
「手足がジンジン、ビリビリとしびれて痛い…」「痛み止めを飲んでも、神経痛には効かない」
そんな、神経そのものが原因で起こる、つらい「しびれ」や「痛み」にお悩みではありませんか? 「タリージェ」は、ロキソニンなどの一般的な痛み止めとは全く違う仕組みで、過敏になった神経を鎮めることで、こうした「神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)」を和らげる専門的な治療薬です。
この記事では、そんなタリージェについて、効果の仕組みや副作用、そして同じタイプの薬であるリリカとの違いなどを、医師が分かりやすく解説していきます。
手足のしびれ・神経痛は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:09:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
内科のオンライン診療
INDEX
タリージェとは?効果・効能は?
タリージェは、「カルシウムチャネルα2δ(アルファツーデルタ)リガンド」という種類に分類される、神経障害性疼痛の治療薬です。傷ついて過剰に興奮してしまった神経を落ち着かせ、痛みの信号が脳に伝わりすぎるのを防ぎます。
タリージェには、少量から始められるように、有効成分の量が異なる複数の錠剤と、水なしでも飲めるOD錠(口腔内崩壊錠)があります。
- タリージェ錠2.5mg / 5mg / 10mg / 15mg
- タリージェOD錠2.5mg / 5mg / 10mg / 15mg
タリージェの成分
有効成分は「ミロガバリンベシル酸塩」です。
神経が傷つくと、神経が異常に興奮し、痛みの信号(神経伝達物質)を過剰に放出するようになります。この信号の放出には、「カルシウムイオン」が神経細胞に入るための“扉”(カルシウムチャネル)が開くことが必要です。
タリージェは、このカルシウムチャネルの働きを調整します。過剰に開きやすくなっている“扉”の働きを穏やかにすることで、痛みの信号が過剰に放出されるのをブロックします。 これにより、神経の興奮が鎮まり、しびれや痛みが和らぎます。
タリージェの効果
様々な原因による、末梢神経の障害に伴う痛みを和らげます。
- ジンジン、ビリビリ、チクチクといった表現をされる痛みやしびれ
- 電気が走るような鋭い痛み
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 末梢性神経障害性疼痛
具体例))糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、坐骨神経痛、首や腰の神経が圧迫されることによる痛みやしびれなど
タリージェはオンライン診療で出せる?
「手足のしびれが酷い」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
タリージェのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
タリージェに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
タリージェの使い方(用法・用量)
副作用(特にめまい・眠気)を避けるため、2週間以上かけて、ゆっくりと維持量まで増やしていくのが一般的です。
通常、成人には、初期量として1回5mgを1日2回服用することから始めます。
その後、1週間以上の間隔をあけて、1回10mgを1日2回、さらに1回15mgを1日2回へと、医師が段階的に増量していきます。
タリージェの副作用
主な副作用
- 眠気(傾眠)
- めまい(浮動性めまい)
- むくみ(浮腫)
- 体重増加
副作用で最も多いのは、眠気とめまいです。特に飲み始めや増量時に出やすいとされています。
副作用が出たときの対処法
眠気やめまいがひどい場合は、無理せず、すぐに医師や薬剤師に相談してください。自己判断で服用を中止したり、量を変更したりしないでください。増量のペースを遅らせたり、用量を調整することで、副作用が軽減されることがあります。
タリージェの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にタリージェの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 透析を含む重度腎障害(用量調整必須)
- 高齢者・転倒リスクが高い患者
- うつ病・自殺念慮の既往
併用に注意が必要な薬
- 中枢抑制薬(オピオイド、ベンゾジアゼピン系)→眠気・呼吸抑制↑
- アルコール→中枢抑制増強
- プレガバリン→重複作用で副作用↑
使用上の注意
服用開始・増量時は特に運転・危険作業を避ける | 眠気やめまい、意識がぼんやりするといった副作用が、特に服用開始時や増量時に起こりやすいです。そのため、服用中は、自動車の運転や高所作業、その他危険を伴う機械の操作は絶対にしないでください。 |
アルコールは最小限に | アルコールは、タリージェによる眠気やめまいを強くしてしまう可能性があります。治療中の飲酒は、できる限り控えるか、最小限にしましょう。 |
自己判断で急にやめない | 長期間服用した後に急に中止すると、不眠や不安、吐き気といった離脱症状が現れることがあります。薬をやめる際は、必ず医師の指示に従って、段階的にゆっくりと減量する必要があります。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、タリージェをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

タリージェに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年6月現在、タリージェと同成分の市販薬はありません。
ジェネリック
比較的新しい薬のため、2025年6月現在、ジェネリック医薬品はまだ販売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- タリージェ錠5mg:約69.6円/錠(3割負担の場合:約21円)
- タリージェ錠15mg:約124.9円/錠(3割負担の場合:約37円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
タリージェ錠2.5mg/タリージェ錠5mg/タリージェ錠10mg/タリージェ錠15mg/タリージェOD錠2.5mg/タリージェOD錠5mg/タリージェOD錠10mg/タリージェOD錠15mg
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
安全性が確立されていないため、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
いいえ、小児に対する安全性は確立されていません。 そのため、原則として成人のみに処方されます。
Q. いつから効きますか?
この薬は、痛みを直接止めるのではなく、神経の過剰な興奮を鎮めていくお薬です。また、少量からゆっくり増量していくため、即効性はありません。個人差はありますが、効果を実感するには、少なくとも2週間〜1ヶ月以上かかることが多いです。
Q. 運転してもいいですか?
絶対にダメです。 強い眠気やめまい、意識消失などの副作用が報告されており、添付文書でも自動車の運転など危険な作業には従事しないよう、厳しく注意喚起されています。
Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
服用中の飲酒は、絶対に避けるべきです。 タリージェの主な副作用である眠気やめまいが、アルコールの作用によって著しく強く出てしまう危険性があります。
Q. リリカ(プレガバリン)との違いは何ですか?
同じタイプの、兄弟のような薬です。 どちらも神経の興奮を鎮める薬ですが、タリージェの方が後から開発された新しい薬で、より長く安定して効果が続くように設計されています。眠気やめまいの出方には個人差があり、リリカが合う人もいれば、タリージェが合う人もいます。
Q. 痛み止め(ロキソニンなど)との違いは何ですか?
ターゲットとする「痛み」の種類が全く違います。 ロキソニンなどの一般的な痛み止めは、ケガや炎症が原因の「侵害受容性疼痛」に効きます。一方、タリージェは、神経そのものが傷ついて起こる「神経障害性疼痛」に特化した薬です。そのため、ロキソニンが効かないしびれや痛みに、タリージェが効果を発揮することがあります。
まとめ
タリージェは、傷ついた神経の過剰な興奮を鎮めることで、つらいしびれや痛みを和らげる、専門的な治療薬です。
ロキソニンなどが効かない神経痛に効果が期待できる一方、眠気やめまいといった副作用に注意が必要です。少量からゆっくりと増量していくこと、そして服用中は絶対に運転しないことが、安全な治療のための重要なルールです。 医師とよく相談しながら、つらい痛みのコントロールを目指しましょう。
手足のしびれ・神経痛は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:09:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
内科のオンライン診療