
「血圧がなかなか下がらず、セララという薬が追加された」「心不全の治療で処方されたけれど、どんな働きがあるの?」 「カリウムの数値に気をつけるように言われたけれど、食事はどうすればいい?」
このような症状や不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな高血圧や慢性心不全の治療によく処方されるのが「セララ」です。このお薬がどのようにして血圧を下げ、心臓を守るのか、注意すべき副作用や定期的な血液検査の重要性について、医師が詳しく解説します。
目次
セララとは?効果は?
セララは、「エプレレノン」という有効成分を含む「選択的アルドステロンブロッカー(カリウム保持性利尿薬)」と呼ばれるお薬です。
体内に水分や塩分をため込み、血圧を上げる原因となる「アルドステロン」というホルモンの働きをブロックすることで、血圧を下げ、心臓への負担を軽くする働きがあります。
セララの種類(剤型)
セララは「錠剤」のお薬です。治療する病気(高血圧か心不全か)や、血液中のカリウム値、腎臓の働きなどに合わせて、医師が適切な強さのお薬を選びます。
- セララ錠25mg
- セララ錠50mg
- セララ錠100mg
セララの成分
有効成分は「エプレレノン」です。
腎臓や心臓、血管などにあるミネラルコルチコイド受容体という部分において、アルドステロンが結合するのをピンポイント(選択的)で邪魔します。これにより、余分な塩分(ナトリウム)と水分を尿として体の外へ出しつつ、カリウムは体内に残す作用(利尿・降圧作用)を発揮します。
セララの効果
主に、高くなっている血圧を下げて正常に近づける効果があります。
また、慢性心不全においては、心臓の筋肉が硬くなったり肥大したりするのを防ぎ、心臓を保護して病気の進行を抑える重要な役割を果たします。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
以下のような病気や症状に対して処方されます。
- 高血圧症
- 慢性心不全(※ACE阻害薬やARB、β遮断薬などの標準的な治療を受けている場合に限る)
セララはオンライン診療で出せる?
「血圧のお薬がなくなるけれど、病院に行く時間がなかなか取れない」
「心不全の症状は落ち着いているけれど、毎月の通院が負担になっている」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
セララのようなお薬も、対面診療で状態が評価され、病状が安定しており、継続的なフォロー体制がある場合には、再診の一部をオンライン診療で行えることがあります。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
高血圧や心不全の治療薬に関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「仕事の合間に受診したい」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
※セララを安全に使用するためには、定期的な血液検査(カリウム値や腎機能の確認)が必須となります。
セララの使い方(用法・用量)
治療する病気によって飲み方が異なります。
- 高血圧症の場合:
通常、大人は1日1回50mgを水またはぬるま湯で飲みます。効果が不十分な場合は、1日1回100mgまで増量されることがあります。
- 慢性心不全の場合:
通常、大人は1日1回25mgから始め、4週間後を目安に1日1回50mgへ増量します。ただし、血液検査の結果(血清カリウム値など)や腎機能によっては、途中で減量したり、一時中断したりする調整が実際に行われます。
いずれの場合も、医師が慎重に量を調整します。自己判断で飲む量を増やしたり減らしたりしないでください。
セララの副作用
主な副作用
セララで最も注意しなければならない重大な副作用が、血液中のカリウム濃度が高くなりすぎる「高カリウム血症」です。
その他の副作用として、頭痛、めまい、吐き気、だるさ(倦怠感)、消化不良などが起こることがあります。
副作用への対処法
高カリウム血症は、初期には自覚症状がほとんどありませんが、ひどくなると「手足のしびれ」「唇のしびれ」「筋肉の脱力感」「動悸(脈の乱れ)」などが現れ、最悪の場合は危険な不整脈を引き起こすことがあります。 これらの症状を感じた場合は、すぐに服用を中止して直ちに医療機関を受診してください。
また、自覚症状がなくてもカリウム値が上がっていることがあるため、医師に指示された定期的な血液検査は必ず受けてください。
セララの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
使ってはいけない方(禁忌)
以下の条件にあてはまる方は、症状を悪化させる危険があるため使用できません。
- 血液中のカリウム値が高い方(5.0mEq/L以上)
- 重度の腎臓障害がある方
- 重度の肝臓障害がある方
- 糖尿病で、微量アルブミン尿や蛋白尿が出ている方(高血圧治療の場合)
特に注意して使う方(慎重投与)
高齢者の方や、軽度〜中等度の腎臓・肝臓の機能低下がある方は、お薬の成分が体に残りやすく高カリウム血症を起こしやすいため、より慎重な血液検査による管理が必要です。
併用に注意が必要な薬
一緒に使ってはいけないお薬(併用禁忌)
- 他のカリウムを貯める薬(禁忌):スピロノラクトン(アルダクトンA)、エサキセレノン(ミネブロ)など
- 特定のお薬(禁忌):イトラコナゾール、ゾコーバ(エンシトレルビル)、リトナビルなど(お薬の分解を強く邪魔するため)
- カリウム製剤(禁忌):塩化カリウムなど(高血圧治療の場合)
併用に注意が必要な薬
- 血圧の薬(ACE阻害薬、ARB):カリウム値が上がりやすくなります。
- 一部の抗菌薬(クラリスロマイシンなど):本剤の濃度が上がりやすくなります。
- 痛み止め(NSAIDs:インドメタシン等):効果が弱まったり、腎機能が悪化したりすることがあります。
- リチウム(精神科の薬):リチウム中毒のリスクがあります。
- セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ):サプリメント等に含まれることがあり、お薬の効果を弱めてしまうおそれがあります。
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定期的な血液検査の徹底(重要) | 高カリウム血症や腎機能の悪化を早期に発見するため、特に飲み始めや量を変更した時は、医師の指示通りに必ず採血検査を受けてください。 |
| カリウムを多く含む食品に注意 | バナナ、メロンなどの果物や、生野菜、海藻類にはカリウムが多く含まれています。極端に制限する必要はありませんが、過剰な摂取(食べ過ぎ)は控えてください。 |
| グレープフルーツは避ける | グレープフルーツ(ジュース含む)は、お薬の分解を妨げて効果を急激に強めてしまう恐れがあるため、服用中は避けてください。 |
保管方法
直射日光や高温多湿を避け、室温で保管してください。小さなお子様の手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
飲み忘れに気づいた時点で、なるべく早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合(おおむね半日以上過ぎてしまった時など)は、忘れた分は飛ばして、次の決まった時間に1回分だけを飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、お薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております。
セララに市販薬はある?値段は?
市販薬
セララと同じ成分(エプレレノン)が入った市販薬(OTC医薬品)は、ドラッグストアなどでは販売されていません。厳密な血液検査による管理が必要なため、医師の診察と処方箋が必要なお薬です。
ジェネリック
セララには、「エプレレノン錠」という名前のジェネリック医薬品(後発品)があります。成分や効果は先発品と同じですが、お薬代を安く抑えることができます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、2026年4月現在の目安は以下の通りです。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1錠あたり) | 3割負担の目安 |
|---|---|---|---|
| セララ錠25mg | 先発 | 17.9円 | 約5円 |
| エプレレノン錠25mg(後発品の一例) | 後発 | 10.8円 | 約3円 |
| セララ錠50mg | 先発 | 35.8円 | 約11円 |
| エプレレノン錠50mg(後発品の一例) | 後発 | 18.4円 | 約6円 |
| セララ錠100mg | 先発 | 60.9円 | 約18円 |
| エプレレノン錠100mg(後発品の一例) | 後発 | 35.0円 | 約11円 |
※3割負担は薬剤料のみの単純計算です。実際は調剤料・診察料などが加わります。後発品は銘柄によって薬価に差がある場合があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中・授乳中でも使えますか?
妊娠中の方、または妊娠している可能性のある方は、治療のメリットが危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。
授乳中の方については、治療上の必要性と母乳栄養のメリットを踏まえて、授乳を続けるか中止するかを医師と相談して決めます。
Q.小児(子供)でも使えますか?
小児等を対象とした臨床試験は実施されておらず、安全性は十分に確立されていないため、基本的には処方されません。
Q.運転しても大丈夫ですか?
血圧が下がることで、めまいやふらつきが現れることがあります。自動車の運転や高い所での作業、危険を伴う機械の操作を行う際には十分に注意し、体調に違和感があれば運転を控えてください。
Q.いつから効き始めますか?
血圧を下げる効果が安定するまでには、飲み始めてから数週間程度かかることがあります。また、心不全の治療においては、自覚症状がすぐには変わらなくても、長期間飲み続けることで心臓を保護し、悪化を防ぐ重要な役割を果たします。焦らずに毎日飲み続けてください。
Q.アルダクトン(スピロノラクトン)との違いは何ですか?
アルダクトンも同じ「アルドステロンをブロックするお薬」ですが、セララの方がアルドステロン受容体に対してより「選択的(ピンポイント)」に働きます。そのため、アルダクトンの副作用として問題になりやすかった「女性化乳房(男性の胸が大きくなる)」や「生理不順」といったホルモン系の副作用が、セララでは起こりにくく改良されています。
まとめ
セララ(エプレレノン)は、血圧を下げると同時に心臓を守る働きに優れた、高血圧や慢性心不全の治療に欠かせないお薬です。一方で、血液中のカリウム値が高くなりすぎるリスクがあるため、「定期的な血液検査」と「飲み合わせの確認」が非常に重要です。
「お薬がなくなるけれど、忙しくて病院に行く時間がない」 「毎月の通院が負担で、ついつい足が遠のいてしまう」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
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高血圧や心不全の治療は、お薬をしっかり続けることで将来の大きな病気を防ぐことが何よりも大切です。通院の手間なく、ご自宅から医師に相談できるので、継続的なお薬の処方が必要な方は、お気軽にご利用ください。
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