【医師監修】エパデール(EPA)の効果や副作用を解説!【エパデールs900/カプセルなど】

エパデール

「健康診断で中性脂肪が高いと言われた」 「魚不足が気になるけど、毎日食べるのは大変」 「病院で『エパデール』という薬が出たけど、サプリメントと何が違うの?」

そんな、中性脂肪の値が気になる方や、血管の健康を守りたい方に処方されるお薬が「エパデール」です。

今回は、このエパデールがどのようなお薬なのか、効果の仕組みや副作用、そして「痩せるって本当?」といった疑問や「空腹時に飲んではいけない理由」について、医師がやさしく解説していきます。

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

エパデールとは?効果は?

エパデールは、青魚に多く含まれる成分「EPA(イコサペント酸エチル)」を、医薬品として高純度に精製したお薬です。

サプリメントは「食品」ですが、エパデールは医師が処方する医薬品です。医薬品なので、成分量(含まれる量)が一定で、決められた病気に対して使われます。

エパデールには飲み方の違うタイプがあります。

  • エパデールカプセル300: 一般的なカプセル。
  • エパデールS300 / S600 / S900: 小さな粒状のカプセルがスティックに入っています。飲みやすく、量の調整がしやすいタイプです。
  • エパデールEMカプセル2g: 1日1回(食直後)の服用で済む、新しいタイプのカプセルです。

 

エパデールの成分

有効成分は「イコサペント酸エチル(EPA)」です。体内では主に以下の働きをします。

  1. 血液をサラサラにする(抗血小板作用):
    血小板が集まって固まるのを防ぎ、血栓(血の塊)をできにくくします。いわゆる「血を薄める薬(抗凝固薬)」とは作用が異なりますが、出血しやすくなる傾向があるため注意が必要です。
     
  2. 中性脂肪を減らす(脂質代謝改善作用):
    肝臓で中性脂肪が作られるのを抑え、血液中の中性脂肪を分解・排出しやすくします。

 

エパデールの効果

  • 血栓の形成を抑え、血液の流れを良くする効果
  • 血液中の中性脂肪を減らす効果
  • 血管のしなやかさを保つ効果

 

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、痛み、冷感 (足の血管が動脈硬化で細くなり、血流が悪くなっている状態)
  • 高脂血症(脂質異常症) (特に中性脂肪が高いタイプ)

 

エパデールで痩せる?

「エパデールを飲むと痩せる」という噂がありますが、これは「ダイエット薬」ではありません。

ただ、エパデールには中性脂肪(トリグリセリド)を下げる働きがあるので、食事や運動の改善と一緒に続けることで、結果として「健康診断の数値が良くなる」ことは期待できます。

あくまで治療の一環として、医師の指導のもとで服用することが大切です。

 

エパデールはオンライン診療で出せる?

「仕事が忙しくて病院に行けない」「高脂血症で薬だけ欲しい」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

エパデールのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
エパデールに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。

特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

エパデールの使い方(用法・用量)

病気によって飲み方が少し異なりますが、いずれの場合もエパデールは、空腹時に飲むと吸収が悪くなってしまいます。
食事に含まれる「油分」と一緒に溶け出して吸収される性質を持っているためです。

「食後(30分以内)」ではなく、「ごはんを食べ終わったら、すぐに飲む(食直後)」のがポイントです。

閉塞性動脈硬化症

通常、成人には1回600mgを1日3回、毎食直後に服用します。

高脂血症

成人には1回900mgを1日2回、または1回600mgを1日3回、食直後に服用します。
※中性脂肪が特に高い場合は、医師の判断で1回900mgを1日3回まで増やすことがあります。
※EMカプセル(2g)の場合は、1日1回食直後に服用します。

 

エパデールの副作用

主な副作用

副作用の頻度は低いですが、発疹、かゆみ、悪心(吐き気)、腹部不快感、下痢、出血傾向(鼻血が出やすい、歯茎から血が出る、青あざができやすいなど)が現れることがあります。

まれですが、注意すべき重大な副作用として、肝機能障害・黄疸のほか、心房細動・心房粗動(脈の乱れ、動悸、息切れ)も報告されています。「いつもと違う」と感じたら、早めに受診してください。

 

副作用が出たときの対処法

胃腸症状は、食直後に飲むことで軽減されることが多いですが、続く場合は医師に相談してください。

血が止まりにくいと感じた場合は、すぐに医師に連絡してください。手術や抜歯の予定がある場合は、必ず事前に医師に伝えてください(血が止まりにくくなるため、一時的に休薬が必要な場合があります)。

 

エパデールの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

使ってはいけない方(禁忌)

  • 出血している(禁忌)
  • ミフェプリストン・ミソプロストールを使用中の方(禁忌)

特に注意して使う方(慎重投与)

  • 月経期間中の方
  • 出血しやすい体質の方
  • 手術や抜歯の予定がある方
  • 抗凝固薬(ワルファリンなど)や抗血小板薬(バイアスピリンなど)を飲んでいる方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある女性(安全性が確立されていないため)

 

併用に注意が必要な薬

  • 抗凝固薬(ワルファリン、リクシアナ、イグザレルトなど)
  • 抗血小板薬(バイアスピリン、プラビックス、パナルジンなど)

これらの「血液をサラサラにする薬」と一緒に飲むと、血が止まりにくくなる作用(出血傾向)が強まる可能性があります。必ず医師・薬剤師に伝えてください。

 

使用上の注意

お酒(アルコール)アルコールは中性脂肪を増やしてしまいます。せっかくお薬を飲んでいても効果が打ち消されてしまうため、飲み過ぎには十分注意し、休肝日を設けましょう。
食事青魚の成分だからといって、これさえ飲めば脂っこいものを食べていいわけではありません。バランスの良い食事を心がけましょう。

 

保管方法

  • 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら?

空腹時に飲んでも吸収されづらいため、その回はスキップ(飲まない)してください。次の食事の直後に1回分を飲んでください。絶対に2回分をまとめて飲んではいけません。

 

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、エパデールをはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。

エパデールに市販薬はある?値段は?

市販薬

「エパデールT」(大正製薬)というスイッチOTC医薬品が販売されています。医療用と同じ成分「イコサペント酸エチル」を配合し、中性脂肪を減らす効果が認められています。

市販薬でも空腹時だと吸収が悪いため、食後すぐに飲むのが基本です。また、効果が出るまでには時間がかかるため、目安として4週間以上続けて様子を見ることが推奨されています。

 

ジェネリック

エパデールにはジェネリック医薬品が多数あります。「イコサペント酸エチル粒状カプセル『製薬会社名』」という名前で処方されます。

 

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価(1包あたり)3割負担の目安(1包あたり)
エパデールS600先発品約35.7円約10.7円
イコサペント酸エチル粒状カプセル600mg「サワイ」など後発品約29.4円約8.8円

※2025年12月5日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

 

添付文書

エパデールS300/エパデールS600/エパデールS900

エパデールEMカプセル2g

エパデールカプセル300

 

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも使えますか?

妊娠中の方への安全性は確立されていません。治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ処方されます。授乳中の方も、母乳へ移行することが報告されているため、医師に相談してください。

Q.子どもでも使えますか?

小児に対する安全性は確立されていません。基本的には成人に処方されるお薬です。

Q.運転に影響はありますか?

眠くなる成分は含まれていないため、運転や機械の操作に影響はありません。

Q.いつから効き始めますか?

服用を開始してから約1週間程度で血液中のEPA濃度が安定し、効果が現れ始めると言われています。中性脂肪の値が改善するには、数週間〜数ヶ月の継続が必要です。

Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?

薬との直接的な悪い飲み合わせはありませんが、アルコールは中性脂肪を増やし、動脈硬化のリスクを高めます。治療の効果を下げないためにも、適量を守りましょう。

 

まとめ

エパデールは、青魚のパワーで血液をサラサラにし、中性脂肪を減らす、生活習慣病治療の心強い味方です。サプリメントとは違う「医薬品」の効果を得るためには、必ず食直後に飲むというルールを守ることが何よりも大切です。

「中性脂肪、次の健康診断までに何とかしたい」 「食事だけでは改善しなくて困っている」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

通院の手間なく、血液検査の結果をもとに医師に相談し、ご自身の状態に合ったお薬を処方してもらうことが可能です。生活習慣病の予防・改善に、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

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※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。