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動脈硬化が進行している症状や原因とは?予防・改善法とは?【医師解説】

[2022.05.05]

 

こんにちは。ウチカラクリニック健康メディア「予防医学大辞典」です。

 

今回は「動脈硬化」について、動脈硬化が進行すると出現する症状や原因、予防や改善法などについて医師の視点から徹底解説していきます。

 

あなたは「動脈硬化」とはどういう状態の事か他人に説明できますか?

 

脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、、などなど、様々な大病の原因がこの動脈硬化です。

 

 

ゆえに、この動脈硬化対策をする事が、自動的に命に関わる重大な疾患の対策に繋がってきます。

 

動脈は血液を全身に送り届ける為に、頭からつまさきまで体のあらゆる場所を走っています。

 

しかし、例えばいくつも生活習慣病を放置したりして、動脈硬化が進行してしまうと、全身をめぐっているからこそ、

思いもよらぬ症状を起こす事があります。

 

動脈硬化は進行してしまうともう元には戻りませんから、早めに気づいて対策をとる必要があります。

 

想像がつきにくい動脈硬化の症状、果たしてどんなサインなのでしょうか?また食い止める術はあるのでしょうか?

 

動脈と関わっていない自分の体の臓器はありませんからこそ、動脈硬化に関する知識は知っておいて損はないでしょう。

 

最後には進行予防の方法も解説しますので、合わせてご覧くださいね。

 

それでは早速解説に参りましょう。

 

動脈硬化とは?

 

ではまず、動脈硬化とは一体どのような状態の事なのかご存じですか?解説していきます。

 

まず、大前提として生まれたての赤ちゃんの血管は柔軟性があり、非常に柔らかいぷにぷにしたものです。

 

しかし、年齢を重ねるごとに、使いに使われた血管はだんだんと劣化していき、硬くなっていきます。

 

古くなった輪ゴムが硬くなり簡単にちぎれてしまうように、古いホースがカチカチになってしまうように、血管も人間が年をとるとともに段々硬くなっていくわけなんですね。

 

 

そしてこの動脈硬化は喫煙や生活習慣病が原因でどんどん加速してしまいます。

 

まあ動脈硬化、と一口に言っても様々なタイプがあるのですが、その一つの「粥状硬化」というタイプの動脈硬化のメカニズムを例にとって説明します。

 

例えば、高血圧と脂質異常症持ち、そして喫煙者の45歳のひろしさん。ひろしさんお体の中ではどんな変化が起こりうるでしょうか。

 

まず血圧が高いと、血管の中の圧力が高い、という事なので当然血管の壁に負担がかかります。

 

そしてその中で圧力がかかり続ける事で、血管の一番内側の膜である内膜、という部分に傷がついてしまう事があります。

 

ひろしさんは脂質異常症持ちなので、血液の中の通称悪玉コレステロール、と呼ばれるLDLコレステロールの量も多く、このLDLが内膜の傷ついた部分から裏側に入っていってしまう事があります。

 

そしてこのLDLは活性酸素という物質によって「酸化」させられてしまいます。またひろしさんは喫煙者なのでこの活性酸素の量が普通の人よりも多いです。

 

 

LDL自体は普段は全身に必要なものを運搬している良いやつなんですが、ひとたび酸化されてしまうと「異物」「悪者」としてみなされ、体の中で警察の役割をしている白血球の中でも、異物を食べる能力を持ったマクロファージにパクパク食べられてしまいます。

 

その後酸化LDLを食べ終わり、ひと仕事終えたマクロファージはそのまま内膜の中でお休みになり、血管の壁の中で残骸として蓄積してしまいます。

 

この残骸を粥腫、またはプラーク、と呼びます。このプラークという言葉は聞いた事がある人も多いのではないでしょうか。

 

この粥状硬化とは「粥」という漢字の通り、まるでおかゆのような物質が血管の内膜、という膜の中にたまってしまうからこう呼ばれるんですね。

 

 

そしてこのプラークが大きくなり過ぎると、そもそもそれ自体のせいで血管が狭くなってしまったり、または破裂してしまうと、その傷を治すために血小板という成分が集まり、最終的に血の塊である血栓を形作ってしまう事があるんですね。この血栓が血管を塞いでしまう事もある恐ろしい物質なんです。

 

粥状硬化とはこのような仕組みです。

 

そしてこのように生活習慣病をきっかけに動脈硬化が起こり、症状が出るまでの過程を「メタボリックドミノ」と呼ぶ事があります。

 

これは生活習慣病がドミノ倒しのように連鎖していった結果、最終的に大病としてあらわれてしまう、という流れをドミノに例えて、日本の伊藤裕(ひろし)先生という方が考えた概念です。

 

まず肥満の状態からはじまり、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった連鎖が起き、最終的に様々な病気(ASO、心筋梗塞、脳卒中)に繋がっていく、この負の連鎖をドミノで表現したんですね。

 

 

そして動脈硬化の非常にいやらしいポイントとしては、最終的にドミノ倒しの終盤まで到達しないと、明確な症状が出てこない事なんですね。

このせいで進行するまで放置してしまう人が多いんです。

 

ではこのメタボリックドミノ倒しの負の連鎖が起こった結果、動脈硬化によって引き起こされる症状は一体どのようなものがあるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。

 

動脈硬化による症状とは?

 

はい、では気になる動脈硬化のサインについてお話していきましょう。

 

動脈は先ほど説明したように体中をめぐっている為、体のどこの部位の動脈が狭くなったり、詰まってしまったりするかによって、症状は全く変わってくるんです。

 

では、頭のてっぺんからスタートして、動脈と臓器の関わりを体の中からも外からも一緒にじっくり観察していきましょう。

 

動脈硬化による症状①「脳」の動脈硬化による症状

まず、脳をめぐる血管から見ていきましょう。こちらの動脈硬化ではどういった症状が起こるでしょうか?どんな病気が想像できますか?

 

一番有名なのは脳梗塞ですよね。脳の血管に血栓がつまってしまい、場所によって

 

・腕や足の力の入り辛さ

・ろれつの回り辛さ

・感覚の感じにくさ

・目の見えにくさ

 

こういった症状が出る事があります。

 

 

脳梗塞のよく起こりやすいパターンとしては、首を走っている最も太い動脈である頸動脈。こちらに先ほど説明したような血の塊、血栓ができてしまうと、その血栓が何かの拍子で勢いよく飛んでしまう事があります。

 

その血栓が脳の血管にたどりつき、スポッとはまってしまうと、血液が脳の一部に流れなくなり、それが原因で脳の組織が壊死してしまう。これが脳梗塞の仕組みなんですね。

 

ただ、この脳の血管にスポッとはまった血栓が、幸運な事にまた流れていってくれる事があります。

この現象が起こると体に何がおきるかといいますと、症状が30分や1時間など一定の時間だけ出て、また元に戻るんです。

 

この現象を医学用語で一過性脳虚血発作、通称TIAと呼びます。

 

症状が持続している場合は病院に受診する事が多いですが、元に戻ってしまうと、

「なんだったんだろ?ま治ったからいいっか...」と思ってしまいがちです。

 

しかしTIA自体がその後の脳梗塞の発症リスクとなるというエビデンスがあり、薬の内服が必要な場合があります。

 

明らかにおかしい症状が出た場合は、元に戻ったとしても病院を受診してください。

 

また古くなったホースが裂けやすいように、硬くなった動脈も破れやすく、その結果脳出血が引き起こされる事があります。

 

普段と違う頭痛は脳出血のサインの事があるので、要注意です。

 

動脈硬化による症状②「心臓」の動脈硬化による症状

 

次に、脳から下に下に下がっていき、次は心臓の動脈硬化、こちらはどのような症状が出るか見てみましょう。

 

心臓の動脈硬化は、心臓をぐるっと取り囲んでいる、心臓に栄養を与える役割を持つ細い細い冠動脈という心臓の左右を走る2本の動脈に起こります。

 

この冠動脈に動脈硬化が起こり、冠動脈がだんだん細くなっていくと、心臓への血流が途切れたり、また再び戻ったりする事で症状が起こります。

 

この状態を「狭心症」と呼び、

 

・階段を上ると息切れがする

・時々胸が痛んだり、動悸がする

 

こういった症状が出現します。走ったり激しい運動をした時は心臓がより多くの酸素を必要とするので、そういった場合にのみ起こる事もあります。

 

 

この狭心症は心筋梗塞の前触れとも言われており、放置しているとある日血管が詰まり、強烈な胸の痛みが襲う可能性があります。

 

症状が当てはまった場合はお早目に病院を受診してください。

 

動脈硬化による症状③「大動脈」の動脈硬化による症状

そして次に、心臓に直結している体の中で最も太い血管をご存じですか?

この動脈を「大動脈」と呼びます。心臓から体の下へ大きな蛇のようにまっすぐ下に走っていきます。

 

この大動脈にも例外なく動脈硬化は起こり得ます。大動脈ではどのような現象が起きるのでしょうか?

 

まず大動脈で動脈硬化が進行すると、こぶのようなものができてしまう場合があります。

 

このこぶを医学用語で大動脈瘤といい、破裂すると命に関わる状態になります。

 

そして動脈硬化により血管がもろくなっていると、この大動脈がまるで裂けるチーズのように裂けてしまう事があります。

この状態を「大動脈解離」と呼び、こちらも命に関わります。

 

これらの大動脈の病気では急な背中の痛みや、腰の痛みとして出現する事があります。

 

 

本当に危険な病気なので、発症する前に予防が重要なんですね。

 

動脈硬化による症状④「足」の動脈硬化による症状

 

そして大動脈からさらに川下に下っていくと、足の動脈にたどり着きました。

 

こちらはここまで紹介してきた臓器に比べると言葉のインパクトとしては弱いですが、足の動脈硬化も非常に怖い状態です。

 

というのも、足の動脈が詰まってしまうと、そこから先に血液が行き届かなくなり、足先が壊死して、足の切断を余儀なくされる場合もあるからです。

 

足の動脈硬化が進み、血管が細くなってくると、

 

・歩くとふくらはぎが痛む

・足がしびれる、冷たくなる

 

こういった症状が出る事があります。

足の動脈硬化が進行した状態を医学用語で「閉そく性動脈硬化症」、通称ASOと呼びます。

 

 

違和感がある人は足からの危険信号を無視しないようにして下さいね。

 

このように、動脈は頭のてっぺんから足の先まで体に栄養を運搬する為にめぐっているので、一口に動脈硬化と言っても本当に様々な症状を引き起こすんですね。

 

動脈硬化の予防・改善法とは?

 

こんな恐ろしい動脈硬化ですが、未然に防ぐ方法はないのでしょうか?

 

動脈硬化の予防法は、一口で言ってしまえば先ほど紹介した「メタボリックドミノ」、このドミノをいかに最初の段階で倒れるのを防ぐか、これに尽きるんですね。

 

 

健康診断を受けっぱなしにせず、もし結果で1枚目や2枚目のドミノ肥満、脂質異常症、高血圧)が倒れていたらもう一度立て直す、そしてドミノ倒しの負の連鎖を防ぐ、当たり前の事かもしれませんが、なかなかできない事なんです。

 

メタボリックドミノの負の連鎖を防ぐ為にも、予防医学大辞典の情報も参考にしてくださいね。

 

 

 

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記事を書いた人:森 勇磨

ウチカラクリニック/Preventive Room株式会社代表 内科医/産業医/労働衛生コンサルタント

主にプライマリケアや予防医学の情報発信、医療×IoTの実践を目指して活動中。

執筆・監修書籍:40歳からの予防医学(ダイヤモンド社) わたしの血圧ノート2022(扶桑社)

詳細プロフィール 

またウチカラクリニックと連携したYouTubeチャンネル予防医学chでも動脈硬化について解説しておりますので、是非合わせてご覧ください。

 

 

 

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