
「じんましんがひどくて『ポララミン』を処方された」「妊娠中なのにアレルギーの薬を処方されて不安…」
ポララミンは、アレルギー治療に70年近く使われてきた、非常に歴史の長いお薬です。効果がしっかりしている反面、特に「眠気」の副作用が強いことで知られています。
この記事では、そんな伝統的なアレルギー薬ポララミンについて、効果や副作用、そしてなぜ今でも、特に妊婦さんに使われることがあるのか、医師が分かりやすく正確に解説していきます。
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ポララミンとは?効果は?
ポララミンは、じんましんや鼻炎、皮膚のかゆみなどの治療に使われる「第一世代抗ヒスタミン薬」です。最近主流の「第二世代」の薬が登場する前から活躍してきた、大ベテランのお薬です。
年齢に合わせて、飲みやすい剤形が用意されています。
- ポララミン錠2mg:一般的な錠剤
- ポララミンシロップ0.04%:主に小児に使われる甘い液体シロップ
- ポララミンドライシロップ0.2%:水に溶かして服用する、主に小児向けの甘い粉薬
- ポララミン散1%:粉薬
ポララミンの成分
ポララミンの有効成分は「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩」です。
アレルギーの原因物質「ヒスタミン」の働きをブロックすることで、かゆみや鼻水などの症状を抑えます。 「第一世代」の薬は脳に作用しやすいため、アレルギーを抑える作用と同時に、中枢神経を抑制し、強い眠気を引き起こしやすいという大きな特徴があります。
また、口の渇きなどを引き起こす「抗コリン作用」も出やすいとされています。
ポララミンの効果
特に、かゆみやじんましんに対して、しっかりとした効果を発揮します。
- 蕁麻疹(じんましん)
- アレルギー性鼻炎の症状(くしゃみ、鼻水など)
- 血管運動性浮腫(突然、唇やまぶたが腫れるなど)
- 皮膚のかゆみを伴う皮膚疾患(湿疹・皮膚炎など)
どんなときに使う?(適応疾患)
- 蕁麻疹、血管運動性浮腫
- アレルギー性鼻炎
- 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症など)に伴うそう痒(かゆみ)
ポララミンはオンライン診療で出せる?
「毎年花粉症で、眠くならない薬が欲しい」「じんましんが急に出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ポララミンのようなアレルギー治療薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ポララミンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、既にアレルギー性鼻炎やじんましんと診断されていて、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

ポララミンの使い方(用法・用量)
症状や年齢に応じて、服用回数や量が変わります。必ず医師の指示通りに服用してください。
- 成人:通常、1回2mg(ポララミン錠2mgなら1錠)を、1日1〜4回服用します。
- 小児:年齢や体重に応じて、シロップや散剤、ドライシロップの服用量が決まります。
ポララミンの副作用
第一世代抗ヒスタミン薬であるポララミンは、副作用、特に眠気に十分な注意が必要です。
主な副作用
- 眠気(最も頻度が高く、日中も強く眠気を感じることがあります)
- 口の渇き、便秘、尿が出にくい(抗コリン作用による症状)
- めまい、ふらつき
- 胃の不快感などの消化器症状
- 発疹
副作用が出たときの対処法
眠気や口の渇きが日常生活に支障をきたす場合は、自己判断で服用を中止せず、処方した医師や薬剤師に必ず相談してください。
ポララミンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 緑内障のある方(禁忌)→眼圧を上昇させ、症状を悪化させる可能性
- 前立腺肥大など、尿が出にくくなる病気のある方(禁忌)→さらに尿が出にくくなる可能性
- 過去にポララミンの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 高齢者の方(眠気やふらつきなどの副作用が出やすい傾向があります)
併用に注意が必要な薬
- 他の中枢神経抑制薬(睡眠薬、安定剤、一部の咳止めなど)
- アルコール →眠気などの副作用を著しく強めるため、絶対に一緒に飲まないでください。
- MAO阻害剤(うつ病などの治療薬)→相互に作用を強めることがあります。
使用上の注意
ポララミンは眠気を催す作用が非常に強いです。添付文書にも明確な記載があり、服用している間は自動車の運転や危険な機械の操作は絶対にしないでください。
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください。
ただし、翌朝になってしまった場合など、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、その日の夜に1回分だけ飲みましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ポララミンをはじめとしたアレルギー薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ポララミンに市販薬はある?値段は?
市販薬
ポララミンそのものはありませんが、有効成分「(d-)クロルフェニラミンマレイン酸塩」を含む市販薬は非常にたくさんあります。
総合感冒薬(かぜ薬)や鼻炎薬の多くに配合されており、「パブロン」や「新ルルAゴールドDX」などが有名です。これらの市販薬を服用した場合も、眠気のため運転はできません。
ジェネリック名
ジェネリック医薬品(後発品)があります。
「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩」という名称で様々な剤型、製薬会社から発売されています。
薬価
ポララミンは古くからある薬のため、薬価は非常に安価です。
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ポララミン錠2mg(先発品):1錠あたり 約5.8円
(3割負担の場合、自己負担額は1錠あたり約2円) - d-クロルフェニラミンマレイン酸塩錠2mg(ジェネリック品):1錠あたり 約5.8円
(3割負担の場合、自己負担額は1錠あたり約2円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ妊娠中に、この古い薬が処方されることがあるのですか?
長年にわたる使用実績があるためです。 ポララミンは非常に古くから使われているため、「多くの妊婦さんが服用してきたが、赤ちゃんへの大きな影響は報告されていない」というデータが蓄積されています。
Q. 子供でも使えますか?
はい、使われます。特に小さいお子様には、甘いシロップ剤やドライシロップ、散剤(粉薬)がよく用いられます。年齢や体重によって量が決まりますので、必ず医師の指示を守ってください。
Q. 運転してもいいですか?
絶対にダメです。 強い眠気が出るため、服用中の自動車運転や危険な作業は禁止されています。
Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
絶対にやめてください。 眠気やふらつきといった副作用が非常に強く出てしまう可能性があります。
Q. いつから効きますか?
個人差はありますが、効果が現れるのは比較的早く、服用してから30分~1時間ほどで効き始めるとされています。
Q. 新しい薬(アレグラ、アレジオンなど)との一番の違いは何ですか?
副作用の出やすさ、特に眠気の強さが一番の違いです。アレグラなどの第二世代の薬は、眠気や口の渇きといった副作用が出にくいように改良されています。また、ポララミンは1日数回服用することが多い点も異なります。
Q.緑内障でも飲めますか?
いいえ、飲めません。 ポララミンは緑内障の方には禁忌(使用してはいけない)とされています。市販のかぜ薬などを選ぶ際も、成分をよく確認してください。
まとめ
ポララミンは、しっかりとした効果が期待できる、歴史の長い第一世代の抗ヒスタミン薬です。特に、長年の使用実績から、妊娠中のアレルギー症状にも処方されることがあります。
しかし、強い眠気や口の渇きといった副作用が出やすく、緑内障や前立腺肥大のある方は使用できないという重要な注意点があります。服用中の運転も絶対にできません。
特徴を正しく理解し、必ず医師の指示のもとで安全に使用することが大切です。
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