「パソコン作業をしていると、目がゴロゴロ、しょぼしょぼする」「夕方になると、視界がかすんで見えにくい」
そんな目の不快な症状、単なる「目の疲れ」だと思っていませんか?もしかしたら、それは「ドライアイ」という病気のサインかもしれません。
ドライアイは、今や日本の約2000万人以上が悩んでいるとも言われる非常に身近な病気です。
この記事では、目の渇きの原因から、ご自身でできる対策、そして病院での専門的な治療法まで、医師がわかりやすく解説します。
ドライアイの治療は
ウチカラクリニックのオンライン診療

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
内科のオンライン診療
ドライアイとは?よくある症状と原因
多くの人が悩むドライアイ。まずは、その正体と原因について詳しく見ていきましょう。
ドライアイとは?
ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の質が変化してすぐに蒸発してしまったりすることで、目の表面が乾き、様々な不快な症状が現れる病気です。
私たちの目の表面は「涙」によって潤され、守られています。この涙は単なる水ではなく、油分・水分・ムチンという成分が絶妙なバランスで層を作っています。この涙の層が不安定になることで、ドライアイは発症します。

ドライアイでよくある症状
ドライアイになると、単に「目が乾く」だけでなく、以下のような様々な症状が現れます。
- 目が乾いた感じがする
- 目の中に何か入っているようにゴロゴロする
- 目が疲れやすい
- 目が痛い、しょぼしょぼする
- 物がかすんで見える、視力が安定しない
- 光をまぶしく感じる
- 理由もなく涙がたくさん出る(乾きを補おうとする防御反応)
- 目が充血する
これらの症状は、夕方になると悪化したり、パソコン作業などをしていると強く感じられたりする傾向があります。
ドライアイの原因
ドライアイの原因は、主に「涙が蒸発しやすいタイプ」と「涙の量が少ないタイプ」に分けられます。
涙の蒸発亢進型(これが約8割)
涙の量は十分でも、質が悪く、すぐに乾いてしまうタイプです。
- 長時間のスクリーン作業(PC・スマホ): 画面に集中すると、まばたきの回数が普段の1/4程度にまで減ってしまい、涙が蒸発しやすくなります。
- エアコンによる乾燥: 空気が乾燥していると、目の表面の涙も乾きやすくなります。
- コンタクトレンズの装用: レンズが涙を吸い取ったり、涙の層を不安定にしたりします。
- マイボーム腺機能不全(MGD): 涙の油分を分泌する、まぶたの縁にある「マイボーム腺」が詰まり、涙の蒸発を防ぐ油層が作れなくなります。
涙液減少型
そもそも、作られる涙の量が少ないタイプです。
- 加齢: 年齢とともに、涙の分泌量は自然と減少します。
- 特定の病気: シェーグレン症候群などの自己免疫疾患では、涙腺が破壊されて涙が出にくくなります。
- 薬の副作用: 一部の降圧薬や精神疾患治療薬、アレルギーの薬などには、涙を減らす副作用があります。

ドライアイの検査
目の渇きが気になる場合は、眼科を受診します。眼科では、問診で症状や生活習慣などを詳しく聞いた後、以下のような専門的な検査でドライアイかどうかを診断します。
- スリットランプ検査(細隙灯顕微鏡検査): 顕微鏡で目の表面を拡大して観察し、角膜に傷がないか、涙の状態はどうかなどを詳しく調べます。
- 涙液層破壊時間(BUT)検査: まばたきをしないで目を開けている間に、目の表面の涙の膜がどれくらいの時間で壊れるかを測定します。この時間が5秒以下だと、ドライアイが強く疑われます。
- シルマーテスト: 目盛りのついた特殊な試験紙を下まぶたに挟み、5分間でどれくらいの量の涙が出るかを測定します。
ドライアイの受診目安
市販の目薬で改善しない、または以下のような症状がある場合は、一度眼科を受診することをおすすめします。
ドライアイのチェックリスト
□市販の目薬を差しても、症状が改善しない、または差した時しか楽にならない
□目のかすみや視力低下がひどく、日常生活に支障が出ている
□目の痛みが強い、または充血がなかなか治らない
□電灯や太陽の光が異常にまぶしく感じる
□目の渇きだけでなく、口の渇きや関節の痛みなど、他の体の症状もある
□コンタクトレンズの装用が、痛みや不快感で続けられない
ドライアイの治療は、症状を和らげ、目の表面の状態を改善することが目的です。点眼薬による治療が中心となります。

病院に行く時間がない…そんな時は「オンライン診療」を!
「治療を始めたいけど受診がめんどう」「仕事が忙しくて、平日に病院に行く時間がない」
そんな多忙なあなたのための新しい選択肢が「オンライン診療」です。
オンライン診療なら、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。
保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!
\ オンライン診療の3つのメリット /
①自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!

②薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。

③感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。

仕事や育児で自分のことは後回しにしがちな方でも、オンライン診療ならスキマ時間で受診が可能です。

ドライアイの治し方/薬
ドライアイの治療は、症状を和らげ、目の表面の状態を改善することが目的です。点眼薬による治療が中心となります。
眼科では、ドライアイのタイプや重症度に合わせて、以下のようなお薬が処方されます。
人工涙液
涙に近い成分で、不足した水分を直接補給する、最も基本的な目薬です。
人工涙液マイティア点眼液

防腐剤が含まれていない製品もあり、コンタクトレンズの上からでも安心して使えます。
詳しい解説はこちら→人工涙液マイティア点眼液
ヒアルロン酸ナトリウム点眼液
ヒアレイン、ティアバランス など

ドライアイ治療で最も広く使われている代表的なお薬です。
詳しい解説はこちら→ヒアレイン点眼液
ムチンや水分の分泌を促進する点眼液
涙の「量」だけでなく「質」を改善する、新しいタイプのお薬です。
ジクアス点眼液(ジクアホソルNa点眼液)

涙の成分である水分と、涙を目の表面に留める「ムチン」の両方の分泌を促します。
詳しい解説はこちら→ジクアス(ジクアホソルナトリウム)
レバミピド点眼液(ムコスタ点眼液)

目の「ムチン」を増やすことで涙の層を安定させ、角膜の傷を修復します。
詳しい解説はこちら→レバミピド点眼液(ムコスタ点眼液)
ステロイド点眼液
目の表面の炎症が強い場合に、その炎症をしっかり抑えるために短期的に使用されます。
フルメトロン点眼液(フルオロメトロン点眼液)

比較的マイルドで、副作用のリスクが少ないステロイド点眼薬です。
詳しい解説はこちら
→フルメトロン点眼液(フルオロメトロン点眼液)
市販薬で治療する場合の注意点
ドラッグストアには、多種多様なドライアイ用の目薬が並んでいます。選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 防腐剤の有無: 1日に何回も点眼する場合は、角膜を傷つけるリスクを避けるため、防腐剤フリーの製品(1回使い切りタイプなど)を選びましょう。
- 血管収縮剤に注意: 充血をすぐに取るタイプの目薬には、「血管収縮剤」が含まれていることがあります。一時的に白目がきれいになりますが、根本的な治療にはならず、乱用するとかえって充血がひどくなることがあるため、長期間の使用は避けましょう。
市販薬を1〜2週間使っても症状が改善しない場合は、
眼科を受診することをおすすめします。
ドライアイの治し方・予防
薬による治療と合わせて、日々の生活習慣を見直すことが、ドライアイの症状改善と予防に非常に重要です。
スクリーン作業の工夫
パソコンやスマホの画面を見る際は、意識的にまばたきの回数を増やすようにしましょう。1時間に1回は休憩を取り、遠くを見て目を休ませることも大切です。
環境の改善
加湿器を使って、部屋の湿度を適切に保ちましょう。エアコンの風が直接目に当たらないように、風向きを調整することも効果的です。
コンタクトレンズの見直し
装用時間を短くしたり、意識的にメガネの日を作ったりしましょう。また、ドライアイ向けの乾きにくいレンズに変更するのも一つの方法です。
目元を温める
蒸しタオルやホットアイマスクでまぶたを温めると、涙の油分を出す「マイボーム腺」の詰まりが改善され、涙の質が良くなります。
食生活
魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸や、ビタミンAなどは、目の健康に良いとされています。バランスの良い食事を心がけましょう。
ドライアイのよくある質問
目の渇き(ドライアイ)について、よくあるご質問にお答えします。
ご自身の状況と照らし合わせて、解決のヒントを見つけてください。
どんな人がドライアイになりやすいですか?
パソコンやスマホを長時間使用する方、コンタクトレンズを装用している方、空気が乾燥した環境にいることが多い方は、ドライアイになりやすいです。また、加齢や、更年期以降の女性ホルモンの変化も大きな要因となります。
受診や治療にかかる費用はどのくらいですか?
健康保険(3割負担)の場合、初診料と一通りの検査で2,000円~4,000円程度、これに加えてお薬代(目薬1〜2本で1,000円前後)がかかるのが一般的です。

放置しても大丈夫?自然に治ることはありますか?
軽い目の疲れであれば自然に回復することもありますが、ドライアイは慢性的な病気であることが多いです。
放置すると、不快な症状が続くだけでなく、角膜が傷ついて視力が低下したり、細菌感染を起こしやすくなったりするリスクがあります。我慢せずに、一度眼科で相談することをおすすめします。
ドライアイの薬はネットやドラッグストアで買えますか?
はい、人工涙液など、多くのドライアイ用目薬が市販されています。ただし、涙の質を改善する専門的な治療薬(ジクアス、ムコスタなど)は、医師の処方が必要です。
治療期間はどのくらいですか?
ドライアイは、高血圧や糖尿病のように、長く付き合っていく必要のある慢性的な病気であることが多いです。点眼薬や生活習慣の改善で、症状をコントロールしながら、良い状態を維持していくことが治療の目標となります。
とびひが疑われる場合、何科を受診すればよいですか?

目の症状ですので、眼科を受診しましょう。
オンライン診療でも診察できますか?
はい、オンライン診療でも診察が可能です。詳しい問診を通じて、症状からドライアイが強く疑われる場合には、保湿用の点眼薬などを処方することができます。
特に、一度診断がついていて、継続的なお薬が必要な方にとっては、通院の手間が省ける便利な選択肢です。ただし、精密な検査が必要と判断された場合は、対面での受診を勧められます。
レーシック手術を受けるとドライアイになりますか?
はい、レーシックの術後には、多くの人で一時的にドライアイの症状が現れます。手術の際に角膜の知覚神経が一部切断されるため、涙の分泌を促す信号が伝わりにくくなることが原因です。ほとんどの場合は半年~1年ほどで改善しますが、一部で症状が長く続くこともあります。もともとドライアイ気味の方は、手術の前に医師とよく相談することが重要です。
コンタクトレンズを使っています。何か気をつけることはありますか?
コンタクトレンズはドライアイの大きな原因になります。レンズの装用時間を守り、メガネと併用する日を設けて目を休ませることが大切です。
また、点眼する際は必ず「コンタクトレンズ用」と記載のある目薬を使用してください。乾燥感が強い方は、ドライアイに適した乾きにくい素材のレンズについて、眼科医に相談するのも良いでしょう。
ドライアイなのに、なぜか涙がたくさん出るのはなぜですか?
これはドライアイの代表的な症状の一つで、「逆説的流涙(ぎゃくせつてきりゅうるい)」と呼ばれます。目の表面が乾きすぎると、その刺激を危険信号(SOS)として脳がキャッチし、反射的に大量の涙を分泌させます。
しかし、この緊急で出される涙は水っぽいだけで、目を保護する成分のバランスが悪いため、表面にとどまることができずにすぐに流れ落ちてしまいます。結果として、「涙は出るのに目は乾く」という状態になるのです。
ドライアイが気になる場合はウチカラクリニックに相談を
目の乾きや疲れは、現代人にとって「いつものこと」と軽視されがちです。しかし、その不快な症状は、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。大切なのは、生活習慣を見直すこと、そしてつらい症状を我慢せず、専門医に相談することです。
「市販の目薬が手放せない」 「目の乾きだけでなく、かすみや痛みもあって不安…」
そのように感じたら、ぜひ専門医にご相談ください。
ウチカラクリニックでは、ご自宅からスマホ一つで相談できるオンライン診療にて、ドライアイの診察・治療を行っています。忙しくて通院の時間が取れない方や、継続的なお薬の処方が必要な方も、気軽に専門的なアドバイスを受けることが可能です。
そのつらい目の渇き、一人で悩まず、私たちと一緒に改善していきませんか?まずはお気軽にご相談ください。
ドライアイの治療は
ウチカラクリニックのオンライン診療

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:07:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
内科のオンライン診療
目の乾きや違和感、疲れ目でお悩みの方へ、オンライン診療で手軽に専門医に相談できます。
ドライアイの症状に対応し、精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液やジクアス点眼液を処方し、目の潤いをサポートします。
外出が難しい方や忙しい日々の中でも、自宅で安心して診療を受けられるのがオンライン診療の魅力です。
適切な治療で目の不快感を軽減し、快適な視界を取り戻しましょう。
花粉症・耳鼻科・アレルギー科のオンライン診療が、丁寧にサポートします。
オンライン診療で考えられる疾患
- ドライアイ
オンライン診療で処方できる薬
- 精製ヒアルロン酸ナトリウム0.1%5mL点眼液
- ジクアス点眼液3% 5mL
オンライン診療の受診科目
この記事の監修者

ウチカラクリニック代表医師
森 勇磨
経歴
東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。