ミヤBM錠の効果・副作用を医師が解説【ミヤBM細粒】

ミヤBM

「抗生物質を飲んだら、お腹を壊してしまった」「便秘や下痢を繰り返し、お腹の調子が安定しない」

そんな、乱れた腸内環境が原因で起こるお腹の不調に、子どもから大人まで、非常に広く使われているのが、整腸剤の「ミヤBM」です。 「善玉菌を補給する」という、体に優しいアプローチで、お腹の調子を整えます。

この記事では、そんなミヤBMについて、効果の仕組みや副作用、そして市販薬との関係などを、医師が分かりやすく解説していきます。

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

ミヤBMとは?効果は?

ミヤBMは、生菌製剤」、いわゆるプロバイオティクスに分類される整腸剤です。生きたまま腸に届く「善玉菌」を補給することで、乱れた腸内フローラのバランスを整え、便通異常などの症状を改善します。

ミヤBMには、錠剤と粉薬があります。

  • ミヤBM錠:一般的な錠剤です。
  • ミヤBM細粒:主に乳幼児や、錠剤が飲みにくい方に使われる粉薬です。

ミヤBMの成分

有効成分は宮入菌(みやいりきん)です。正式には「酪酸菌(らくさんきん)」の一種(Clostridium butyricum MIYAIRI 588株)です。 この宮入菌は、非常にユニークで優れた特徴を持っています。

①「芽胞(がほう)」の形で腸に届く
宮入菌は、硬い殻のような「芽胞」を作ります。この芽胞のおかげで、胃酸や抗生物質にも負けず、生きたまま大腸まで到達することができます。

②大腸で増殖し、「酪酸」を産生する
大腸に届いた宮入菌は、発芽・増殖し、「酪酸」という物質を作り出します。この酪酸は、大腸の粘膜の細胞にとって主要なエネルギー源となり、腸のバリア機能を高めたり、正常な働きを助けたりします。

③善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える
宮入菌は、ビフィズス菌などの他の善玉菌が増えやすい環境を作り、病原菌などの悪玉菌が増殖するのを抑えます。

このように、腸内環境そのものを健康な状態へと立て直すことで、便秘や下痢といった症状を改善します。

ミヤBM効果

腸内フローラのバランスを整えることで、様々な便通異常を改善します。

  • 下痢、軟便
  • 便秘、腹部膨満感

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 腸内菌叢の異常によって起こる諸症状の改善
    • 具体的には、抗生物質投与後の下痢の予防・治療や、便秘、下痢、お腹の張りなど、様々な便通異常に対して処方されます。

ミヤBMはオンライン診療で出せる?

「お腹の不調が続いている」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

ミヤBMのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
ミヤBMに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

ミヤBMの使い方(用法・用量

通常、成人には

  • ミヤBM錠:1回1〜2錠を1日3回
  • ミヤBM細粒:1回0.5〜1gを1日3回(1日1.5〜3g)

の量を食後に飲むことが多いですが、タイミングは厳密に決まっていません。

ミヤBMの副作用

副作用はほとんどなく、極めて安全性が高いことが最大の特徴です。

主な副作用

ミヤBMは副作用が少ないお薬として知られています。添付文書上、大きな副作用として目立って多いものは示されていません。

まれに、飲み始めにお腹が張る感じ・おならの増加が出ることがありますが、腸内環境が変化している過程で起こる一時的なものであることが多いです。

 

副作用が出たときの対処法

万が一、服用を始めてから体調に変化を感じた場合は、医師や薬剤師に相談してください。

 

ミヤBMの注意事項(禁忌)

使ってはいけない方

使ってはいけない方(禁忌)

  • 過去にこの薬でアレルギー症状が出たことがある方(禁忌)

特に注意して使う方(慎重投与)

  • 免疫を抑える治療中の方(抗がん剤、免疫抑制剤、重い病気で体力が落ちている等)
  • 腸の症状が強い/血便・高熱がある、など「いつものお腹の不調」と違う方

 

併用に注意が必要な薬

  • 整腸生菌製剤との重複 → 無意味な多剤併用は避ける
  • バンコマイシンの経口摂取 → 効果が落ちる可能性あり、服用時間をずらす

 

使用上の注意

プレバイオティクス食で効果アップミヤBMは「善玉菌そのもの(プロバイオティクス)」ですが、そのエサとなる食物繊維やオリゴ糖(プレバイオティクス)を一緒に摂ることで、より効果的に腸内環境を整えることができます。野菜や果物、海藻などを積極的に食事に取り入れましょう。
抗生物質との飲み方抗生物質による下痢を予防するために、医師の指示で、通常より多い量(例:1回2錠を1日2回など)を服用することがあります。自己判断で量は変えず、必ず指示に従ってください。

保管方法

  • 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら?

気づいた時点で、忘れた分を服用してください。

ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ミヤBMをはじめとした整腸剤の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

市販薬はあるの?ミヤリサン錠は同じ薬?

ミヤBMと同じ有効成分(宮入菌)を含んだ薬は、ドラッグストアや通販サイトなどで市販されています。代表的なものは「強ミヤリサン(錠)」です。 医療用と市販薬では、以下の違いがあります。

成分量はほぼ同じ

処方薬と市販薬では、1錠あたりの量や、1日の飲み方が違うため、同じ感覚で単純に置き換えるのはおすすめしません。

  • ミヤBM錠(処方薬)通常、1日3錠〜6錠を服用。
    • 1錠あたり宮入菌末 20mg
  • 強ミヤリサン錠(市販薬)通常、1日9錠(15歳以上)を服用。
    • 1錠あたり宮入菌末 30mg(9錠で270mg)

ミヤリサンは「指定医薬部外品」

ミヤBMなどの処方薬は「医療用医薬品」ですが、強ミヤリサンは「指定医薬部外品」に分類されます。
これは、効果が緩やかで安全性が高いと認められているため、薬局だけでなくコンビニなどでも販売できる区分です。

用法・用量の違い

  • ミヤBM錠:年齢や症状によって医師が調整します。
  • 強ミヤリサン錠:5歳以上から服用可能で、年齢ごとに決められた錠数を1日3回服用します。

 

まずは市販薬を活用するのも一つの選択肢ですが、症状が長引く場合や、抗生物質との併用が必要な場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

 

ミヤBMにジェネリックはある?値段は?

ジェネリック

2025年6月18日現在、ジェネリックは存在していません。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価3割負担の目安
ミヤBM錠先発品約5.90円/錠約1.77円/錠
ミヤBM細粒先発品約6.50円/g約1.95円/g

※2025年12月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

ミヤBM細粒/ミヤBM錠

よくある質問(FAQ)

Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?

はい、妊娠中・授乳中でも安全に使えるお薬とされています。体内に吸収されることがほとんどないため、お腹の張りや便通異常に悩む妊婦さんにもよく処方されます。

Q. 子供でも使えますか?

はい、乳幼児からお年寄りまで、非常に安全に使えるのがミヤBMの大きな特徴です。特に、お子様の下痢や便秘には、粉薬である「ミヤBM細粒」が頻繁に処方されます。

Q. いつから効きますか?

症状や目的によって異なります。抗生物質による下痢など、急な症状に対しては、数日〜1週間程度で効果を感じることがあります。一方、慢性的な便秘などの体質改善が目的の場合は、腸内環境が安定するまでに時間がかかるため、少なくとも1ヶ月以上、継続して服用することが推奨されます。

Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?

ミヤBMとアルコールの間に、直接的な相互作用は特に報告されていません。しかし、過度の飲酒は腸内環境そのものを荒らし、下痢や便秘を悪化させる原因になります。 せっかくミヤBMで腸内環境を整えようとしているのですから、治療効果をしっかり得るためにも、お酒は控えるか、たしなむ程度にするのが望ましいでしょう。

Q. 運転してもいいですか?

はい、問題ありません。眠気を催す成分は入っていません。

Q. 抗生物質と一緒に飲んでもいいですか?

はい、ぜひ一緒に飲んでください。 ミヤBMの宮入菌は、多くの抗生物質に影響されない「芽胞」というバリアを持っているため、抗生物質と同時に服用することで、抗生物質による腸内フローラの乱れ(副作用の下痢など)を予防・軽減する効果が期待できます。

Q. 他の整腸剤(ビオフェルミンなど)との違いは何ですか?

含まれている善玉菌の種類が違います。 ミヤBMは「酪酸菌」です。ビオフェルミンは「乳酸菌(ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌)」、ビオスリーは「乳酸菌・酪酸菌・糖化菌」の3種混合です。それぞれ特徴がありますが、ミヤBMの酪酸菌は胃酸や抗生物質に強く、生きて腸まで届きやすいという優れた点があります。

まとめ

ミヤBMは、生きて腸まで届く善玉菌「酪酸菌」の力で、乱れた腸内フローラのバランスを整える、非常に安全性の高い整腸剤です。

副作用の心配がほとんどなく、赤ちゃんからお年寄り、妊婦さんまで幅広く使えます。 特に、抗生物質を飲む際の下痢予防には非常に有用です。便秘や下痢を繰り返すなど、お腹の調子が気になる方は、一度、医師に相談してみてはいかがでしょうか。

 

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。