【医師監修】ユベラ軟膏の効果と副作用を解説！市販薬はある？

　

ユベラ軟膏の副作用

主な副作用

ごくまれに（0.1〜5%未満）、塗った部分に紅斑（赤み）、そう痒（かゆみ）などの症状が現れることがあります。

　

副作用が出たときの対処法

塗った場所がかゆくなったり赤くなったりした場合は、お薬が肌に合っていない可能性があります。使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

　

ユベラ軟膏の注意事項（禁忌）

使用に注意が必要な方

服用してはいけない方（禁忌）

絶対に使用してはいけない人（禁忌）は特にありません。

特に注意して使う方（慎重投与）

• 本剤の成分（ビタミンA・E、ピーナッツ油など）にアレルギーがある方
• 妊婦または妊娠している可能性のある女性
  • 配合されているビタミンAは、大量に摂取すると胎児に影響を与える可能性が動物実験で報告されています。塗り薬なので吸収量はわずかですが、自己判断で広範囲・大量に使用せず、必ず医師に相談してください。

　

併用に注意が必要な薬

塗り薬なので、飲み薬との悪い相互作用は特にありません。

　

使用上の注意

お風呂上がりの使用がおすすめ	皮膚が温まって柔らかくなっている入浴後に塗ると、有効成分が角質の奥まで浸透しやすくなります。
眼には使用しない	目に入らないように注意してください。誤って入った場合はすぐに水で洗い流し、違和感があれば眼科を受診してください。
マッサージを併用（しもやけの場合）	しもやけの治療で使う場合は、ただ塗るだけでなく、患部を優しくマッサージしながら塗り込むと、血行促進効果が高まりより効果的です。

　

保管方法

• 光を避けて、15℃以下の涼しい場所で保管してください。
• 使ったあとはフタをしっかり閉めてください（時間がたつと黄色っぽくなることがあります）
• 子どもの手の届かない場所へ。

塗り忘れたら？

気づいた時に塗ってください。ただし、次に塗る時間が近い場合は1回とばしましょう。

　

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ユベラ軟膏をはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的の場合は、自費診療です。

ユベラ軟膏と同じ成分の市販薬はある？

結論から言うと、「ユベラ軟膏」と全く同じ成分・同じ濃さの市販薬はありません。しかし、手荒れや乾燥のケア目的で使える市販のクリーム（例：保湿系・ビタミン配合など）はあります。

市販薬

「ユベラ軟膏」と全く同じ成分・濃度の市販薬はありませんが、ビタミンEやビタミンAを配合した市販の軟膏やクリームは販売されています。これらは手荒れやしもやけのケアに広く使われています。

• エーザイの「ザーネクリーム」
• ユースキン製薬の「ユースキン」　　など

医療用

医師の診断のもと、特定の皮膚疾患に対して治療効果が期待できる濃度で配合されています。

症状が軽い場合や予防には市販薬が便利ですが、症状がひどい場合やなかなか治らない場合は、医療用のユベラ軟膏が適していることがあります。

　

　

ユベラ軟膏のジェネリック・価格

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名	区分	薬価（1gあたり）	3割負担の目安（1gあたり）
ユベラ軟膏	先発品	約2.50円	約0.8円

※2025年11月27日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
※美容目的（シミ・しわ対策など）だけで使用する場合は、保険が適用されず「全額自己負担（自費診療）」となります。

　

添付文書

ユベラ軟膏

　

ユベラ軟膏と「ユベラN」の違いは？

「ユベラ」と名前がつくお薬には、「ユベラN（ユベラNカプセル／ソフトカプセル）」という別の種類があります。名前は似ていますが、「塗るか・飲むか」も「成分」も異なる全く別のお薬ですので、混同しないように注意しましょう。

ユベラ軟膏

ユベラN（ニコチン酸トコフェロール）

　

よくある質問（FAQ）

Q.妊婦・授乳中でも使えますか？

妊婦さんへの使用は慎重な判断が必要です。ビタミンAが含まれているため、大量・広範囲の使用は避けるべきとされています。必ず医師に相談してください。授乳中の方の使用については特に制限はされていませんが、乳房への塗布は避けるか、授乳前に拭き取るなどの配慮が安心です。

Q.子どもでも使えますか？

はい、お子さんのしもやけや角化症にも使われます。副作用も少なく使いやすいお薬ですが、使用量や範囲については医師の指示に従ってください。

Q.運転に影響はありますか？

塗り薬なので、眠気が出ることはなく、運転への影響もありません。

Q.いつから効き始めますか？

血行を改善し皮膚を再生させるお薬なので、即効性はありません。数日〜数週間継続して使用することで、徐々に皮膚が柔らかくなったり、冷えが改善されたりする効果を実感できます。

Q.お酒（アルコール）を飲んでもいいですか？

塗り薬なので、アルコールとの直接的な相互作用はありません。ただし、お酒を飲むと一時的に血行が良くなりすぎて、しもやけのかゆみが増すことがあるので、症状が強い時は控えるのが無難です。

Q.顔に塗っても大丈夫ですか？

顔への使用は禁忌ではありませんが、目に入らないように注意が必要です。また、美容目的での使用は推奨されません。医師の指示がある場合のみ使用してください。

　

まとめ

ユベラ軟膏は、ビタミンEとAの力で、血行不良によるしもやけや、ガサガサに硬くなった皮膚をじっくりと治してくれるお薬です。特に冬場のつらい症状に頼れる存在です。

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※美容目的のみの場合は、ドラッグストアで市販薬を購入するか、美容皮膚科での自費診療をご検討ください。