帯状疱疹の初期症状。前兆はどんな痛みなの?見分け方を解説【医師監修】

「なんだか体の片側だけピリピリする…」 「服がすれるだけで痛いけど、見た目は何ともない…」 「これってただの神経痛?それとも、もしかして…?」

原因不明の体の痛みが続くと、とても不安になりますよね。その症状、もしかしたら帯状疱疹の始まりのサインかもしれません。

帯状疱疹は、とにかく早く気づいて、早く治療を始めることが何よりも大切な病気です。この記事では、見逃しやすい帯状疱疹の「初期症状」と、他の病気との見分け方を、分かりやすく解説していきます。

帯状疱疹の治療は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

クマの医師
  • 夜間・土日も診療
  • 全国から自宅で受診可能
  • 診療時間:09:00-22:00

※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

ピリピリを感じたらすぐ受診を!
皮膚科のオンライン診療

帯状疱疹とは?

まずは帯状疱疹について簡単におさらいしましょう。

帯状疱疹は、多くの人が子供の頃にかかった「水ぼうそう」のウイルスが原因です。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体の中の神経にじっと潜んでいます。

そして、過労やストレス、加齢などで体の免疫力が低下したときに、ウイルスが再び目を覚まして活動を始め、神経を攻撃することで発症します。

特徴的な症状は、

  1. 体の左右どちらか片側に、
  2. ピリピリ、チクチクとした神経の痛みがまず現れ、
  3. その後、同じ場所に赤い発疹と水ぶくれが出てくる

という順番で現れます。

治療が遅れると、皮膚の症状が治った後も、耐え難い痛みが長く続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症に悩まされることがあります。

だからこそ、初期症状を見逃さないことが、ご自身の未来の健康を守る鍵となるのです。

帯状疱疹の初期症状は「痛み」から始まる

帯状疱疹の症状は、多くの場合、以下の順番で進行していきます。
ポイントは、発疹が出る前に、まず痛みや違和感が現れることです。

①発疹前のサイン【前駆痛(ぜんくつう)】

これが最も重要で、見逃しやすい初期症状です。
皮膚にまだ何も変化が現れていないのに、痛みや違和感が先にやってきます。

《場所》

  • 体の左右どちらか片側だけに起こります。これが最大の特徴です。
  • 胸から背中、お腹、顔(特に目の周り)、首、腕、足など、神経が通っている場所ならどこにでも起こる可能性があります。

痛みの種類・感覚

痛みや違和感の感じ方は、人によって様々です。

  • ピリピリ、チクチク、ジンジンとした、皮膚の表面が痛む感じ
  • ズキズキとうずくような痛み
  • 焼けるようなヒリヒリとした痛み(灼熱感)
  • 皮膚のかゆみや、触っても感覚が鈍い感じ
  • 洋服がこすれるだけで、電気が走るような違和感

この「前駆痛」の段階では、皮膚に見た目の変化がないため、「筋肉痛かな?」「神経痛だろう」と自己判断してしまいがちです…

この痛みが、数日から1週間ほど続きます。

②皮膚に現れる「赤い発疹」

前駆痛が続いていた場所に、ポツポツとした赤い発疹が現れます。

この時点では、虫刺されやあせも、かぶれなどと見分けがつきにくいかもしれません。

③特徴的な「水ぶくれ」

赤い発疹は、次第に中央が少しへこんだ小さな水ぶくれ(水疱)に変化します。

この水ぶくれが、神経に沿って帯状に広がることから「帯状疱疹」と呼ばれています。

この段階になると、多くの方が帯状疱疹を確信します。

帯状疱疹は治療が遅れると酷い後遺症が残る可能性が高い病気です。

発症から3日(72時間)以内の治療が原則です、「もしかして?」と思う症状があれば自己判断せず、すぐに医療機関を受診しましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療なら、夜間早朝や土日祝日でも、お手持ちのスマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を受け取ることができます。

保険適応可能で、システム利用料も0円!診察料は対面の病院とほぼ同じです!

\ オンライン診療の3つのメリット /

自宅で完結、待ち時間ゼロ
予約から診察、決済まで全てオンライン。病院での長い待ち時間や、通院の手間がありません。
24時間365日いつでも予約可能で、早朝/夜間や土日も診療中!

薬は近くの薬局or自宅への郵送で!
診察後、ご希望の近くの薬局でお薬受け取れます。
薬局に行けない場合でも、お薬は郵送可能!最短で当日中に処方薬が発送され、ご自宅のポストに届きます。

感染リスクなし
病院の待合室などで、他の病気に感染する心配がありません。体調が悪い時だからこそ、安心して利用できます。

仕事や育児で自分のことは後回しにしがちな方でも、オンライン診療ならスキマ時間で受診が可能です。オンライン診療で専門治療を始めましょう!

帯状疱疹の見分け方セルフチェック

「私のこの症状、やっぱり帯状疱疹かも?」と思ったら、以下のポイントでセルフチェックしてみましょう。

最大のチェックポイントは「片側性」

帯状疱疹の症状は、体の中心線を越えて左右両側に広がることは、まずありません。

「体の右側だけ」「左の顔だけ」というように、必ず片側だけに限定して症状が出ているかどうかが、最大の見分けるポイントです。

他の病気との違い

  • 虫刺され: 神経に沿って帯状に広がることはなく、強い痛みが続くことも稀です。
  • じんましん: 赤い盛り上がりが地図のように広がり、数時間で消えたり現れたりします。片側だけに留まることは少ないです。
  • 筋肉痛や神経痛: 痛みはあっても、皮膚に赤い発疹や水ぶくれが現れることはありません。

かんたんセルフチェックリスト

□ 体の右側か左側、どちらか一方だけに症状がありますか?
ピリピリ、チクチクとした皮膚の痛みや違和感が先にありましたか?
□ 痛みがある場所に、赤い発疹や水ぶくれが出てきましたか?

ひとつでも当てはまったら、自己判断せずに
すぐに医療機関を受診してください。

初期症状に気づいたら、どうするべき?

答えはひとつです。今すぐ、皮膚科を受診してください。

帯状疱疹の治療は、時間との勝負です。
発疹が出てから72時間(3日)以内に抗ウイルス薬の治療を始めることで、ウイルスの増殖を効果的に抑え、症状の悪化や、最も怖い後遺症のリスクを大きく下げることができます。

「もう少し様子を見よう」という判断が、後々のつらい痛みを招くことになりかねません。

まとめ

帯状疱疹の戦いは、発疹が出る前の「片側だけの痛みや違和感」に気づけるかどうかで、その後の経過が大きく変わります。

  • 体の片側だけの、原因不明のピリピリ・チクチクした痛み。
  • その後に続く、赤い発疹と水ぶくれ。

このサインを見逃さず、すぐに行動することが、あなた自身を守る最善の方法です。少しでも「もしかして…」と思ったら、ためらわずに専門医に相談しましょう。

帯状疱疹の治療は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

クマの医師
  • 夜間・土日も診療
  • 全国から自宅で受診可能
  • 診療時間:09:00-22:00

※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

ピリピリを感じたらすぐ受診を!
皮膚科のオンライン診療

ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。