
「いつも胃が重たい感じがする…」「食後に吐き気がして、スッキリしない」
そんな、慢性的な胃の不快な症状にお悩みではありませんか? 「ガスモチン」は、弱った胃の動きを活発にすることで、こうした症状を改善する、長年広く使われているお薬です。
この記事では、そんなガスモチンについて、効果の仕組みや副作用、そして安全な使い方を、医師が分かりやすく解説していきます。
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ガスモチンとは?効果は?
ガスモチンは、「消化管運動機能改善薬」という種類に分類されるお薬です。胃酸を抑えたり、消化を助けたりする薬とは異なり、胃や十二指腸の「動き(ぜん動運動)」そのものを活発にすることで、食べ物の排出をスムーズにし、胃の不快な症状を和らげます。
先発医薬品であるガスモチンには、以下の剤形があります。
- ガスモチン錠5mg / 2.5mg:一般的な錠剤です。
- ガスモチン散1%:粉薬です。
ガスモチンの成分
有効成分は「モサプリドクエン酸塩水和物」です。 この成分が、胃や十二指腸の神経にある「セロトニン5-HT4受容体」という“スイッチ”を選択的に刺激します。すると、胃腸の運動を活発にする「アセチルコリン」という物質の放出が促されます。
アセチルコリンの働きで、胃のぜん動運動が活発になり、食べ物が胃から十二指腸へとスムーズに送り出されるようになります。この結果、胃もたれや吐き気といった症状が改善されるのです。
ガスモチンの効果
胃腸の運動を改善することで、様々な不快な症状を和らげます。
- 胸やけ、吐き気、嘔吐
- 胃もたれ、食欲不振
- 上腹部の張り、痛み
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)
- バリウムの排泄促進(健康診断などで使用)
ガスモチンはオンライン診療で出せる?
「胃もたれが酷い、吐き気まで出てきた…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ガスモチンのような胃薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ガスモチンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ガスモチンの使い方(用法・用量)
通常、成人には1回5mg(5mg錠なら1錠)を、1日3回、食前または食後に服用します。
一般的には、食事の前に飲むことで、食事による胃もたれなどを予防する効果が期待されます。
ガスモチンの副作用
安全性が高く、副作用は比較的少ないお薬です。
主な副作用
- 下痢、軟便
- 口の渇き
- 腹痛
- 倦怠感
頻度は極めてまれですが、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸も報告されています。体がだるい、食欲がない、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状が出た場合は、直ちに服用を中止し、医療機関を受診してください。
副作用が出たときの対処法
下痢や腹痛などの症状が気になる場合は、医師や薬剤師に相談してください。
ガスモチンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にこの薬の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 腸閉塞・穿孔の既往
- ご高齢の方
- 腎臓や肝臓の機能が低下している方
併用に注意が必要な薬
- 抗コリン薬(ベンゾトロピンなど)→ぜん動運動抑制
- マクロライド系抗生剤→胃腸運動促進→下痢増強
- ドパミン拮抗薬(メトクロプラミド)→作用が重複
使用上の注意
2週間ほど服用しても改善がなければ、漫然と続けずに、医師に相談してください。
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ガスモチンをはじめとした胃薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ガスモチンに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年6月現在、ガスモチンと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の診察と処方が必要です。
ジェネリック
ジェネリック医薬品(後発品)があります。
「モサプリドクエン酸塩錠」という名称で、多くの製薬会社から発売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ガスモチン錠5mg(先発品):約21.7円/錠(3割負担の場合:約7円)
- モサプリドクエン酸塩錠5mg「サワイ」(ジェネリック):約10.1円/錠(3割負担の場合:約3円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
ガスモチン錠5mg/ガスモチン錠2.5mg/ガスモチン散1%
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
はい。体重に応じて使いやすいやすいガスモチン散1%があります。
Q. いつから効きますか?
すぐに劇的な効果が出るというよりは、数日間〜2週間ほど、毎日きちんと飲み続けることで、徐々に胃の動きが整い、症状が和らいでくることが多いです。
Q. 胃酸を抑える薬(H2ブロッカーやPPI)や、消化を助ける薬(消化酵素剤)との違いは何ですか?
作用の仕組みが全く違います。 胃酸を抑える薬は「胃酸の出過ぎ」を、消化酵素剤は「消化能力の不足」を補います。一方、ガスモチンは「胃の運動能力の低下」を改善する薬です。原因によって、これらの薬は使い分けられたり、併用されたりします。
まとめ
ガスモチンは、弱った胃の動きを活発にすることで、慢性的な胃もたれや吐き気といった不快な症状を改善するお薬です。
胃酸を抑えたり消化を助けたりする薬とは異なり、「胃の運動機能」にアプローチするのが大きな特徴です。 効果を実感するには、ある程度の期間、継続して服用することが大切です。
気になる胃の不調があれば、まずは専門の医療機関に相談しましょう。
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