
「ストレスで胃がキリキリ痛む…」 「痛み止め(ロキソニンなど)と一緒に『ムコスタ』という胃薬を処方された」
胃の調子が悪いときや、他の薬による胃荒れを防ぐ目的で、この「ムコスタ」というお薬を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回は、このムコスタがどのようなお薬なのか、その効果や副作用、胃もたれなどにも使えるかを医師がやさしく解説していきます。
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ムコスタとは?効果・効能は?
ムコスタは、「胃粘膜保護薬」というグループに分類されるお薬です。
胃酸を直接抑えるのではなく、胃が本来持っている「防御機能」を高めることで、荒れてしまった胃の粘膜を保護し、修復を助けるお薬です。胃炎や胃潰瘍の症状を改善に導きます。効果が穏やかで、副作用が少ないのが大きな特徴です。
現在、先発医薬品である「ムコスタ」ブランドで販売されているのは、以下の2種類です。
※ジェネリック医薬品である「レバミピド」としては、現在もOD錠(口腔内崩壊錠)・顆粒も他の製薬会社から製造・販売されています。
- ムコスタ錠100mg: 胃炎や胃潰瘍の治療に用いられる、最も一般的な錠剤タイプです。
- ムコスタ点眼液UD2%: ドライアイの治療に使われる目薬です。角膜の傷の修復を助けます。
この記事ではムコスタ錠の解説を行っていきます。点眼薬はこちらの記事をご確認ください。
→レバミピド点眼液の効果・副作用を医師が解説【ムコスタ点眼液】
ムコスタの成分
有効成分は「レバミピド」です。
このお薬は、胃の粘膜に直接働きかけ、「胃の粘膜の絆創膏(ばんそうこう)」のような役割を果たします。具体的には、以下の3つの作用で胃を守ります。
胃の粘液を増やす: 胃酸から粘膜を守るバリアである、ネバネバした粘液の分泌を増やします。
血流を良くする: 胃粘膜の血行を促進し、傷ついた組織の修復を早めます。
炎症を抑える: 胃粘膜で発生した炎症を鎮め、ダメージを軽減します。
ムコスタの効果
- 胃粘膜を保護・修復する効果
- 胃粘膜の炎症を抑える効果
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 胃潰瘍
- 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
- 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
- 胃潰瘍
- 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
- 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
また、効能・効果として正式に認められているわけではありませんが、ロキソプロフェン(ロキソニン)などのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)による胃腸障害を予防する目的で、一緒に処方されることが非常に多いです。
ムコスタは胃もたれ・食べすぎ・二日酔いに効く?
結論から言うと、ムコスタは「胃もたれ、食べすぎ、二日酔い」といった一時的な症状をすぐに和らげるお薬ではありません。
ムコスタと市販の胃薬との違い
ムコスタは、荒れた胃粘膜をじっくりと修復・保護するお薬です。肌に例えるなら、肌質を根本から改善する「スキンケア美容液」のようなイメージです。
一方で、食べすぎや飲みすぎの際に市販されている胃薬の多くは、
- 出すぎた胃酸を中和する「制酸薬」
- 消化を助ける「消化酵素薬」
といった成分が中心で、今ある不快な症状をすぐに抑える「応急処置」の役割を果たします。
効果が期待できる場合
日常的に感じる「胃もたれ」の原因が、医師に診断された「慢性胃炎」によるものであれば、ムコスタを継続的に服用することで、胃炎が改善し、結果的に胃もたれの症状が軽くなることは期待できます。
しかし、「今日食べすぎたから」「二日酔いがつらいから」といって頓服的に飲んでも、期待するような即効性は得られません。
ムコスタは、医師の診断のもと、継続して服用することで効果を発揮するお薬と覚えておきましょう。
ムコスタはオンライン診療で出せる?
「胃がキリキリと痛む…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ムコスタのような胃薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ムコスタに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ムコスタの使い方(用法・用量)
【胃潰瘍の場合】
通常、成人には1回1錠(100mg)を、1日3回(朝、夕、就寝前)服用します。
【胃炎の場合】
通常、成人には1回1錠(100mg)を、1日3回服用します。
必ず医師の指示した用法・用量を守ってください。
ムコスタの副作用
ムコスタは、副作用が非常に少なく、安全性が高いお薬として知られています。
主な副作用
主な副作用として、発疹、かゆみ、便秘、下痢、口の渇き、味覚異常(苦味など)が報告されていますが、いずれも頻度は高くありません。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、黄疸などがあります。
副作用への対処法
基本的に心配のいらないお薬ですが、服用を始めてから発疹が出たり、気になる症状が続いたりする場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
ムコスタの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にムコスタでアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳中の女性
- 小児・高齢の方
併用に注意が必要な薬
ムコスタは、特に悪い飲み合わせが報告されていない、非常に使いやすいお薬です。
NSAIDs(ロキソプロフェンなど)の胃腸障害の予防に併用されることも多いお薬です。
使用上の注意
原因への対処 | ムコスタは胃を守るお薬ですが、胃が荒れている原因(ストレス、暴飲暴食、アルコールなど)を改善することも同時に心がけましょう。 |
アルコール(お酒) | 薬との直接的な相互作用は報告されていませんが、アルコール自体が胃の粘膜を荒らす原因になります。胃の治療中にお酒を飲むのは、傷口に塩を塗るようなものです。治療期間中の飲酒は控えましょう。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ムコスタをはじめとした胃薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ムコスタに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、ムコスタを含む市販薬はありません。購入するには、医師の処方せんが必要です。
ジェネリック
ムコスタ錠100mgにはジェネリック医薬品が多数あります。
有効成分の名前である「レバミピド錠100mg『製薬会社名』」という名前で処方されます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ムコスタ錠100 mg(先発品):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)
- レバミピド錠100 mg(ジェネリック):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)
※2025年8月19日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
妊娠中は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。授乳中の方は、服用中は授乳を避けることが望ましいとされています。自己判断で服用せず、必ず医師に相談してください。
Q.子どもでも飲めますか?
飲み薬であるムコスタ錠は、小児に対する安全性は確立されていないため、基本的には使用されません。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分は含まれていないため、運転や機械の操作に影響はありません。
Q.いつから効き始めますか?
胃酸を抑える薬のようにすぐにスッとした効果が出るわけではありません。胃の粘膜を保護し、修復を助けるお薬なので、効果を実感するまでには数日~数週間かかることがあります。継続して服用することが大切です。
Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?
薬との直接的な相互作用は報告されていませんが、アルコール自体が胃の粘膜を荒らす原因になります。胃の治療中にアルコールを飲むことは、症状を悪化させる可能性があるため、控えるべきです。
Q.なぜ痛み止め(ロキソニンなど)と一緒に処方されるのですか?
ロキソニンなどのNSAIDsというタイプの痛み止めは、痛みを抑える効果が高い反面、副作用として胃の粘膜を荒らしてしまうことがあります。ムコスタを一緒に飲むことで、その副作用から胃を守り、胃痛や胃荒れを防ぐ目的で処方されます。
ムコスタの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
ムコスタは、副作用が少なく、胃が本来持つ防御機能を高めてくれる、とても使いやすいお薬です。胃炎や胃潰瘍の治療はもちろん、他の薬から胃を守るためのお守りとしても、重要な役割を果たします。
「ストレスや不規則な生活で、胃の調子が悪い日が続いている」
「痛み止めを飲みたいけど、胃が荒れるのが心配」
そんなときは、我慢せずに専門家である医師に相談しましょう。
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