
「血圧の薬を1種類飲んでいるけど、目標の血圧まで下がらない」 「できれば飲む薬の数は増やしたくない」
高血圧の治療において、このように感じている方は少なくないかもしれません。そんなとき、医師から「ユニシア配合錠」というお薬を提案されることがあります。
今回は、このユニシア配合錠がどのようなお薬なのか、その効果や副作用、ジェネリック医薬品との関係について、医師が基本からやさしく解説していきます。
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ユニシア配合錠とは?効果・効能は?
ユニシア配合錠は、高血圧症の治療に使われるお薬です。
最大の特徴は、作用の仕方が異なる2種類の有効成分を1錠にまとめた「配合錠」であることです。1錠飲むだけで、2つの成分がそれぞれの良いところを活かし、より効果的に血圧を下げることができます。
ユニシア配合錠には、含まれる成分の量によって2つの種類があります。
- ユニシア配合錠LD:(カンデサルタン 8mg / アムロジピン 2.5 mg)
- ユニシア配合錠HD:(カンデサルタン 8mg / アムロジピン 5mg)
※LD=Light Dose:低用量, HD=High Dose:高用量
ユニシア配合錠の成分
ユニシア配合錠には、以下の2つの有効成分が含まれています。
①カンデサルタン(ARB)
体内で血管をギュッと収縮させる「アンジオテンシンII」という物質の働きを邪魔して、血管を広げ、血圧を下げます。
②アムロジピン(カルシウム拮抗薬)
血管の壁にある筋肉(血管平滑筋)に、血管を収縮させる原因となるカルシウムが入り込むのを防ぎます。これにより血管を広げ、血圧を下げます。
このように、異なる2つの仕組みで血管を広げるため、単剤よりも強力で確実な降圧効果が期待できます。
ユニシア配合錠の効果
2つの成分が協力することで、単剤よりも強力で安定した降圧効果が期待できます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 高血圧症
※最初からこの薬が使われることはなく、原則として、どちらかの成分を含む単剤で効果が不十分な場合に、切り替えまたは追加で使われます。
ユニシア配合錠はオンライン診療で出せる?
「高血圧で薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ユニシア配合錠のようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ユニシア配合錠に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ユニシア配合錠の使い方(用法・用量)
通常、成人は1日1回1錠、食後に服用します。1日1回の服用で効果が持続します。
高血圧の度合いに合わせLD/HDが使い分けられます。
飲む時間は特に決まっていませんが、毎日なるべく同じ時間に飲むことで、効果が安定し、飲み忘れも防ぎやすくなります。
ユニシア配合錠の副作用
主な副作用
主な副作用として、めまい、ふらつき、頭痛、ほてり感、むくみ(浮腫)などが報告されています。
特に、アムロジピンの作用による「むくみ」は比較的見られやすい副作用です。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、血管浮腫(顔、唇、舌、のどなどが突然腫れる)、高カリウム血症、腎機能障害、肝機能障害などがあります。
副作用が出たときの対処法
めまいやふらつきがひどい場合は、転倒のリスクがあります。立ち上がるときは、ゆっくり動くように心がけましょう。
足のすねなどを指で押して、跡が残るような場合はむくみのサインです。症状が気になる場合は、医師に相談しましょう。
症状が強い場合や、息苦しさ、ひどいむくみ、失神しそうになる感じなどがあれば、我慢せずにすぐに医師や薬剤師に相談してください。
ユニシア配合錠の注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方 (禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性(禁忌)
- アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(禁忌)
- 重い肝臓や腎臓の病気がある方
- 高齢の方
併用に注意が必要な薬
- 他の血圧を下げる薬(作用が強まりすぎることがあります)
- カリウムを含むサプリメントや利尿薬(カリウム保持性利尿薬)
- 痛み止めの一部(非ステロイド性抗炎症薬)
- グレープフルーツ(ジュースなど): アムロジピンの作用を強め、血圧が下がりすぎる可能性があります。服用中は摂取を避けましょう。
グレープフルーツジュースはなぜダメなの?詳しい解説はこちら!⇩
高血圧で食べてはいけない果物とは?食べると何が起きる?医師が完全解説!
使用上の注意
自己判断で中止しない | 急にお薬をやめると、血圧が急に上がることがあります。お薬をやめる・変える際は、必ず医師の指示に従ってください。 |
血圧測定の習慣を | ご自宅で血圧を測る習慣をつけ、記録を診察時に持参すると、治療の大きな助けになります。 |
急な立ち上がりをゆっくり、脱水を避ける | 血圧が下がることで、急に立ち上がった際にめまいや立ちくらみが起こることがあります。動作はゆっくり行いましょう。また、脱水は血圧の過度な低下につながるため、こまめな水分補給を心がけてください。 |
塩分制限と運動で薬の効き目を後押し | 1日6g未満の減塩や、ウォーキングなどの適度な運動は、血圧を下げる上で非常に効果的です。薬だけに頼るのではなく、生活習慣を一緒に見直すことで、より良い血圧コントロールを目指せます。 |
歯磨きと定期的な歯科受診で歯肉肥厚を予防 | 成分のアムロジピンの副作用として、まれに歯肉肥厚(歯ぐきが腫れること)が報告されています。予防のために、毎日の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科健診を心がけることが大切です。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。血圧が下がりすぎる危険があります。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ユニシア配合錠をはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ユニシア配合錠に市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、ユニシア配合錠と同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
ユニシア配合錠は先発医薬品であり、ジェネリック医薬品(後発品)が多数あります。
「カムシア配合錠」などの名前で販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ユニシア配合錠HD(先発品):約44.7円/錠(3割負担の場合:約13円)
- カムシア配合錠HD(先発品):約21.0円/錠(3割負担の場合:約6円)
※2025年8月8日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.子供でも使えますか?
小児に対する安全性は確立されていないため、使用されません。
Q.妊婦や授乳中でも使えますか?
妊婦または妊娠している可能性のある方は服用できません。授乳中の方も、服用中は授乳を避ける必要があります。該当する場合は必ず医師に伝えてください。
Q.どのくらいで効きますか?
服用を始めると徐々に血圧は下がってきますが、安定した効果が得られるまでには2〜4週間かかることもあります。焦らず、医師の指示通りに服用を続けることが大切です。
Q.運転やお酒への影響はありますか?
アルコールには血管を広げる作用があり、血圧を下げる働きがあります。このお薬と同時に飲むと、血圧が下がりすぎてめまいやふらつきが強く出ることがあります。服用中の飲酒は控えるか、飲む場合はごく少量に留めるのが賢明です。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分ではありませんが、副作用でめまい・ふらつきが起こることがあります。そのため、服用中は車の運転や危険な作業には十分な注意が必要です。
Q.なぜ2種類の成分が入っているのですか?
2つの成分を組み合わせることで、①より強力に血圧を下げる、②それぞれの成分の副作用を打ち消し合い、副作用が出にくくなる、というメリットが期待できるからです。また、飲むお薬の数が減るため、患者さんの負担軽減にも繋がります。
ユニシア配合錠の処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
ユニシア配合錠は、2つの有効成分が協力しあって効果的に血圧を下げる、高血圧治療の心強い味方です。血圧の薬は、症状がなくても毎日きちんと飲み続けることが何よりも大切です。
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