問(FAQ)

Q.子供でも使えますか?

はい、お子さん向けのシロップ用の粉薬があり、医師の判断で処方されることがあります。

Q.妊婦や授乳中でも使えますか?

妊娠後期の方は服用できません。(禁忌)それ以外の妊娠期間の方も、自己判断での服用は避け、必ず医師に相談してください。授乳中の方も、医師への相談が推奨されます。

Q.どのくらいで効きますか?

比較的、効果が現れるのが速いお薬です。個人差はありますが、服用後30分~1時間ほどで、痛みが和らいでくることが期待できます。

Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?

頻度は多くはありませんが、めまい・眠気が起こることがあるため運転等には注意してください。

Q.ロキソニンとの違いは何ですか?

どちらも同じNSAIDsの仲間で、よく似た効果を持ちますが、ポンタール(メフェナム酸)は特に生理痛や、風邪でのどが痛むような炎症性の痛みに対して、良い効果を発揮すると言われています。医師が症状や患者さんの体質に合わせて、最適なお薬を選択します。

ポンタールの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!

ポンタールは、特につらい生理痛や風邪の症状に対して、頼りになる解熱鎮痛薬です。しかし、ロキソニンなどと同じく、胃に負担をかける可能性があるため、「空腹時に飲まない」「お酒と一緒に飲まない」というルールを守ることが、安全な治療の鍵となります。

「毎月の生理痛、市販薬ではもう効かない…」
「急な発熱でのどの痛みがひどい」

そんなときは、我慢せずに専門家である医師に相談しましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。

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通院の手間なく、ご自身の症状に合った適切なお薬の処方や、痛みの原因に関する相談が可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

 

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。