ザルティアの効果・副作用を解説!【医師監修】

ザルティア

 

「おしっこが出にくい、勢いがない」 「夜中に何度もトイレに起きてしまい、ぐっすり眠れない」「前立腺肥大症と言われて薬が出た、どんな薬?」

このような症状や不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな前立腺肥大症に伴うつらい排尿トラブルによく処方されるのが「ザルティア」です。このお薬がどのようにしておしっこの悩みを改善するのか、注意すべき副作用や飲み合わせについて、医師が詳しく解説します。

 

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

 

ザルティアとは?効果は?

ザルティアは、「タダラフィル」という有効成分を含むお薬で、前立腺や尿道、膀胱の筋肉(平滑筋)の緊張をゆるめ、尿の通り道を広げることで、おしっこを出しやすくする働きがあります。

ザルティアの種類(剤型)

ザルティアは「錠剤」のお薬です。症状や腎臓の働きなどに合わせて、医師が適切な強さのお薬を選びます。

  • ザルティア錠2.5mg
  • ザルティア錠5mg

 

ザルティアの成分

有効成分は「タダラフィル」です。

筋肉をギュッと縮める原因となる酵素(PDE5:ホスホジエステラーゼ5)の働きをブロックすることで、前立腺や尿道の筋肉をリラックスさせ、血流を良くする作用があります。

 

ザルティアの効果

ザルティアが効く仕組みは、大きく分けて以下の2つです。

  1. 尿道まわりの「筋肉」をゆるめる
    前立腺や尿道をギューッと締め付けている筋肉の緊張をほぐし、おしっこの通り道を広げます。
  2. 膀胱まわりの「血流」を良くする
    血管を広げて血の巡りを良くすることで、過敏になった膀胱の神経を落ち着かせ、頻尿や残尿感を和らげます。

前立腺そのものを小さくするのではなく、「筋肉のリラックス」と「血流アップ」のダブルの働きで、おしっこのトラブルを改善するお薬です。

 

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

主に以下の病気や症状のときに処方されます。

  • 前立腺肥大症に伴う排尿障害

 

ザルティアは美容目的(ED目的)で使える?(保険適用外)

ザルティアの有効成分である「タダラフィル」は、ED(勃起不全)治療薬として有名な「シアリス」と全く同じ成分です。そのため、「EDを治したい」「男性機能を高めたい」といった目的でこのお薬を希望される方がいらっしゃいます。

しかし、ザルティアはあくまで「前立腺肥大症による排尿障害」の治療薬としてのみ保険適用が認められているお薬です。

ED治療などの目的で、健康保険を使ってザルティアを処方することはできません。ED治療を目的とする場合は、自費診療(全額自己負担)となりますのでご注意ください。

 

ザルティアはオンライン診療で出せる?

「薬がなくなるけれど、病院に行く時間がなかなか取れない」「毎月の通院や、待合室での待ち時間が負担になっている」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

ザルティアのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
ザルティアに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

 

ザルティアの使い方(用法・用量)

通常、大人は1日1回 5mgを毎日服用します。食事の影響を受けにくいお薬なので、食前・食後にかかわらずいつ飲んでも構いませんが、飲み忘れを防ぐために「毎日同じ時間帯」に飲むことが推奨されます。

中等度の腎臓の病気がある方や、特定の飲み合わせの薬がある方は、効き目が強くなりすぎるのを防ぐため、半分の「2.5mg」から様子を見ながら始めることがあります。

医師から指示された用法・用量を必ず厳守してください。

 

ザルティアの副作用

主な副作用

血管を広げて血流を良くする作用があるため、「消化不良(胃もたれなど)」「頭痛」「顔のほてり・赤ら顔」「筋肉痛」「背中の痛み」などが起こることがあります。
また、ごくまれですが、急な視力低下・視力喪失、急な聴力低下・突発性難聴、4時間以上続く勃起などの重い症状が報告されています。このような症状が出た場合は、服用を中止してすぐに医療機関を受診してください。

 

副作用への対処

頭痛や顔のほてり、筋肉痛などは、お薬の血管を広げる作用によるもので、飲み続けるうちに体が慣れて落ち着いてくることが多いです。
症状がつらい場合は、自己判断で市販薬を併用せず、医師や薬剤師に相談してください。また、めまいや立ちくらみを感じた時は、転倒を防ぐためにすぐに座るか横になって休んでください。

 

ザルティアの注意事項(禁忌)

使ってはいけない方(禁忌)

  • 重い心臓や血管の病気がある方(重い心不全、不安定狭心症など)(禁忌)
  • 血圧のコントロールができていない方(極端な高血圧、または低血圧)(禁忌)
  • 最近(3〜6ヶ月以内)に心筋梗塞、脳梗塞、脳出血を起こした方(禁忌)
  • 重い腎臓病、または重い肝臓病がある方(禁忌)

 

特に注意して使う方(慎重投与)

もともと血圧が低めの方、軽度〜中等度の肝臓・腎臓機能の低下がある方、高齢者の方は、副作用が出やすかったり血圧が下がりすぎたりする可能性があるため、慎重に使用する必要があります。

 

併用に注意が必要な薬

  • 狭心症・心臓の薬(硝酸剤、一酸化窒素供与剤):ニトログリセリン、ニコランジルなど(禁忌)
  • 肺高血圧症などの薬(sGC刺激剤):リオシグアト(アデムパス)(禁忌)
  • 効き目が強くなりすぎる(血圧が下がりすぎる)もの
    • 一部の抗菌薬・抗真菌薬(クラリスロマイシン、イトラコナゾールなど)
    • HIVの治療薬
    • 血圧を下げる薬、前立腺肥大症の薬(α遮断剤)
  • 効き目が弱くなるもの
    • 結核の薬(リファンピシン)や、一部のてんかん薬

 

使用上の注意

グレープフルーツは避けるグレープフルーツ(ジュース含む)は、お薬の分解を妨げて効果を急激に強め、副作用が出やすくなる恐れがあるため、服用中は避けてください。
急に立ち上がらない血管が広がることで、急に立ち上がった時に立ちくらみ(起立性低血圧)を起こすことがあります。ゆっくりと動作するように心がけましょう。
他の病院にかかる時の注意狭心症の発作などで他の病院や救急車を利用する際は、「ザルティアを飲んでいること」を必ず医師や救急隊員に伝えてください(ニトログリセリンを使われないようにするためです)。

 

保管方法

直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。小さなお子様の手の届かない場所に置いてください。

 

飲み忘れたら?

飲み忘れに気づいた時点で、なるべく早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合(おおむね半日以上過ぎてしまった時など)は、忘れた分は飛ばして、次の決まった時間に1回分だけを飲んでください。2回分を一度に飲むのは厳禁です

 

ザルティアをED(勃起不全)治療薬として使う際の注意

このお薬は、ED治療薬(シアリス等)と全く同じ成分(PDE5阻害剤)で作られています。
そのため、前立腺の治療目的で飲んでいても、以下の点に注意が必要です。

持続勃起症の危険【重要

ごくまれに、痛みを伴う勃起が6時間以上続く、または4時間以上勃起がおさまらない状態になることがあります。放置すると陰茎の組織が壊死し、永久に機能が失われる危険があるため、4時間以上続く場合はすぐに救急で医師の診察を受けてください。

陰茎の構造や血液に病気がある方

陰茎に変形がある方や、白血病・多発性骨髄腫などで「持続勃起症」を起こしやすい体質の方は、痛みを伴う勃起が起こるおそれがあるため注意が必要です。

他のED治療薬との併用

すでに別のPDE5阻害剤(バイアグラ、レビトラなど)を飲んでいる場合は、一緒に使用しないでください。

 

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ザルティアをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
※美容目的の場合は、自費診療です。

 

ザルティアのジェネリック「タダラフィル」。CI/ZA/ADの違いは?

タダラフィルというお薬には、名前の後ろに「CI」「ZA」「AD」というアルファベットがついているものがあります。
実はこれらのお薬、中身の有効成分はすべて全く同じです。

成分が同じでも、「何の病気を治療するか(適応症)」や「1回に飲む量」が大きく異なるため、医療現場での処方間違いを防ぐ目的で、先発品(もともとのブランド薬)の名前の頭文字をつけて明確に区別されています。

 

【タダラフィル「ZA」】(先発品:ザルティア / Zalutia)

前立腺肥大症に伴う「おしっこが出にくい」「頻尿」などの排尿トラブルを改善するお薬です。こちらは1日1回、2.5mg〜5mgという少量を毎日飲み続けることで効果を発揮します。健康保険が適用されます。

【タダラフィル「CI」】(先発品:シアリス / Cialis)

ED(勃起不全)の治療を目的としたお薬です。毎日飲むのではなく、行為の前に1回10mg〜20mgを服用します(必要なときだけ飲む使い方です)。一部の不妊治療目的を除き、原則として健康保険が使えない「自由診療(全額自己負担)」となります。

【タダラフィル「AD」】(先発品:アドシルカ / Adcirca)

肺動脈性肺高血圧症という、肺の血管が狭くなり心臓に負担がかかる病気の治療に使われます。1日1回、40mgという多めの量を毎日服用します。こちらも健康保険が適用されるお薬です。

 

このように、成分は同じでも目的や飲む量が全く違うため、「おしっこの治療薬(ZA)の代わりに、同じ成分だからといってED治療薬(CI)を保険で処方する」といったことは法律上できない仕組みになっています。ご自身の症状に合わせて、医師から処方された正しい種類・量のお薬を服用してください。

 

ザルティアに市販薬はある?価格は?

市販薬

ザルティアと同じ成分(タダラフィル)が入った市販薬(OTC医薬品)は、ドラッグストアなどでは販売されていません。医師の診察と処方箋が必要なお薬です。

 

薬価

時期や薬局によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価(1錠・1gあたり)3割負担の目安
ザルティア錠2.5mg先発品40.3円約12円
タダラフィル錠2.5mgZA後発品14.9円前後約4円
ザルティア錠5mg先発品78.6円約24円
タダラフィル錠5mgZA後発品30.3円前後約9円

※後発品は銘柄によって薬価に差があります。3割負担は薬剤料のみの単純計算で、実際は調剤料や診察料などが加わります。

添付文書

よくある質問(FAQ)

Q. 妊娠中・授乳中でも使えますか?

ザルティアは、前立腺肥大症による排尿障害を治療するための成人男性専用のお薬です。女性には処方されません。

Q. 小児(子供)でも使えますか?

小児等を対象とした臨床試験は実施されておらず、女性と同様に小児に対しても処方されることはありません。

Q.運転しても大丈夫ですか?

めまいや視覚障害(見え方がおかしいなど)が現れることがあるため、自動車の運転や高い所での作業、危険を伴う機械の操作を行う際には十分に注意し、体調に違和感があれば運転を控えてください。

Q.いつから効き始めますか?

お薬を飲んで数時間で血流改善などの作用は始まりますが、「おしっこが出やすくなった」と症状の改善を実感できるまでには、飲み始めてから数日〜1週間程度かかることが多いです。焦らずに毎日飲み続けてください。

Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

飲酒そのものが一律に禁止されているわけではありませんが、お酒は控えめにすることをおすすめします。 アルコールとザルティアは、どちらも血管を広げて血圧を下げる作用があります。一緒に飲むと血圧が下がりすぎてしまい、強いめまい、立ちくらみ、失神などを引き起こす危険性が高まります。また、普段より酔いが回りやすくなることもあるため、十分に注意してください。

 

まとめ

ザルティア(タダラフィル)は、前立腺や尿道の筋肉の緊張をほぐし、つらい頻尿や排尿困難を改善してくれるお薬です。継続することで症状改善が期待できるお薬です。ただし、ニトログリセリンなどの「硝酸剤」との飲み合わせは絶対にNGですので、他の病院にかかる際はお薬手帳を必ず提示し、安全に治療を続けましょう。

「トイレが近くて外出がおっくう」「仕事が忙しくて、お薬をもらいに行く時間がない」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。

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  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

前立腺肥大症の治療は、お薬をしっかり続けることで生活の質(QOL)が大きく改善します。通院の手間なく、ご自宅からリラックスして医師に相談できますので、継続的なお薬の処方が必要な方は、どうぞお気軽にご利用ください。

※「ED(勃起不全)を改善したい」といった目的での処方は保険適用外(自費診療)となります。自費診療でのED治療薬のご相談も承っておりますので、ご希望の際はお問い合わせください。

オンライン診療なら
ウチカラクリニックで!

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※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。