
「痔が痛くて、座ったり歩いたりするのがつらい」「腫れや出血を、早くなんとかしたい」 そんな、つらい痔の症状にお悩みではありませんか?
「ボラザG」は、「痛み」「腫れ」「出血」「傷の治り」という、痔の4つの大きな悩みに、複数の有効成分でアプローチする、優れた治療薬です。
この記事では、そんなボラザGについて、効果の仕組みや副作用、そしてステロイドの有無などを、医師が分かりやすく解説していきます。
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ボラザG軟膏/坐剤とは?効果は?
ボラザGは、4種類の有効成分を配合した、痔疾治療薬です。ステロイドを含まないのが大きな特徴で、痛みや腫れ、出血などを和らげ、傷ついた組織の修復を助けます。
症状の場所に合わせて、2つの剤形があります。
- ボラザG軟膏:肛門の外側の痔(いぼ痔、きれ痔)や、注入器を使って内側の痔にも使えます。
- ボラザG坐剤:肛門の内側の痔(いぼ痔)に直接作用させる坐薬です。
ボラザG軟膏/坐剤の成分・作用機序
ボラザGは、以下の4つの有効成分による「4段階アプローチ」で効果を発揮します。
- リドカイン(局所麻酔成分)
まず、つらい痛みを素早く麻痺させ、楽にします。 - トリベノシド(消炎・血管保護成分)
次に、炎症や腫れを鎮め、弱った血管を保護して、出血しにくい状態にします。 - 酢酸トコフェロール(ビタミンE)
患部の血行を促進し、うっ血(血の滞り)を改善します。 - アラントイン(組織修復成分)
傷ついた組織の治りを早めるのを助けます。
このように、まず痛みを取り、次に炎症を抑え、血行を良くしながら傷を治す、という理にかなった働き方をします。
ボラザG軟膏/坐剤の効果
4つの成分の相乗効果で、痔の様々な症状を改善します。
- 痔核(いぼ痔)、裂肛(きれ痔)
- 上記に伴う、痛み、かゆみ、腫れ、出血
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 痔核に伴う症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解
- 裂肛に伴う症状(出血、疼痛)の緩解
ボラザG軟膏/坐剤はオンライン診療で出せる?
「痔ができて痛いけど、病院に行く時間がない…」「市販薬ではよくならない」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ボラザG軟膏/坐剤のようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ボラザG軟膏/坐剤に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
急な発症でも、通院の負担を大きく減らすことができます。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ボラザG軟膏/坐剤の使い方(用法・用量)
通常、1日2回(朝・晩)、適量を患部に塗布、または肛門内に挿入します。
入浴後や、排便後など、患部がきれいな状態で使うのが最も効果的です。
ボラザG軟膏/坐剤の副作用
局所的に作用する薬なので、副作用は非常にまれです。
主な副作用
- 皮膚症状:かゆみ、発疹、刺激感、接触皮膚炎など
副作用が出たときの対処法
何か異常を感じた場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
ボラザG軟膏/坐剤の注意事項・禁忌
使ってはいけない方
- 過去にボラザGでアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- トリベノシド又はアニリド系局所麻酔剤(リドカイン等)に対し過敏症の既往歴のある方(禁忌)
- 肛門部の真菌・ウイルス・化膿性感染
- 妊娠後期・授乳中→胎児/乳児の局所麻酔曝露に配慮
- 広範囲・長期使用→リドカイン全身吸収・皮膚萎縮の恐れ
併用に注意が必要な薬
- 他の局所麻酔薬入り坐剤・軟膏:リドカイン過量
- 抗不整脈薬クラスIII(アミオダロン等):QT延長リスク
使用上の注意
排便習慣を整え、硬い便を避ける | 便秘や硬い便は、痔の最大の敵です。食物繊維や水分をしっかり摂り、便が硬くならないように心がけましょう。 |
患部を清潔に保つ | 痔の治療中は、肛門周りを清潔に保つことが大切です。ただし、石鹸でゴシゴシ洗いすぎるのは逆効果。優しく洗い流しましょう。 |
自己判断で長期間使わない | 症状が良くなったからといって、自己判断でだらだらと使い続けるのは避けましょう。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で保管してください。
- 坐剤は、体温で溶けるように作られているため、暖かい場所に置くと変形してしまいます。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
使い忘れたら?
気づいた時点で1回分を使用してください。ただし、次に使う時間が近い場合は、1回とばしても構いません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ボラザG軟膏/坐剤の処方や痔の治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ボラザG軟膏/坐剤に市販薬はある?値段は?
市販薬
ボラザGは医師の処方が必要な医療用医薬品です。
名前が似ていますが、「ボラギノール」は別の会社の市販薬です。
ジェネリック名
2025年7月現在、ボラザGのジェネリック医薬品は販売されていません。
薬価
- ボラザG軟膏:1gあたり 約28.2円
(3割負担の場合、自己負担額は1gあたり 約8円) - ボラザG坐剤:1個あたり 約35.6円
(3割負担の場合、自己負担額は1個あたり約11円)
※2025年7月10日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.妊娠中や授乳中でも使えますか?
塗り薬や坐薬なので全身への影響は少ないですが、自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ使用されます。
Q.子供でも使えますか?
いいえ、小児に対する安全性は確立されていません。 そのため、原則として成人のみに処方されます。
Q.ステロイドは入っていますか?
いいえ、ステロイドは入っていません。 そのため、ステロイドの副作用が心配な方や、比較的長期間の使用が必要な場合にも使いやすいのが大きな特徴です。
Q.どのくらいで効きますか?
局所麻酔成分(リドカイン)が入っているため、痛みに対する効果は、使ってから比較的速く(数分〜数十分で)感じられます。 腫れや出血といった症状の改善には、数日間、継続して使用する必要があります。
Q.「強力ポステリザン」との違いは何ですか?
炎症を抑える成分が違います。 強力ポステリザンは「ステロイド」で炎症を抑えるのに対し、ボラザGは「トリベノシド」という非ステロイド性の成分で炎症を抑えます。
また、ボラザGには痛みを直接麻痺させる「リドカイン」が含まれているため、痛みが強い場合に特に適しています。
Q.お酒と一緒に使っても大丈夫?
飲み薬ではないので直接的な相互作用はありません。しかし、過度の飲酒や、唐辛子などの香辛料の摂りすぎは、肛門周辺の血流を悪化させ、痔の症状を増悪させる大きな原因になります。治療中は控えるのが望ましいでしょう。
まとめ
ボラザGは、「痛み止め」「消炎」「血行促進」「組織修復」という4つの有効成分を配合した、つらい痔の症状を多角的に治療するお薬です。
ステロイドを含まないため、安心して使いやすく、特に痛みが強い痔に優れた効果を発揮します。
症状を繰り返さないためには、薬による治療と並行して、便秘の改善などの生活習慣を見直すことも非常に大切です。
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