
「健康診断で血圧が高いと言われた」 「心臓の働きが弱っていると診断された」
このようなとき、病院で「アーチスト錠」というお薬を処方された方もいるでしょう。心臓や血圧のお薬と聞くと、少し不安に感じるかもしれません。
今回は、このアーチスト錠がどのようなお薬で、どんな効果や注意点があるのか、医師が基本からやさしく解説していきます。
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INDEX
アーチストとは?効果・効能は?
アーチストは、主に高血圧症や狭心症、慢性心不全の治療に使われるお薬です。
ひと言でいうと、「心臓を少し休ませて、同時に血管を広げる」ことで、心臓の負担を軽くし、血圧を下げる働きがあります。
アーチストは錠剤タイプのお薬で、患者さんの状態に合わせて使い分けができるように、1.25mg、2.5mg、10mg、20mgという4つの規格があります。とても小さな錠剤からあるのが特徴です。
アーチストの成分
有効成分は「カルベジロール」です。
この成分は、「α(アルファ)遮断作用」と「β(ベータ)遮断作用」という2つの働きを併せ持つ「αβ遮断薬」というグループに分類されます。
- β遮断作用: 心臓に作用し、頑張りすぎている心臓の拍動を少しゆっくりにすることで、心臓を保護し、休ませます。
- α遮断作用: 全身の血管に作用し、緊張して収縮している血管を広げ、血液がスムーズに流れるようにします。
この2つの作用によって、効率よく血圧を下げ、心臓の負担を減らすことができます。
アーチストの効果
アーチストには、主に以下のような効果があります。
- 心臓を保護する効果: 頑張りすぎている心臓の拍動を穏やかにし、ポンプとしての心臓の負担を軽減します。
- 血圧を下げる効果: 収縮して狭くなっている血管を広げ、血液の流れをスムーズにすることで、血圧を安定させます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
これらの効果により、アーチストは以下のような病気(適応疾患)の治療に用いられます。
- 本態性高血圧症、腎実質性高血圧症
- 狭心症
- 慢性心不全
- 頻脈性心房細動
アーチストはオンライン診療で出せる?
「高血圧で薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アーチストのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アーチストに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アーチストの使い方(用法・用量)
アーチストの飲み方は、治療する病気によって異なります。
- 高血圧症の場合: 通常、成人1日1回、10mgから飲み始めます。
- 慢性心不全の場合: 通常、成人1日2回、1回1.25mgというごく少量から飲み始めます。
アーチストは、急に血圧が下がりすぎたり、心臓の働きが落ちすぎたりするのを防ぐため、必ず医師の指示した少量からスタートし、体の様子を見ながら少しずつ量を調整していくお薬です。
アーチストの副作用
主な副作用
主な副作用として、めまい、だるさ、頭痛、徐脈(脈がゆっくりになる)、血圧低下などが報告されています。
特にめまいは、飲み始めや量を増やしたときによく見られる症状です。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、息切れやむくみの悪化(心不全の悪化)、失神、重い徐脈、肝機能障害などがあります。
副作用が出たときの対処法
めまいやふらつきがひどい場合は、転倒のリスクがあります。立ち上がるときは、ゆっくり動くように心がけましょう。
めまいがひどい、いつもより脈が極端に遅い、息苦しい、体がむくむなどの症状が出た場合は、我慢せずにすぐに医師や薬剤師に相談してください。
アーチストの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方 (禁忌)
- 喘息や気管支けいれんのある方(禁忌)※症状を悪化させる可能性
- 糖尿病の方(禁忌)※低血糖の症状を隠してしまうことがあります
- 重い徐脈や心不全、低血圧のある方(禁忌)
- 未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマの方(禁忌)
- 重い肝臓や腎臓の病気がある方
- 高齢の方
併用に注意が必要な薬
- 他の血圧の薬や心臓の薬(作用が強まりすぎることがあります)
- 血糖を下げる薬(インスリンなど)
- 一部の痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬)
- 一部の胃薬(シメチジンなど)
- グレープフルーツジュース(薬の作用を強めてしまうことがあるため、服用中は避けましょう)
グレープフルーツジュースはなぜダメなの?詳しい解説はこちら!⇩
高血圧で食べてはいけない果物とは?食べると何が起きる?医師が完全解説!
使用上の注意
自己判断で中止しない | 血圧が正常に保たれていても、それは薬の効果によるものです。自己判断で服用をやめると、血圧が急にリバウンドする危険性があります。 |
血圧測定の習慣を | 毎日、家庭で血圧を測定し、記録することは、治療効果の確認と副作用の早期発見のために非常に重要です。 |
めまい・ふらつきに注意 | 立ちくらみが起こりやすいので、日常生活での動作はゆっくり行いましょう。 |
塩分制限と運動で薬の効き目を後押し | 1日6g未満の減塩や、ウォーキングなどの適度な運動は、血圧を下げる上で非常に効果的です。薬だけに頼るのではなく、生活習慣を一緒に見直すことで、より良い血圧コントロールを目指せます。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アーチストをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アーチストに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、アーチストと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
ジェネリック医薬品(後発品)は多数あります。
「カルベジロール錠」という名前で、様々な製薬会社から発売されており、お薬代の負担を軽くすることができます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- アーチスト錠10mg(先発品):約16.6円/錠(3割負担の場合:約5円)
- カルベジロール錠10mg(後発品):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)
※2025年8月8日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
アーチスト錠1.25mg/アーチスト錠2.5mg/アーチスト錠10mg/アーチスト錠20mg
よくある質問(FAQ)
Q.子供でも使えますか?
小児に対する安全性は確立されていないため、基本的には使用されません。
Q.妊婦や授乳中でも使えますか?
妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳中の方は、原則として服用できません。
治療上どうしても必要な場合に限り、医師の厳しい管理のもとで使われることはありますが、自己判断で飲むのは絶対にやめてください。
Q.どのくらいで効きますか?
服用後、数時間で血圧は下がり始めますが、安定した効果が得られるまでには数週間かかることもあります。焦らず、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。
Q.運転やお酒への影響はありますか?
アルコールには血管を広げる作用があるため、アーチストと同時に飲むと、血圧が下がりすぎてめまいやふらつきが強く出ることがあります。
服用中の飲酒は控えるか、飲む場合はごく少量に留めるのが賢明です。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分ではありませんが、副作用の「めまい・ふらつき」が起こることがあります。
そのため、服用中は車の運転や危険な作業には十分な注意が必要です。ご自身の体調をよく観察してください。
アーチストの処方はウチカラクリニックのオンライン診療で!
アーチストは、心臓を守りながら血圧をコントロールする、とても大切なお薬です。効果が高い反面、飲み始めや飲み合わせ、そして「急にやめない」といった重要な注意点があります。必ず医師の指示通りに服用を続けましょう。
高血圧などの慢性疾患は、継続的な治療が不可欠です。しかし、「仕事が忙しくて通院の時間がとれない」「病院が遠くて大変」といった理由で、治療が中断しがちになる方も少なくありません。
そんな方には、ウチカラクリニックのオンライン診療がおすすめです。
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