イベニティの効果・副作用を解説!【医師監修】

イベニティ

 

「骨粗鬆症と診断されたけれど、骨折しないか不安」
「背中や腰が曲がってくるのを防ぎたい」

骨折の危険性が高い骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療において、今非常に注目されているお薬が「イベニティ」です。

せっかく治療を始めるなら、どのような効果があるのか、副作用はどうなのかをしっかり納得した上で進めたいですよね。
この記事では、イベニティの特徴や使い方、注意点について、医師が詳しく解説します。

※イベ二ティの当院では処方は行っておりません。

 

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

イベニティとは?効果は?

イベニティは、「ロモソズマブ」を有効成分とする、骨粗鬆症の治療に使われる注射薬です。

これまでの骨粗鬆症のお薬は「骨が壊れるのを防ぐ」か「骨を作るのを助ける」かのどちらか一方の働きがメインでしたが、イベニティはその両方の働きを同時に発揮するという、画期的な特徴を持っています。

一方で、使用できる人が限られ、慎重なリスク評価が必要な薬剤でもあります。

 

イベニティの種類(剤型)

イベニティは、1回使い切りの「シリンジ(注射器)」タイプのお薬です。

通常、1回の受診で2本の注射(合計210mg)を、お腹や太もも、上腕などの皮下に注射します。1ヶ月に1回合計12ヶ月(1年間)継続して使用するお薬です。

 

イベニティの成分

有効成分は「ロモソズマブ(遺伝子組換え)」です。

これは、骨を作るのを邪魔する「スクレロスチン」という物質の働きをブロックする「抗体」という成分です。

 

イベニティ効果

  • 骨形成の促進:新しい骨を作るスピードをぐんと早めます。
  • 骨吸収の抑制:骨が壊されてもろくなるのを防ぎます。

このダブルの作用により、短期間(1年間)で集中的に骨密度を高め、骨折のリスクを大幅に下げることが期待できます。

 

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

骨折の危険性の高い骨粗鬆症」が対象です。

具体的には、「すでに椎体(背骨)や大腿骨などに骨折を起こしている方」や、「骨密度が著しく低下しており(若年成人平均値の何%以下など)、年齢や既存の病気から将来的に骨折する可能性が非常に高い」と医師が判断した場合に使用されます。

 

イベニティはオンライン診療で出せる?

「足腰が痛くて毎月の通院が大変」 「感染症が流行っている時期に病院の待ち時間を避けたい」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
※イベ二ティの当院では処方は行っておりません。

イベニティは原則として医療機関での皮下注射が必要なお薬で、当院での処方は行っておりませんが、オンライン診療を活用することで、治療を始める前の事前相談などを行うことが可能です。

オンライン診療を組み合わせることで、体調についての相談をご自宅からスマートフォンで行い、受診をスムーズに計画することができます。

ウチカラクリニックでは、
体調に関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。

特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

 

イベニティの使い方(用法・用量

通常、成人には1回210mg(105mgのシリンジ2本)を、月に1回、皮下に注射します。

期間は12ヶ月間(計12回)と決められています。12ヶ月の投与終了後は、維持された骨密度を減らさないために、別のお薬に切り替えて治療を継続するのが一般的です。

必ず医師の指示通り、定期的に受診して注射を受けるようにしましょう。

 

イベニティの副作用

主な副作用

比較的多いものとして

  • 注射部位の反応(痛み、腫れ、赤み、かゆみ)
  • 関節痛、頭痛、筋肉痛、鼻咽頭炎(風邪のような症状)

以上のような症状がみられることもあります。

以下の症状が現れた場合は、重大な副作用の初期症状の可能性があります。すぐに医師にご相談ください。

  • 低カルシウム血症: 痙攣(けいれん)、テタニー(筋肉のつっぱり)、手足や口の周りのしびれ、失見当識(時間や場所がわからなくなる)など。必要に応じて点滴でカルシウムを補充するなどの処置を行います。
  • 顎骨壊死・顎骨骨髄炎: あごの痛み、歯ぐきの腫れ・化膿、歯のゆるみなど。
  • 非定型骨折(大腿骨転子下、近位大腿骨骨幹部など): 太ももや足の付け根(股関節)の鈍い痛み。骨折の数週間〜数ヶ月前から前兆として痛みが出ることがあります。

 

副作用が出たときの対処法

注射部位の反応は数日で自然に治まることが多いですが、痛みが強い場合は冷やすなどの対応をします。

また、非常に稀ではありますが、心血管系(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクが報告されているため、胸の痛み息切れ急な手足の痺れ話しにくさなどを感じた場合は、すぐに医師に連絡してください。

 

イベニティの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

服用してはいけない方(禁忌)

  • 低カルシウム血症のある方(あらかじめカルシウム値を正常にする必要があります)
  • 過去にイベニティの成分で過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方

特に注意して使う方(慎重投与)

  • 過去1年以内に心筋梗塞や脳卒中を起こしたことがある方(症状を悪化させる恐れがあるため、原則として使用を避けます)
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 腎機能が著しく低下している方(低カルシウム血症を起こしやすいため)
  • 心血管系の病気のリスク高血圧脂質異常症糖尿病など)をお持ちの方

 

併用に注意が必要な薬

現在、特に報告されている併用禁忌(絶対に一緒に使ってはいけない薬)はありませんが、他の骨粗鬆症治療薬から切り替える場合などは、医師による慎重な判断が必要です。

 

使用上の注意

カルシウムとビタミンD骨を作るために必要なため、食事やサプリメントで十分に摂取しましょう。
歯科治療稀に顎の骨にトラブル(顎骨壊死)が起きることがあります。抜歯などの予定がある場合は必ず伝えてください。
定期的な血液検査カルシウム値などが異常になっていないかを確認するため、定期的な検査が必要です。
12ヶ月の期限12ヶ月を超えての使用はできません。終了後の治療計画を医師と相談しましょう。

 

保管方法

原則として医療機関で保管・注射する薬ですが、何らかの事情で持ち帰る場合などは、冷蔵庫(2〜8℃)で保管し、凍結・遮光に注意してください(激しく振とうしないこと)。

また、注射前には室温に戻しておく必要があります。

 

注射を打ち忘れたら?

予約日に受診できず注射が遅れてしまった場合は、可能な限り速やかに投与を行い、以後はその投与を行った日を基点として1ヶ月間隔で投与します。気づいた時点ですぐにクリニックへ連絡し、次回受診日を調整してください。

 

ウチカラクリニックのオンライン診療では、体調の相談やお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※イベ二ティの当院では処方は行っておりません。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。

イベニティに市販薬はある?値段は?

市販薬

イベニティと同じ成分(ロモソズマブ)を含む市販薬はありません
医師の診断と処方、および医療機関での処置が必要な薬剤です。

 

ジェネリック

現在、イベニティのジェネリック医薬品(後発品)は発売されていません

 

薬価

時期によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

※2026年1月現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
※別途、再診料や注射手技料などがかかります。

 

添付文書

イベニティ皮下注105mgシリンジ

 

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも使えますか?

妊娠中の方、または妊娠している可能性がある方は、原則として使用を避けます。授乳中の方も、本剤使用中は授乳を避けることが推奨されます。

Q.子どもでも使えますか?

小児等に対する安全性は確立されていません

Q.使用すると眠くなりますか?運転はできますか?

特に運転を制限するような副作用(眠気など)は一般的ではありませんが、体調に異変を感じる場合は無理をしないでください。

Q.いつから効き始めますか?

注射直後から骨を作る作用が活発になります。
目に見える「骨密度の増加」として数値に現れるまでには、数ヶ月〜半年程度の継続が必要です。

Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

適量であれば大きな問題はありませんが、過度の飲酒は転倒のリスクを高め、骨折につながる恐れがあるため控えめにしましょう

Q.. 12ヶ月終わった後はどうするのですか?

イベニティは1年間で「骨を最大限に増やす」お薬です。
その後は何もしないと骨密度が下がってしまうため、通常は「プラリア」や「ビスホスホネート製剤」といった、骨を維持するタイプのお薬に切り替えて治療を続けます

 

まとめ

イベニティは、骨を作る力と守る力の両方を高めることで、短期間で強力に骨を強くするお薬です。1年間という期限付きの集中治療ですが、その分、骨折リスクの高い方にとっては非常に心強い味方となります。

「将来の骨折が心配」「今のうちにしっかり骨を強くしておきたい」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療でも簡単な相談は可能です。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

※イベ二ティの当院では処方は行っておりません。

 

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※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

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  • 一般内科
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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。