ゾフルーザの効果や副作用を医師が解説！【タミフルとの違いは？】

「高熱と悪寒、関節痛…インフルエンザだとしたら、早く楽になりたい」 「薬を5日間も飲み続けるのは、忘れてしまいそうで不安…」

そんな、つらいインフルエンザの症状に対して、「たった1回飲むだけ」で治療が完了するという、画期的なお薬が「ゾフルーザ」です。

今回は、このゾフルーザがどのようなお薬なのか、タミフルなど従来のお薬との違いや効果、副作用について、医師がやさしく解説していきます。

　

ゾフルーザとは？効果は？

ゾフルーザは、「抗インフルエンザウイルス薬」です。これまでの薬とは異なる、新しい仕組みでウイルスの増殖を抑えます。

ウイルスの増殖の“設計図”が作られるのを元から断つ、1回飲み切りのお薬で、治療だけでなく、インフルエンザの予防にも使うことができます。

ゾフルーザには、錠剤と、お子さん向けの顆粒があります。

• ゾフルーザ錠10mg / 20mg: 体重に合わせて飲む錠剤の数が変わります。
  
• ゾフルーザ顆粒2%分包: 主に体重の軽いお子さん向けの、水に溶かして飲むことができる粉薬です。

　

　

ゾフルーザの成分

有効成分は「バロキサビル マルボキシル」です。

インフルエンザウイルスは、ヒトの細胞に侵入した後、細胞が持つ機能を乗っ取って、仲間を増やすための「ウイルスの設計図（mRNA）」を大量にコピーし始めます。 このとき、ウイルスはコピーを開始するためのスイッチとして、ヒトの細胞から「キャップ」という部品を奪い取ります。

ゾフルーザは、このウイルスが「キャップ」を奪い取る働き（キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性）をピンポイントで阻害します。 スイッチとなる部品を奪えなかったウイルスは、設計図のコピーを始めることすらできず、細胞の中で増殖することができなくなります。

　

ゾフルーザの効果

• インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果
• 発熱期間を短縮し、症状を和らげる効果
• インフルエンザの発症を予防する効果

どんなときに使う？（適応疾患・部位）

• A型またはB型インフルエンザウイルス感染症の治療と予防

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ゾフルーザの使い方（用法・用量）

治療でゾフルーザを飲む場合、症状が出てから48時間（2日）以内に飲み始める必要があります。ウイルスが増えきってからでは、十分な効果が期待できません。

予防の場合は接触から48時間（2日）以内の服用が必要です。

　

　

ゾフルーザの効き目はいつから？

インフルエンザでの「異常行動」について

異常行動とは？

ゾフルーザとの関係は？

保護者の方へのお願い

理由が何であれ、危険な行動を防ぐことが最も重要です。
そのため、インフルエンザにかかった未成年の患者さん（特に小児・幼児）は、発症から少なくとも2日間は一人にしないように、保護者の方は注意深く見守る必要があります。

具体的には、

• ベランダのない部屋で寝かせる
• 玄関や窓の鍵をしっかりかける
• 一戸建ての場合は、1階で寝かせる といった対策が非常に重要です。

　

ゾフルーザの注意事項・禁忌

使ってはいけない方

• 過去にゾフルーザでアレルギーを起こしたことがある方（禁忌）

併用に注意が必要な薬

乳製品、Ca/Fe/Mg含有の制酸剤・サプリ・下剤、Ca強化飲料はゾフルーザの吸収を低下させるため、同時摂取を避け、前後2〜4時間あけてください。

使用上の注意

48時間以内に服用	効果を最大限に引き出すための鉄則です。
必ず飲み切る	熱が下がっても、自己判断で中断しないでください。
安静と水分補給	薬を飲んでも、体を治すのはご自身の免疫力です。十分な休養と水分補給を心がけましょう。

保管方法

• 直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。
• 子どもの手の届かない場所に置いてください。

飲み忘れたら？

ゾフルーザは1回で治療が完了するお薬なので、一般的な飲み薬のような「飲み忘れ」とは少し状況が異なります。

治療目的で処方された場合、症状が出てから48時間以内であれば、気づいた時点ですぐに吸入してください。
もし、48時間を大幅に過ぎてしまった場合は、効果が期待できない可能性があるため、自己判断で使用せず、処方された医師や薬剤師に相談しましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ゾフルーザをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ゾフルーザに市販薬はある？値段は？

市販薬

2025年9月現在、ゾフルーザと同じ有効成分を含む市販薬はありません。

購入するには、医師の処方せんが必要です。

ジェネリック名

2025年9月現在、日本国内でゾフルーザのジェネリック医薬品は販売されていません。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

• ゾフルーザ錠20mg（先発品）： 約2,438.8円/錠（3割負担の場合：約732円）
  • 成人40mg（2錠）の場合、薬剤費は約4,877.6円、3割負担で約1,463円

※2025年9月5日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

　

添付文書

ゾフルーザ錠10mg／ゾフルーザ錠20mg／ゾフルーザ顆粒2%分包

　

よくある質問（FAQ）

Q.子どもでも飲めますか？

はい、お子さん向けの顆粒タイプもあり、体重に合わせて処方されます。

Q.妊婦や授乳中でも使えますか？

妊娠中は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。授乳中の方は、服用中は授乳を避ける必要があります。自己判断で服用せず、必ず医師に相談してください。

Q.飲むと眠くなりますか？運転はできますか？

薬自体に眠くなる成分はありません。しかし、インフルエンザの高熱や倦怠感、そして万が一の異常行動のリスクを考えると、完治するまで運転や危険な作業は絶対に避けるべきです。

Q.お酒（アルコール）を飲んでも大丈夫ですか？

治療中の飲酒は、脱水を招いたり、体の免疫力を下げたりする可能性があります。回復を遅らせる原因になるため、完全に治るまでは控えましょう。

　

ゾフルーザの処方はウチカラクリニックオンライン診療で！

ゾフルーザは、1回飲むだけで治療が完了するという、非常に便利な抗インフルエンザウイルス薬です。その効果を最大限に引き出すには、「インフルエンザかな？」と思ったら早めに受診し、「発症後48時間以内」に服用すること、そして牛乳などとの飲み合わせに注意することが大切です。

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そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が非常に便利です。

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