
「心不全と診断されたけれど、どんなお薬で治療するの?」
「最近、少し動くだけで息切れがしてつらい」
「心臓の負担を減らす新しいお薬について知りたい」
心不全の治療において、心臓を保護し、入院のリスクを減らすための「標準治療」として欠かせない存在になっているのが「エンレスト」です。
比較的新しいタイプのお薬ですが、その高い効果から多くの患者さんに処方されています。
この記事では、エンレストがどのように心臓を守るのか、副作用や注意点について医師がわかりやすく解説します。
目次
エンレストとは?効果は?
エンレストは、「サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物」を有効成分とする、ARNI(アーニ)と呼ばれる種類の新しい治療薬です。
これまでの心不全のお薬は、心臓に悪い影響を与える物質を「ブロックする」だけのものでした。
しかし、エンレストは「悪い物質をブロックする」だけでなく、「心臓を保護する良い物質を増やす」という2つの働きを1錠で行う、画期的なお薬です。
ただし、効果のあらわれ方には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません。

エンレストの種類(剤型)
エンレストは、ピンク色や淡い黄色の「錠剤」です。
症状や体調に合わせて細かく量を調整できるよう、3つの規格があります。
- エンレスト錠50mg
- エンレスト錠100mg
- エンレスト錠200mg
エンレストの成分
有効成分は「サクビトリル」と「バルサルタン」の2つです。
これらが体の中で組み合わさって働くことで、血管を広げ、体内の余分な塩分や水を出しやすくし、心臓への負担を減らします。
エンレストの効果
主な効果は、「慢性心不全」の悪化を防ぎ、入院や死亡のリスクを減らすことです。
また、血圧を下げる効果も非常に強いため、「高血圧症」の治療に使われることもあります。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 慢性心不全:心臓のポンプ機能が低下し、息切れやむくみが出る状態。
- 高血圧症:血圧が高い状態。
エンレストはオンライン診療で出せる?
「心臓の持病があるから、なるべく外出しすぎるのを避けたい」
「定期的なお薬の処方のために、病院で長時間待つのがつらい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
エンレストのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
エンレストに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に心不全の治療は、お薬を途切れさせないことが非常に大切です。
「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
エンレストの使い方(用法・用量)
通常、成人には1回50mg〜100mgを1日2回、朝と夕方に服用します。
少ない量から始め、体調を見ながら2〜4週間かけて、1回200mgを1日2回まで段階的に増やしていくのが一般的です。
食事の影響は受けませんので、食前・食後どちらでも服用可能です。
エンレストの副作用
主な副作用
- 低血圧:血圧の下がりすぎで「ふらつき」「めまい」が起こることがあります。
- 高カリウム血症:腎臓の数値(クレアチニン)が上がったり、カリウム値が高くなったりすることがあります。
- 腎機能障害:特に利尿薬併用例で報告があります。
- 血管浮腫:顔・喉の腫れ、救急対応の必要がある場合があります。
- 妊娠中の重大リスク:胎児への危険があります。
副作用が出たときの対処法
服用を始めてから「立ちくらみがひどい」「体がむくむ」「だるい」といった症状を感じた場合は、無理をせず医師に相談してください。
呼吸が苦しい、喉が詰まる感じがするなどの症状が出た場合は、緊急性が高いため、速やかに救急医療機関を受診してください。
血圧や腎機能の状態を確認しながら、薬の量を調整することで解決できる場合がほとんどです。
エンレストの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
服用してはいけない方(禁忌)
- 血管浮腫(顔や唇の腫れ)を起こしたことがある方
- 「エース阻害薬」という種類のお薬を飲んでいる方(併用すると危険なため、切り替える場合は36時間以上の間隔をあける必要があります)
- 妊婦または妊娠している可能性がある方
- アリスキレンを服用中の糖尿病患者の方
特に注意して使う方(慎重投与)
- 腎機能が低下している方
- 重い肝機能障害のある方
- 高齢者の方
併用に注意が必要な薬
- エース阻害薬(エナラプリルなど)
- カリウムを増やす薬
- 痛み止めの薬(ロキソニンなどのNSAIDs):腎機能に影響が出ることがあります。
使用上の注意
| 定期的な検査 | 腎機能やカリウム値を確認するため、定期的な血液検査が必須です。 |
| 急な立ち上がり | 血圧が下がっていることがあるので、ゆっくりと動くようにしましょう。 |
| グレープフルーツ | 相互作用が報告されているため、摂取は控えるのが無難です。 |
| 減塩の継続 | お薬に頼るだけでなく、食事の減塩も併せて行いましょう。 |


※禁止※
保管方法
湿気に弱いため、PTPシート(アルミの包装)から出さずに、直射日光を避けて保管してください。
飲み忘れたら?
- 気がついたときに1回分を飲んでください。
- ただし、次の服用時間が近い場合は1回とばして、次の時間に飲んでください。
- 2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、エンレストをはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております
エンレストに市販薬はある?値段は?
市販薬
現在、エンレストと同じ成分の市販薬はありません。
医師の専門的な判断が必要なお薬です。
ジェネリック
エンレストは比較的新しいお薬であるため、現時点ではジェネリック医薬品(後発品)は発売されていません。
薬価
時期や薬局によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1錠) | 3割負担の目安(100mgを1日2回、30日分) |
|---|---|---|---|
| エンレスト錠50mg | 先発 | 53.3円 | 約960円 |
| エンレスト錠100mg | 先発 | 93.3円 | 約1,680円 |
| エンレスト錠200mg | 先発 | 163.3円 | 約2,940円 |
| エンレスト小児用錠12.5mg | 先発 | 17.6円 | 体重による |
| エンレスト低用量顆粒分包 | 先発 | 20.3円〜 | 体重による |
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
これに診察料や調剤料などが加算されます。
添付文書
エンレスト錠50mg/エンレスト錠100mg/エンレスト錠200mg/エンレスト粒状錠小児用12.5mg/エンレスト粒状錠小児用31.25mg
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも使えますか?
妊婦さんは服用できません。胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるためです。服用中に妊娠が判明した場合は、すぐに医師に相談してください。
Q.子どもでも使えますか?
はい、使えます。 以前は大人用のみでしたが、現在は「小児の慢性心不全」への適応が認められており、1歳以上の小さなお子様から使用可能です。体重に合わせた適切な量を医師が処方します。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
めまいやふらつきが起こることがあるため、お薬に慣れるまでは車の運転や高い所での作業には十分注意してください。
Q.いつから効き始めますか?
服用から数時間で血圧を下げる効果は現れますが、心不全の治療効果(心臓の保護)を実感するには、数週間から数ヶ月の継続が必要です。
Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
お酒は血管を広げるため、エンレストと合わせると血圧が下がりすぎてしまうことがあります。また、心臓への負担を考えるとお酒は控えめにするのが望ましいです。
まとめ
エンレストは、心臓の負担を減らすだけでなく、心臓を守る力を引き出してくれる「心不全治療の要」となるお薬です。
少しずつ量を調整しながら、あなたの心臓に最適なバランスを見つけていくことが大切です。
「心不全の治療を続けたいけれど、通院が大変」
「最近の息切れについて、専門の医師に相談したい」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
- 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
オンライン診療なら
ウチカラクリニックで!
- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00
診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
無料かんたんチェック!
主な診療科目
- 一般内科
- 皮膚科
- 小児科
- 耳鼻咽喉科
- 婦人科
- 泌尿器科
- 心療内科
- 発熱外来
- ピル外来
- 生活習慣病
- アレルギー外来
- AGA・ED
- 肥満症外来






