セファドール錠の効果・副作用を医師が解説【めまいに効く？乗り物酔いは？】

「周りがぐるぐる回るような、めまいがする…」「乗り物酔いがひどくて、吐き気がつらい」

そんな、めまいや、めまいに伴う吐き気の症状に対して、耳鼻科などで長年広く使われているお薬が「セファドール」です。

この記事では、そんなめまい治療の代表的なお薬セファドールについて、効果の仕組みや副作用、そして安全な使い方を、医師が分かりやすく解説していきます。

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セファドールとは？効果は？

セファドールは、「めまい治療薬」に分類されるお薬です。体のバランスを司る「内耳（ないじ）」の血流を改善したり、過敏になった神経を調整したりすることで、めまいや吐き気を抑えます。

医療用として処方されるセファドールは、「セファドール錠25mg」が基本となります。その他、病院では注射剤が使われることもあります。

トラベルミンの成分

有効成分は「ジフェニドール塩酸塩」です。
この成分は、主に2つの働きでめまいを改善すると考えられています。

①内耳の血流を増やす
めまいの原因となる内耳の血行不良を改善します。

②前庭神経の調整
平衡感覚を脳に伝える「前庭神経」の過剰な興奮を抑え、めまいの信号をブロックします。また、脳の「嘔吐中枢」への刺激を和らげることで、吐き気も抑えます。

トラベルミンの効果

内耳の血流と神経を調整することで、めまいや吐き気を和らげます。

めまい
めまいに伴う吐き気、嘔吐

どんなときに使う？（適応疾患・部位）

下記の疾患または状態に伴う悪心・嘔吐・めまい

内耳障害（メニエール症候群など）
動揺病（乗り物酔い）
手術後

セファドールはオンライン診療で出せる？

「めまいが酷い…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

セファドールのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
セファドールに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

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セファドールの使い方（用法・用量）

通常、成人には1回1錠（25mg）を、1日3回食後に服用します。

乗り物酔いの予防で使う場合は、乗り物に乗る30分〜1時間前に、1〜2錠（25mg〜50mg）を服用するのが効果的です。

セファドールの副作用

主な副作用

口の渇き（口渇）
眠気
食欲不振、胃の不快感などの胃腸症状
ふらつき、頭痛
発疹

副作用で比較的多いのは、口の渇きや眠気です。

副作用が出たときの対処法

眠気や口の渇きはよく見られる症状です。ひどい場合や、他の気になる症状が出た場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

セファドールの注意事項（禁忌）

使ってはいけない方

過去にセファドールの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方（禁忌）
重篤な腎機能障害のある患者（禁忌）
閉塞隅角緑内障の方
前立腺肥大など、尿が出にくくなる病気のある方
高齢者→抗コリン作用でせん妄・便秘リスク

併用に注意が必要な薬

睡眠薬・抗不安薬・アルコール→鎮静増強
抗コリン薬（パーキンソン病薬など）→口渇・便秘増悪
MAO阻害薬→中枢刺激作用↑

使用上の注意

服用後は車の運転や高所作業を避ける	眠気やめまい、注意力低下の副作用があるため、服用後は自動車の運転や高所作業など、危険を伴う機械の操作は絶対にしないでください。
水分をしっかり取り、便秘に注意する	副作用で口が渇きやすくなるため、こまめな水分補給を心がけましょう。また、便秘になることもあるため、食物繊維を意識した食事なども大切です。
めまいを誘発する動作を控える	長時間のスクリーン作業（スマホやPC）や、急に振り向いたり、急に立ち上がったりといった頭位の急な変換は、めまいの引き金になることがあります。ゆっくりとした動作を心がけましょう。

保管方法

直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら？

気づいた時点でできるだけ早く1回分を服用してください。

ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ飲みましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、セファドールをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

セファドールに市販薬はある？値段は？

市販薬

セファドールと同じ成分の市販薬は販売されていません。必ず医師の診察と処方が必要です。

ジェネリック

はい、ジェネリック医薬品（後発品）があります。

「ジフェニドール塩酸塩錠25mg「製薬会社名」」という名称で発売されています。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

セファドール錠25mg（先発品）：約9.8円/錠（3割負担の場合：約3円）
ジフェニドール塩酸塩錠25mg「トーワ」（ジェネリック）：約5.7円/錠（3割負担の場合：約2円）

※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

セファドール錠25mg

よくある質問（FAQ）

Q. 妊婦や授乳中でも使えますか？
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。

Q. 子供でも使えますか？
いいえ、小児に対する安全性は確立されていません。 そのため、原則として成人のみに処方されます。

Q. いつから効きますか？
効果の発現は比較的速いのが特徴です。個人差はありますが、乗り物酔いや急なめまいに対しては、服用後、およそ30分〜1時間程度で効果が現れ始めます。

Q. 運転してもいいですか？
いいえ、避けてください。 眠気やめまい、注意力低下の副作用があるため、服用後の運転や危険な作業は禁止されています。

Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫？
絶対にやめてください。 セファドールの副作用である眠気やふらつきが、アルコールの作用によって著しく強く出てしまい、非常に危険です。

Q. 同じめまいの薬「メリスロン」との違いは何ですか？
作用の仕組みと副作用が違います。 メリスロンは主に内耳の血流改善に特化しており、眠気や口の渇きといった副作用が少ないのが特徴です。一方、セファドールは神経の調整作用も持ちますが、抗コリン作用による口の渇きや眠気が出ることがあります。症状や体質によって医師が使い分けます。

まとめ

セファドールは、内耳の血流や神経を調整することで、メニエール病や乗り物酔いによる、つらいめまい・吐き気を改善するお薬です。

効果が比較的速いのが特徴ですが、眠気や口の渇きといった副作用に注意が必要です。また、緑内障や前立腺肥大のある方は使えず、服用中は運転ができないなど、重要な注意点があります。特徴を正しく理解し、必ず医師の指示のもとで安全に服用しましょう。