
「ズキン、ズキン…と脈打つような頭痛がつらい」 「頭痛だけでなく、吐き気や光・音への過敏もあって動けない」
そんなつらい片頭痛の発作が起きたとき、病院で「レルパックス錠」というお薬を処方された方もいるかもしれません。
今回は、このレルパックスがどのようなお薬なのか、市販の頭痛薬との違いや効果、副作用、そして何よりも大切な「正しい飲み方」について、医師が基本からやさしく解説していきます。
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レルパックスとは?効果は?
レルパックスは、片頭痛発作の治療に使われるお薬です。
「トリプタン系薬剤」というグループに分類される、片頭痛の専門的な治療薬です。
片頭痛発作が起きてしまったときに、そのつらい症状を根本から鎮めるお薬です。毎日飲む予防薬ではなく、発作が起きたときにだけ飲む「頓服(とんぷく)薬」です。
レルパックスは、「レルパックス錠20mg」という錠剤タイプのお薬があります。
レルパックスの成分
有効成分は「エレトリプタン臭化水素酸塩」です。
片頭痛は、何らかのきっかけで頭の血管が異常に「拡張」し、その周りに「炎症」が起きることで、ズキンズキンという痛みや吐き気などの症状が出ると考えられています。
レルパックスは、この2つの原因に直接アプローチします。
①血管を収縮させる
拡張しすぎた脳の血管を、適切な太さに戻す作用があります。
②炎症を抑える
血管の周りで痛みや吐き気の原因となる「炎症物質」が出るのをブロックします。
このように、片頭痛の根本原因に働きかけることで、つらい症状を和らげます。
レルパックスの効果
- 片頭痛の痛み(ズキンズキンする拍動性の頭痛)を和らげる効果
- 片頭痛に伴う吐き気、嘔吐、光や音に対する過敏などの症状を改善する効果
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 片頭痛
※普通の頭痛(緊張型頭痛など)や、片頭痛の「予防」には効果がありません。
レルパックスはオンライン診療で出せる?
「片頭痛で薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
レルパックスのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
レルパックスに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
レルパックスの使い方(用法・用量)
レルパックスの効果を最大限に引き出すには、「飲むタイミング」が最も重要です。
片頭痛の”予兆”を感じたとき、または「ズキンズキン」という痛みが”始まった”とき。我慢して痛みがピークに達してから飲むと、効果が十分に得られないことがあります。
通常、成人には1回1錠(20mg)を服用します。
1回飲んで効果が不十分な場合は、追加で1錠飲むことができます。ただし、必ず2時間以上の間隔をあけてください。また、1日の合計量は2錠(40mg)までです。
レルパックスの副作用
主な副作用
主な副作用として、眠気、だるさ、めまい、吐き気、口の渇きなどが報告されています。
また、「トリプタン感」と呼ばれる、胸やのど、あごなどが「締め付けられる感じ」「圧迫される感じ」「重い感じ」といった感覚が現れることがあります。
これはお薬の血管への作用によるもので、多くは一時的なものですが、症状が強い場合や長く続く場合は医師に相談してください。
まれですが、重大な副作用として、アナフィラキシーショック、不整脈、狭心症、てんかん様発作などが起こる可能性があります。
副作用が出たときの対処法
- 眠気・めまい: 服用後は、車の運転や危険な機械の操作は避けてください。
- トリプタン感: 症状が軽ければ様子を見ますが、胸の痛みが強いなど、いつもと違うと感じたらすぐに医師に相談しましょう。
いつもと違う体調の変化を感じたり、副作用が長引いたりする場合や重篤な副作用のサインに気づいたら、直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
レルパックスの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
- 本剤の成分に対しアレルギーのある患者(禁忌)
- 心筋梗塞や狭心症などの心臓病の既往がある方(禁忌)
- 脳梗塞などの脳血管障害病の既往がある方(禁忌)
- 末梢血管障害の方(禁忌)
- コントロールされていない高血圧症の方(禁忌)
- 重い肝臓の病気がある方(禁忌)
- 腎臓の病気がある方
- 高齢の方
併用に注意が必要な薬
- ルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、他の5-HT1B/1D受容体作動薬、HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル)、あるいはニルマトレルビル・リトナビル(禁忌)
- 他のトリプタン系薬剤(イミグラン、ゾーミッグ、マクサルト、アマージなど)
- エルゴタミン製剤(クリアミン、ジヒデルゴットなど)
- 一部の抗生物質(マクロライド系)、抗真菌薬(アゾール系)
- 一部の抗うつ薬(SSRI、SNRI)
これらのお薬との併用は、作用が強く出すぎる危険があるため禁じられています。
使用上の注意
飲みすぎに注意 | レルパックスを月に10日以上使う状態が続くと、かえって頭痛が起きやすくなる「薬物乱用頭痛(MOH)」になる危険があります。 使用日数が増えてきたら、必ず医師に相談してください。予防療法など、別の治療法を検討する必要があります。 |
予防薬ではありません | あくまで発作が起きたときにだけ飲む薬です。頭痛がないときには飲まないでください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避けて保管しましょう。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
このお薬は頓服薬なので、「飲み忘れ」という概念はありません。
次の発作が起きたときに、指示通りに服用してください。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、レルパックスの処方や片頭痛の治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

レルパックスに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、レルパックスと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック名
ジェネリック医薬品(後発品)があります。
「エレトリプタン錠『メーカー名』」といった名前で販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- レルパックス錠 20 mg(先発品): 約346.9円/錠(3割負担の場合:104円)
- ナラトリプタン錠2.5mg(ジェネリック医薬品): 約119.4円/錠(3割負担の場合:36円)
※2025年8月12日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.子供でも使えますか?
小児に対する安全性は確立されていないため、使用されません。
Q.妊婦や授乳中でも使えますか?
妊娠中は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。授乳中の方は、服用後24時間は授乳を避ける必要があります。自己判断で服用せず、必ず医師に相談してください。
Q.どのくらいで効きますか?
個人差はありますが、比較的効き目が速いお薬です。臨床試験のデータでは、服用後30分〜2時間ほどで頭痛が改善すると報告されています。痛みがひどくなる前に飲むことで、より効果を実感しやすくなります。
Q.ロキソニンなどの市販の痛み止めとの違いは?
ロキソニンなどは一時的に痛みを抑える「対症療法薬」です。
一方、レルパックスは片頭痛の根本原因(血管の拡張と炎症)に直接働きかける「原因療法薬」です。
そのため、市販薬で効かないつらい片頭痛にも効果が期待できます。
Q.お酒(アルコール)を飲んでも大丈夫?
アルコールは血管を拡張させる作用があり、片頭痛を誘発したり悪化させたりすることがあります。
レルパックスを服用しているときはもちろん、片頭痛持ちの方自身、飲酒は控えるか、飲む場合はごく少量に留めるのが賢明です。
レルパックスの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
レルパックスは、つらい片頭痛発作の症状を和らげる、とても頼りになるお薬です。しかし、その効果を最大限に活かすには、「発作の起きはじめ」という正しいタイミングで、「月に10日未満」という適切な回数を守って使うことが何よりも大切です。
「いつ来るかわからない片頭痛のために、薬を切らしたくない」 「忙しくて、病院に薬をもらいに行くだけの時間がない」
そんな方には、ウチカラクリニックのオンライン診療が、あなたの治療を力強くサポートします。
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