
「痔が腫れて、座るのもつらい…」「出血やかゆみが気になる」 そんな、つらい痔の症状にお悩みではありませんか?
「強力ポステリザン」は、「炎症を抑える」成分と、「傷の治りを助ける」成分を組み合わせることで、痔のつらい症状を和らげる、軟膏と坐剤のお薬です。
この記事では、そんな強力ポステリザンについて、効果の仕組みや副作用、そして正しい使い方などを、医師が分かりやすく解説していきます。
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強力ポステリザン軟膏/坐剤とは?効果は?
強力ポステリザンは、ステロイドと死菌浮遊液という2つの有効成分を配合した、痔疾治療薬です。
炎症を抑え、傷ついた組織の治癒を促すことで、痔の様々な症状を改善します。
症状の場所に合わせて、2つの剤形があります。
- 強力ポステリザン軟膏:肛門の外側の痔(いぼ痔、きれ痔)や、注入器を使って内側の痔にも使えます。
- 強力ポステリザン坐剤:肛門の内側の痔(いぼ痔)に直接作用させる坐薬です。
強力ポステリザン軟膏/坐剤の成分・作用機序
強力ポステリザンは、以下の2つの有効成分で構成されています。
- ヒドロコルチゾン(ステロイド)
ステロイドの持つ優れた抗炎症作用で、痔の炎症を鎮め、腫れ・痛み・かゆみを素早く抑えます。 - 死菌浮遊液(大腸菌死菌浮遊液)
これは抗菌薬ではなく、患部の免疫力を刺激して白血球の働きを高め、傷ついた組織が自ら治ろうとする力(治癒力)をサポートします。
このように、「炎症を抑える」作用と、「治癒を助ける」作用の2つの働きで、つらい痔の症状にアプローチします。
強力ポステリザン軟膏/坐剤の効果
炎症を抑え、治癒を促すことで、痔の様々な症状を改善します。
- 痔核(いぼ痔)、裂肛(きれ痔)
- 肛門周囲の湿疹・皮膚炎
- 上記に伴う、出血、痛み、腫れ、かゆみ
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 痔核、裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解
- 肛門周囲の湿疹・皮膚炎
強力ポステリザン軟膏/坐剤はオンライン診療で出せる?
「痔が痛いけど、病院に行く時間がない…」「市販薬も全然効かない」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
強力ポステリザンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
強力ポステリザンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
急な発症でも、通院の負担を大きく減らすことができます。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
強力ポステリザン軟膏/坐剤の使い方(用法・用量)
通常、1日1〜3回、適量を患部に塗布、または肛門内に挿入します。

- 軟膏の場合:肛門の外側には直接塗り、内側には注入器を使って注入します。
- 坐剤の場合:先のとがった方から、できるだけ深く肛門に挿入します。
強力ポステリザン軟膏/坐剤の副作用
局所的に作用する薬なので、副作用は非常にまれです。
主な副作用
- 皮膚症状:かゆみ、発疹、刺激感など
まれに、長期連用により、ステロイドによる皮膚の萎縮や、真菌(カビ)感染症が起こることがあります。
副作用が出たときの対処法
何か異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
強力ポステリザン軟膏/坐剤の注意事項・禁忌
使ってはいけない方
- 過去に強力ポステリザンの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- ヒドロコルチゾンに対し過敏症の既往歴のある方(禁忌)
- 患部にウイルスや真菌(カビ)、結核性の感染がある場合(禁忌)※ステロイドが免疫を抑え、感染を悪化させるため。
- 妊婦・授乳婦:大量/長期間は避ける(短期少量は可)
併用に注意が必要な薬
- 他の肛門用ステロイド:皮膚萎縮を助長
- 免疫抑制薬内服中:感染リスク↑
使用上の注意
排便習慣を整え、硬い便を避ける | 便秘や硬い便は、痔の最大の敵です。食物繊維や水分をしっかり摂り、便が硬くならないように心がけましょう。排便時に強くいきむ必要がなくなれば、肛門への負担が大きく減ります。 |
患部を清潔にしてから薬を使う | 入浴後や、排便後(ウォシュレットなどで清潔にした後)など、患部がきれいな状態で薬を塗布するのが最も効果的です。 |
自己判断で長期間使わない | 症状が良くなったからといって、自己判断でだらだらと使い続けるのは避けましょう。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で保管してください。
- 坐剤は、体温で溶けるように作られているため、暖かい場所に置くと変形してしまいます。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
使い忘れたら?
気づいた時点で1回分を使用してください。ただし、次に使う時間が近い場合は、1回とばしても構いません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、強力ポステリザンの処方や痔の治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

強力ポステリザン軟膏/坐剤に市販薬はある?値段は?
市販薬
ステロイドと死菌浮遊液を配合した市販薬はありません。医師の処方が必要です。
ジェネリック名
「ヘモポリゾン軟膏」という名前でジェネリックが販売されています。
坐剤のジェネリックは2025年7月現在ではありません。
薬価
- 強力ポステリザン軟膏:1gあたり約26.4円
(3割負担の場合、自己負担額は10gチューブ1本で約79円) - 強力ポステリザン坐剤:1個あたり約21.7円
(3割負担の場合、自己負担額は1個あたり約7円)
※2025年7月10日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.妊娠中や授乳中でも使えますか?
塗り薬や坐薬なので全身への影響は少ないですが、ステロイドが含まれているため、自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ使用されます。
Q.子供でも使えますか?
いいえ、小児に対する安全性は確立されていません。 そのため、原則として成人のみに処方されます。
Q.「強力」とついていない「ポステリザン軟膏」との違いは何ですか?
ステロイド(ヒドロコルチゾン)が入っているかいないかの違いです。「強力」がついていないポステリザン軟膏は、死菌浮遊液のみの製品で、よりマイルドな症状に使われます。痛みや腫れなど、炎症が強い場合は「強力ポステリザン」が選択されます。
Q.どのくらいで効きますか?
ステロイドの抗炎症作用により、痛みやかゆみ、腫れといった症状は、比較的速く、使い始めてから数日で和らいでくることが多いです。ただし、根本的な治癒には、継続的な使用と生活習慣の改善が必要です。
Q.お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
飲み薬ではないので直接的な相互作用はありません。しかし、過度の飲酒や、唐辛子などの香辛料の摂りすぎは、肛門周辺の血流を悪化させ、痔の症状を増悪させる大きな原因になります。治療中は控えるのが望ましいでしょう。
まとめ
強力ポステリザンは、「炎症を抑える」マイルドなステロイドと、「傷の治りを助ける」死菌浮遊液を組み合わせた、痔の治療に非常に効果的なお薬です。
痛み、かゆみ、腫れ、出血といったつらい症状に、ダブルの効果でアプローチします。 ただし、感染症がある場合には使えないなど、注意点もあります。
自己判断で市販薬を使い続けず、つらい症状がある場合は、専門の医療機関を受診しましょう。
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