
「健康診断で血糖値が高いと言われてしまった」「2型糖尿病と診断されて、新しく薬が出たけれど副作用が心配」
このような不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。そんな方によく処方されるのが「グラクティブ」です。このお薬がどのようにして血糖値を下げるのか、副作用や正しい飲み方について、医師が詳しく解説します。
目次
グラクティブとは?効果は?
グラクティブは、「シタグリプチン」という有効成分を含む「DPP-4阻害薬」と呼ばれるタイプの糖尿病治療薬です。
食事をとって血糖値が上がったときだけ、ピンポイントですい臓に働きかけ、血糖値を下げるホルモン(インスリン)を出しやすくするお薬です。
グラクティブの種類(剤型)
グラクティブは「錠剤」のお薬です。患者さんの腎臓の働きや、血糖値のコントロール状況に合わせて、医師が適切な強さのお薬を選びます。
- グラクティブ錠12.5mg
- グラクティブ錠25mg
- グラクティブ錠50mg
- グラクティブ錠100mg
グラクティブの成分
有効成分は「シタグリプチン」です。
私たちの体には、食事をすると腸から「インクレチン」というホルモンが出て、すい臓に「インスリンを出して!」と命令を出す仕組みがあります。シタグリプチンは、このインクレチンが体内で壊されるのを防ぎ、インスリンをしっかり出させることで血糖値を下げる働きをします。
グラクティブの効果
血糖値が高い状態を放置すると、血管が傷ついて様々な合併症(目の病気、腎臓の病気、神経の障害など)を引き起こします。
グラクティブは血糖値を適切にコントロールすることで、これらの合併症を予防する効果が期待できます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
主に以下の病気や症状のときに処方されます。
- 2型糖尿病
※生活習慣(食事や運動)の改善を行っても、十分な血糖コントロールが得られない場合などに処方されます。
グラクティブとジャヌビアの違いは何ですか?

「グラクティブ」と、よく似た糖尿病のお薬に「ジャヌビア」があります。
結論から言うと、この2つは中身の成分(シタグリプチン)も効果もほとんど同じお薬です。
開発した会社が、2つの異なる製薬会社を通じて販売しているため、名前が分かれているだけです。どちらを飲んでも効果や副作用に違いはありません。
グラクティブはオンライン診療で出せる?
「毎月の通院が負担で、お薬をもらいに行く時間がなかなか取れない」「病院の待合室で長時間待つのがつらい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
グラクティブのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
グラクティブに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
グラクティブの使い方(用法・用量)
大人の場合、通常は「50mg」を1日1回、水またはぬるま湯で飲みます。効果が不十分な場合は、医師の判断で1日100mgまで増やすことがあります。
食事の影響を受けにくいお薬なので、朝・昼・夕のいつ飲んでも構いませんが、飲み忘れを防ぐために「毎日同じ時間帯(朝食後など)」に飲むことが推奨されます。医師の指示通りに、毎日忘れずに飲み続けましょう。
グラクティブの副作用
主な副作用
グラクティブは単独では低血糖を起こしにくい薬ですが、低血糖が起こることはあります。特に、インスリン製剤やスルホニルウレア薬など他の糖尿病治療薬と併用している場合は、意識消失を伴うような重い低血糖に注意が必要です。
その他の副作用として、便秘、胃の不快感、吐き気などが起こることがあります。
副作用への対処
もし「低血糖」の症状(冷や汗、手足の震え、強い空腹感、動悸など)を感じたら、すぐにブドウ糖(または砂糖、甘いジュースなど)を口にしてください。外出時も、念のためブドウ糖などを持ち歩くようにしましょう。
また、まれに激しい腹痛(急性膵炎の疑い)が起こることがあります。我慢できないほどの強いお腹の痛みや嘔吐があった場合は、すぐにお薬をやめて医療機関を受診してください。
胃腸の軽い不調(便秘など)であれば体が慣れてくることも多いですが、症状が続く場合は医師に相談してください。
グラクティブの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方(禁忌)
- 過去にこのお薬の成分でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
- 1型糖尿病の方や、糖尿病による昏睡状態など危険な状態にある方(禁忌)
- 重い感染症にかかっている方、手術の前後、大きなケガをしている方(禁忌)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 低血糖を起こしやすい方・状態の方
- 脳下垂体や副腎に病気がある方
- 栄養不足、食事が不規則、十分に食事がとれていない、体が弱っている方
- 激しい運動をしている方
- お酒をたくさん飲む方
- 過去にお腹の手術をしたことがある、または腸閉塞(イレウス)になったことがある方
- 腎臓の働きが悪い方、透析を受けている方
- 妊婦、または妊娠している可能性がある方/授乳中の方
- お子様(小児)/ご高齢の方
併用に注意が必要な薬
- 他の糖尿病のお薬(インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬など)
- 一緒に使うと「低血糖」を起こす危険性が高まるため、お薬の量の調整などが必要です。
- ジゴキシン(心不全など心臓のお薬)
- ジゴキシンの血液中の濃度がわずかに高くなることがあります。
- 血糖値を下げる働きを「強める」お薬(β遮断薬、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤など)
- 血糖値が下がりすぎてしまうおそれがあります。
- 血糖値を下げる働きを「弱める」お薬(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなど)
- お薬の効果が弱まってしまう可能性があります。
使用上の注意
| 低血糖への備え | 外出時は常にブドウ糖や砂糖の入った飲料を持ち歩き、低血糖の症状が出たらすぐに対処できるようにしてください。ご家族にも伝えておきましょう。 |
| シックデイの対応 | 発熱や下痢、嘔吐などで食事がとれない日(シックデイ)は、お薬の量を減らしたり休んだりする必要があるかもしれません。 事前に医師に「体調が悪いときの対応」を確認しておきましょう。 |
| 食事・運動療法が基本 | お薬を飲んでいるからといって、好きなだけ食べていいわけではありません。食事や運動の改善は引き続き行ってください。 |
保管方法
直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。小さなお子様の手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
飲み忘れに気づいた時点で、なるべく早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合(おおむね半日以上過ぎてしまった場合など)は、忘れた分は飛ばして、次の決まった時間に1回分だけを飲んでください。
2回分を一度に飲むのは厳禁です。(低血糖になる危険があるためです)。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、グラクティブをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的の場合は、自費診療です。
グラクティブにジェネリックはある?値段は?
市販薬
グラクティブと同じ成分が入った市販薬(OTC医薬品)は、ドラッグストアなどでは販売されていません。糖尿病の治療薬は、医師の診察と処方箋が必要です。
ジェネリック
2026年4月13日現時点で、グラクティブのジェネリックはありません。
※2023年にジェネリックメーカーが製造販売の「承認」を取得しましたが、先発メーカーとの間で特許を巡る裁判中です。
薬価
時期や薬局によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1錠・1gあたり) | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| グラクティブ錠12.5mg | 先発品 | 36.2円 | 約11円 |
| グラクティブ錠25mg | 先発品 | 44.4円 | 約13円 |
| グラクティブ錠50mg | 先発品 | 82.0円 | 約25円 |
| グラクティブ錠100mg | 先発品 | 118.8円 | 約36円 |
※2026年4月現在。価格は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中の方は、基本的にインスリン注射による治療が優先されるため、グラクティブは使用しません(治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ考慮されます)。授乳中の方は、治療上の有益性と母乳栄養のメリットを考慮して、授乳を続けるかどうかを医師と相談して決めます。
Q. 小児(子供)でも使えますか?
小児等を対象とした臨床試験は実施されておらず、安全性は十分に確立されていないため、基本的には処方されません。
Q.運転しても大丈夫ですか?
低血糖によるめまいやふらつき、意識の低下が起こる可能性があります。高い所での作業や、車の運転をする際は、低血糖事故に十分注意してください。運転中に少しでも異常を感じたらすぐに車を停めて、ブドウ糖を補給しましょう。
Q.いつから効き始めますか?
お薬を飲んでから数時間以内に、すい臓からのインスリン分泌を助ける働きが始まり、その日のうちから食後の血糖値の上昇を抑える効果を発揮します。
ただし、HbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖値の平均を反映する数値)の改善が目に見えて現れるまでには、数週間〜数ヶ月ほど飲み続ける必要があります。
Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
飲酒そのものが一律に禁止されているわけではありませんが、飲みすぎは低血糖や血糖コントロール悪化につながることがあるため注意が必要です。主治医と相談しましょう。
Q.グラクティブを飲むと太りますか?痩せますか?
グラクティブ(DPP-4阻害薬)は、インスリン注射のように直接的に「太りやすくなる」副作用は少なく、体重に影響を与えにくい(太りも痩せもしない)お薬だと言われています。「痩せる(ダイエット目的)」の効果はありませんので、食事と運動の管理は引き続き大切にしてください。
Q.いつまで飲み続ければいいですか?やめ時はありますか?
2型糖尿病は完全に治る(完治する)病気ではなく、上手にお付き合いしていく病気です。そのため、基本的には長期間飲み続けることになります。自己判断でやめてしまうと、再び血糖値が上がり、将来の合併症リスクが高まります。「食生活が大きく改善して血糖値が安定した」などの理由で、お薬を減らしたりやめたりできるかについては、必ず主治医と相談して決めてください。
まとめ
グラクティブは、血糖値が高いときだけインスリンを分泌しやすくする、理にかなった糖尿病治療薬です。単独では低血糖を起こしにくく、体重も増えにくいため使いやすいお薬ですが、飲み合わせや低血糖、まれな副作用には注意が必要です。適切に使えば合併症を防ぐ心強い味方になりますので、食事・運動療法とあわせて、医師の指示通り正しく治療を続けましょう。
「毎月の通院が負担で、お薬をもらいに行くのが大変」「仕事が忙しくて、ついつい病院から足が遠のいてしまう」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
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- お忙しい方でも安心の年中無休で診療
- 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能
通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
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