アトピー

アトピー性皮膚炎とは?原因・症状や最新の治療法(注射薬)を医師が解説!

「繰り返すかゆみと湿疹、夜も眠れないほどつらい…」 「子どもの肌を掻きむしる姿を見るのが忍びない…」

アトピー性皮膚炎は、単なる肌荒れではなく、強いかゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す、多くの方が悩む皮膚の病気です。そのつらさは、ご本人やご家族にしか分からないものかもしれません。

アトピー性皮膚炎は、正しい知識を持って、適切な治療と日々のケアを続けることで、症状をコントロールできる病気です。この記事では、アトピー性皮膚炎の基本から、ご家庭でできるスキンケア、そして近年飛躍的に進歩している最新の治療法まで、分かりやすく解説していきます。

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アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎は、「かゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返す」のが主な症状の皮膚疾患です。その背景には、大きく分けて2つの体質的な特徴が関係しています。

アトピー素因

ご本人やご家族が、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎・結膜炎、食物アレルギーなど、他のアレルギー性の病気にかかりやすい体質があることです。

皮膚のバリア機能の低下

健康な皮膚は、表面の「角層」がバリアとなって、外部からの刺激やアレルゲンの侵入を防ぎ、内部の水分が逃げないように守っています。

しかし、アトピー性皮膚炎の方の肌は、このバリア機能が生まれつき弱い傾向にあります。そのため、肌が乾燥しやすく、ホコリやダニ、汗などのわずかな刺激でも炎症を起こしやすくなります。

アトピーの症状とできやすい場所【年齢別】

アトピー性皮膚炎は、年齢によって症状の出方や、湿疹ができやすい場所が変わるのが大きな特徴です。

乳児期(~1歳)

頭や顔、耳の周りなどから始まり、赤みや小さなブツブツ、じゅくじゅくした湿疹が多く見られます。

耳の付け根が切れる「耳切れ」も特徴的なサインです。

幼児・学童期(~12歳)

首やひじ・ひざの裏側、足首など、関節の内側にカサカサとした乾燥性の湿疹が出やすくなります。

掻き続けることで、皮膚がゴワゴワと硬く厚くなる「苔癬化:たいせんか」もあります。

思春期・成人期

顔、首、胸、背中など、上半身に症状が強く出やすい傾向があります。

長年の炎症で、皮膚が厚く硬くなったり色素沈着を起こしたりすることもあります。

アトピー性皮膚炎の主な原因

アトピー性皮膚炎は、前述した「アトピー素因」「皮膚のバリア機能低下」といった体質的な要因をベースに、様々な環境的な要因(悪化因子)が加わることで発症・悪化します。

主な悪化因子

  • アレルゲン: ダニ、ホコリ、花粉、カビ、ペットの毛、特定の食物など
  • アレルゲン以外の刺激: 汗、衣類の摩擦や締め付け、乾燥、石鹸やシャンプーのすすぎ残し、細菌・ウイルスなど
  • その他: ストレス、睡眠不足、過労

これらの悪化因子を日常生活でいかにコントロールするかが、症状を安定させる上で非常に重要になります。

アトピー性皮膚炎は何科へ?受診の目安

「これはただの肌荒れ?それともアトピー?」 ご自身で判断するのは、とても難しいですよね。
しかし、アトピー性皮膚炎は早期に適切な治療とスキンケアを始めることが、症状を悪化させないために非常に重要です。

以下のチェックリストで、ご自身の症状に当てはまるものがないか、一度確認してみましょう。

《アトピー性皮膚炎セルフチェックリスト》

強いかゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返している
□ 湿疹は体の左右対称(例:両ひじの内側、両ひざの裏など)に出ることが多い
□ ひじの内側やひざの裏、首など、関節のくぼんだ部分に湿疹ができやすい
□ 肌全体がカサカサと乾燥しやすく、鳥肌だったようにザラザラしている
□ 夜、かゆみで目が覚めたり、眠れなくなったりすることがある
□ 自分や家族に、気管支ぜんそくや花粉症、食物アレルギーなどを持つ人がいる(アトピー素因)
□ 市販の保湿剤や塗り薬を試しても、なかなか症状が改善しない

上記のチェックリストで当てはまる項目があった場合、一人で悩まず専門医に相談しましょう。

皮膚科

アトピー性皮膚炎の診断と治療の専門は「皮膚科」「アレルギー科」です。
お子さんの場合は、まずはかかりつけの「小児科」で相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうのも良いでしょう。

正しい診断のもとで、適切な治療とスキンケアを始めることが、つらいかゆみや湿疹から解放されるための一番の近道です。

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アトピー皮膚炎の治療【薬物療法】

薬物療法は、今まさに出ている湿疹やかゆみといった「炎症」を消し止めるための、最も重要な治療です。

外用薬(塗り薬)【治療の基本】

ステロイド外用薬

炎症を抑える効果が最も確実で、アトピー治療の第一選択薬です。
「怖い薬」というイメージを持つ方もいますが、専門医の指導のもとで適切に使えば、安全で非常に効果的です。

顔には比較的マイルドなロコイド軟膏、体にはしっかり効くアンテベート軟膏など、症状と部位に応じて適切な強さのものが処方されます。

\ ステロイドのお薬について /
\ それぞれの使い分け・詳しい解説は /
\ こちらの記事をチェック! /

免疫抑制外用薬

プロトピック軟膏

顔や首など、皮膚が薄くステロイドの長期連用を避けたい部位によく使われます。
プロトピック軟膏(一般名:タクロリムス)が代表的です。

詳しい解説はこちら→プロトピック軟膏

JAK阻害外用薬

コレクチム

炎症やかゆみを引き起こす特定の経路をブロックする、新しいタイプの非ステロイド性の塗り薬です。
コレクチム軟膏(一般名:デルゴシチニブ)などがあります。

詳しい解説はこちら→コレクチム軟膏

内服薬(飲み薬)【かゆみ対策】

アレグラ

夜も眠れないほどのかゆみがある場合、掻き壊しを防ぐために、かゆみを抑える飲み薬が処方されます。

例))アレグラ錠ジルテック錠などの抗ヒスタミン薬が主に使われます。

全身療法(注射薬・飲み薬)【重症の場合】

これまでの治療で効果が不十分だった中等症~重症の方向けに、近年、画期的な治療薬が次々と登場しています。

注射薬(生物学的製剤)
アトピーの炎症を引き起こす原因物質だけをピンポイントでブロックするお薬です。高い効果が期待でき、デュピクセント(一般名:デュピルマブ)が代表的です。

経口JAK阻害薬
飲み薬タイプの新しいお薬で、免疫の過剰な働きを内側から強力に抑えます。リンヴォック(一般名:ウパダシチニブ)などがあります。

アトピー皮膚炎の治療【スキンケア】

薬物療法で炎症の火事を消すことと同じくらい重要なのが、日々のスキンケアです。

アトピー性皮膚炎の肌の「穴だらけの壁(バリア機能)」をしっかり補修し、外からの刺激が入り込みにくく、内側の水分が逃げにくい状態を作ります。

プロペト/ワセリン

プロペト

不純物を丁寧に取り除いた、純度の高い「白色ワセリン」です。肌に塗ることで、油分の膜が皮膚の表面をコーティングし、「肌を守るフタ(保護膜)」の役割をします。

この膜が、肌内部からの水分の蒸発を防ぐと同時に、ホコリや衣類の摩擦といった外部の刺激から肌を守ってくれます。

ヒルドイド/ヘパリン類似物質

ヒルドイド

「肌に潤いを与える美容液」のような働きを持つ治療薬です。肌に水分を蓄えさせる「保湿」と、血行を良くする「血行促進」の力で、肌の状態を内側から改善します。

プロペトが「守る」のが得意なのに対し、ヒルドイドは「潤いを与え、肌の状態を内側から整える」のが得意な、より積極的な治療薬です。

アトピー皮膚炎の治療【悪化因子の対策】

せっかく治療で肌の状態が良くなっても、「火種」となる悪化因子に触れると、再び症状が出てしまいます。

汗やホコリ、ストレスなど、自分の症状が悪化する原因を知り、それを日常生活で避ける工夫をすることも、大切な治療の一環です。

毎日のスキンケア・セルフケアのポイント

お薬での治療と合わせて、日々のセルフケアを徹底することが、症状をコントロールし、再発を防ぐために最も重要です。

洗い方

体を洗う際は、低刺激の石鹸やボディソープをよく泡立て、ナイロンタオルなどは使わずに手のひらで優しく洗うことが基本です。

かゆみの原因となるすすぎ残しがないよう丁寧に洗い流し、洗髪後はすぐにドライヤーで根本から乾かしましょう。

保湿の仕方

保湿は、スピードと量が大切です。入浴やシャワーの後は、肌が潤っている「5分以内」に、たっぷりの保湿剤を擦り込まずに優しく塗り広げてください。

もったいないと思わずに、たっぷりの量を使いましょう。目安は、塗った後にティッシュが軽く貼りつくくらいです。これを朝晩の1日2回以上、習慣にすることが肌のバリア機能を支えます。

汗の対策

汗をかいたまま放置すると、それが刺激となってかゆみを引き起こします。シャワーで流すか、濡れたタオルで優しく拭き取り、常に肌を清潔に保ちましょう

肌への刺激を減らす

肌に直接触れる衣類は、チクチクしない綿素材を選ぶことも、刺激を減らすための大切な工夫です。
ホコリやダニは悪化因子になるため、部屋はこまめに掃除し、清潔に保ちましょう。

掻き壊しを防ぐ

無意識に肌を傷つけないよう爪は常に短く切り、かゆみが我慢できない時は、掻く代わりに冷たいタオルなどで冷やすのが効果的です。
無意識に掻いてしまう夜間は、肌に優しい綿素材の手袋をして寝るのも、掻き壊し防止に役立ちます。

まとめ

アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す、根気のいる病気かもしれません。
しかし、正しい知識に基づいた「薬物療法」「スキンケア」「悪化因子の対策」の3本柱をしっかりと続けることで、必ず良い状態を保つことができる病気です。

特に、毎日の正しい保湿ケアは、薬の効果を高め、再発を防ぐための大切な土台となります。

一人で悩まず、皮膚科医と二人三脚で、あなたに合った治療やケアを見つけていきましょう。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。

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