
唇がピリッ、チクチク──「もしかしてヘルペス?」とドキッとしたことはありませんか。ヘルペスは疲れやストレスで免疫力が落ちたすきに、眠っていたウイルスが目を覚まして起こるくせもの。痛みやかゆみ、水ぶくれができると本当に厄介ですよね。
でも、うまく付き合えば市販薬だけで早めにケアできることもあります。ここでは ヘルペスに使える市販薬の種類と選び方、期待できる効果や注意したい副作用、再発を防ぐセルフケアのコツ まで、まとめてご紹介します。つらい症状を少しでも早く落ち着かせるヒントにしてください。
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ヘルペスに効く市販薬の種類と選び方
ヘルペスは、いったん感染すると体の中にひそんだまま、疲れや風邪などで免疫力が落ちたタイミングを狙って再び顔を出すやっかいなウイルス性の皮膚トラブルです。唇まわりにできる「口唇ヘルペス」と、性器にできる「性器ヘルペス」が代表的。突然ピリピリ痛んだり水ぶくれができたりして驚く方も多いでしょう。
初期段階で気づいて手当てをしないと症状が長引きやすく、再発をくり返すため、日常生活にも影響が出がちです。
ここでは、市販薬で上手にセルフケアするコツをわかりやすくまとめました。薬の選び方や使い方を知り、つらい症状を早めに落ち着かせる参考にしてみてください。
抗ウイルス成分アシクロビル配合の市販薬
口唇ヘルペスが再発したときに頼りになるのが、抗ウイルス成分アシクロビル を配合した外用薬です。アシクロビルはウイルスが増えるときに欠かせない “DNAポリメラーゼ” という酵素の働きをブロックし、増殖をストップさせてくれます。
主な市販品はアクチビア軟膏やヘルペシアクリーム などがあります。
いずれも 1 日数回 患部にやさしく塗布します(回数は製品で異なるので、必ず添付文書を確認してください)。
肌がデリケートな方は刺激の少ない 軟膏、塗り心地を重視したい方は クリーム を選ぶと使いやすいでしょう。
ヘルペスの症状(痛み・かゆみ・水ぶくれ)を抑える市販薬
ヘルペスのピリピリ・かゆみ・水ぶくれは、皮膚でウイルスが増えるせいで起こります。
広がりを抑えて早く治したいときは、先ほどの解説した抗ウイルス成分のアシクロビルやビダラビン入り市販薬をできるだけ早めに塗るのがコツ。ウイルスの増殖をブロックし、症状の悪化を防いでくれます。
水ぶくれができたら、まずは患部を優しく洗って清潔を保ち、破れてしまった場合は白色ワセリンなどで薄く保護し乾燥や二次感染を防ぎましょう。
痛みが強いときは市販の鎮痛薬で和らげても構いませんが、あくまで対症療法なので、抗ウイルス薬との併用で乗り切るのがおすすめです。
口唇ヘルペスと性器ヘルペス、それぞれに適した市販薬
市販薬でケアできるのは、くり返し出てくる口唇ヘルペス に限られます。性器ヘルペスは市販薬では治せない うえ、重症化しやすく再発もしばしば。パートナーにうつさないためにも、必ず医療機関で診てもらいましょう。
また、唇まわりのヘルペスでも 「たぶん初めてかも?」と感じるとき や 塗り薬を数日使っても良くならないとき は受診が安心です。自己判断で様子を見続けると悪化や思わぬ副作用につながることも。医師に相談して適切な治療を受ければ、治りが早くなり重症化も防ぎやすくなります。
「性器ヘルペス」について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてくださいね。
ヘルペス市販薬の効果と副作用、注意点
ドラッグストアで手軽に買える市販薬は便利ですが、効果や副作用、使い方のコツをしっかり知っておかないと十分に力を発揮できません。ここではヘルペス用市販薬のポイントもお伝えします。
市販薬で期待できる効果と効果的な使い方
口唇ヘルペスの市販薬には、ウイルスの増殖を抑える アシクロビル や ビダラビン がよく使われています。
大事なのは「ピリッ」「チクチク」と感じたらすぐ塗ること。初期のうちに薬をのせておくと、水ぶくれやかゆみが広がりにくく、治りも早まりやすいと言われています。
ただし、早く治したいからといって回数や量を自己流で増やすのは NG。パッケージに書いてある用法・用量を守り、5日ほど使っても良くならない・症状が強いときは、皮膚科などで診てもらいましょう。
市販薬で起こりうる副作用と対処法
市販のヘルペス薬は比較的安全に使えますが、体質によっては合わないこともあります。
塗ったあとに 赤み・かゆみ・かぶれ・ピリピリした刺激感 などが出たら、使用をやめて医師や薬剤師に相談しましょう。自己判断でほかの薬に切り替えたり、そのまま様子を見るのは避けてください。
ごくまれに、皮膚の広い範囲に発疹や水ぶくれが広がる、息苦しい、意識がもうろうとするなど重い症状が現れることも報告されています。その際は迷わず医療機関を受診し、早めに処置を受けてください。

ヘルペス市販薬使用時の注意点(妊娠中・授乳中など)
妊娠・授乳中の方は、まず主治医に相談を。おなかの赤ちゃんへの影響を考え、医師の指示に従ってください。
6歳未満のお子さんは、皮膚が薄くお薬を吸収しやすいので、自己判断は避け、必ず医師の指示を仰ぎましょう。
市販薬はあくまでも “再発した口唇ヘルペスを軽くするため” の対処療法です。
- 初めて発症したとき
- 性器ヘルペスの疑いがあるとき
- 症状が強い/長引くとき
は自己判断をやめ、早めに医療機関で診てもらいましょう。
放っておくと悪化したり、周りにうつしてしまう恐れがあります。安心して治すために、気になることがあれば迷わず専門家に相談してくださいね。
ヘルペス市販薬が効かない場合の対処法
市販薬をきちんと塗っても 5日ほどたっても良くならない ときは、いったん薬を中止し医療機関へ。
ウイルスがまだ活発に増えている可能性があり、内服の抗ウイルス薬や、症状が強い場合は点滴治療が必要になることもあります。
ウチカラクリニックのオンライン診療では、ヘルペスに対しての治療も行っています。
自宅にいながら診察が受けれて、お薬の処方が可能なので、気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ヘルペスを悪化させないためのセルフケアと再発予防
ヘルペスは、いったん体に入り込むと完全に消えてくれるわけではありません。ウイルスは静かに潜んでいて、体が疲れたり免疫力が落ちたりしたときに、ひょっこり顔を出します。
でも落ち込む必要はありません。ふだんの暮らしの中で少し気をつけるだけで、再発の回数や症状のつらさをぐっと抑えられます。自分のペースでセルフケアのコツを身につけ、ヘルペスと無理なく付き合っていきましょう。
ヘルペスの再発を防ぐ生活習慣
体には ウイルスを押さえ込む免疫システム が備わっています。ところが、睡眠不足やストレスなどで調子が落ちると、潜んでいたヘルペスウイルスが元気になり再発が起こりやすくなります。そこで、日々の暮らしで次のポイントを意識してみましょう。
できること | 理由 | ポイント |
---|---|---|
ぐっすり眠る | 睡眠中に免疫細胞が活発に働き、体の修復が進む | 目安は7時間前後。寝る前はカフェイン・スマホを控えて、照明を落としリラックス |
栄養バランスのよい食事 | ビタミンC・B群、亜鉛などが免疫細胞の材料になる | 野菜・果物・魚・肉・大豆をバランスよく。インスタント食品は控えめに |
適度な運動 | 血流が良くなり免疫細胞の働きが活性化 | ウォーキングや軽いジョギングを週3回、30分程度からスタート |
ストレスを溜めない | 強いストレスはコルチゾールが増え、免疫力を下げる | 音楽・入浴・趣味の時間など “ほっとする” 習慣を毎日に |
紫外線対策 | 日焼けは皮膚のダメージだけでなく免疫低下の引き金に | 日焼け止め+帽子・サングラス。UVが強い昼過ぎは長時間の直射日光を避ける |
生活リズムを整える | 規則正しいリズムは体内時計と免疫バランスを保つ | 起床・就寝・食事をできるだけ同じ時間帯にそろえる |
完璧にこなす必要はありません。できそうなところから少しずつ取り入れて、再発しにくいコンディションをつくっていきましょう。
ヘルペスを悪化させないためのスキンケア
ヘルペスが出ている間は、お肌がとてもデリケート。ちょっとした刺激でもヒリヒリしやすいので、スキンケアは “やさしさ重視” でいきましょう。
【低刺激の保湿でふたをする】
乾くとバリアがさらに弱まり、かゆみや痛みが強くなることがあります。白色ワセリンやセラミド入りのクリームなど、シンプルで刺激の少ない保湿剤を薄くのばし、うるおいの膜を作ってあげてください。
【こすらない・触りすぎない】
かゆくてもゴシゴシ掻いたり水ぶくれをいじったりするのはNG。炎症が広がったり、ばい菌が入ったりする恐れがあります。どうしても気になるときは、清潔なガーゼやティッシュでそっと押さえる程度にとどめましょう。
【やさしく清潔をキープ】
洗うときは石けんをふわっと泡立てて、ぬるま湯でやさしくすすぎます。熱いお湯や強い摩擦は負担になるので避けて。洗ったあとは清潔なタオルでポンポンと水気を取って、保湿剤で仕上げればOKです。
この“うるおす・守る・こすらない”の3ステップを意識するだけでも、症状の悪化を防ぎ、回復を後押しできます。

ヘルペスの症状が出ている時の食事
ヘルペスがつらいときは、消化器も少しお疲れぎみ。 “やさしいごはん” で栄養を補いつつ、免疫力を後押ししましょう。
- 基本はバランス重視
主食・主菜・副菜をそろえ、五大栄養素をほどよく摂るのが土台です。いろいろな食材を少しずつ―これだけでも免疫細胞は元気に働きます。 - ビタミン&ミネラルを意識
これらは免疫のサポーター。毎食どれか一品でも加えると◎です。- ビタミン C:みかん・キウイ・ブロッコリー
- ビタミン B群:玄米・レバー・卵
- 亜鉛:牡蠣・赤身肉・ナッツ
- 刺激物はひと休み
唐辛子たっぷりの料理やアルコールは、炎症をぶり返すことがあります。症状が落ち着くまでは控えめに。 - 胃腸にやさしいメニュー
おかゆ、うどん、豆腐、よく煮た野菜スープ、鶏むね肉などが消化に負担をかけません。温かくしてゆっくり食べると、吸収もスムーズです。
“消化にいい+栄養たっぷり+刺激は控えめ”――この3つを意識して、体の中から回復をサポートしてあげてくださいね。
悪化した場合の医療機関の受診目安
ヘルペスは軽く済むこともあれば、思いのほか悪化することもあります。ご自宅でのケアで様子を見ても 「これは早めに病院を頼った方がいいかな?」 という目安を知っておくと安心です。
以下の症状が現れた場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
- 市販薬を5日間使用しても症状が改善しない
- 高熱が続く
- 強い痛みがあり、日常生活に支障が出る
- 水ぶくれの範囲が広がり、数が増えている
- 初めてヘルペスを発症したと思われる
- 性器に症状が出ている
これらは ― いわば“赤信号”。自己判断で薬を塗り続けるより、医師に診てもらったほうが早くラクになり、合併症も防ぎやすくなります。病院では内服の抗ウイルス薬や痛み止めなど、症状に合わせた治療が受けられますので、遠慮なく相談してくださいね。
まとめ
ヘルペスについての様々な情報、いかがでしたか?
市販薬で対策できるのは再発した口唇ヘルペスのみです。性器ヘルペスや初めての発症の場合、あるいは市販薬を使用しても改善が見られない場合は、自己判断せずに医療機関を受診するようにしましょう。
口唇ヘルペスの再発には、抗ウイルス成分アシクロビル配合の市販薬や ビダラビンが有効です。ピリピリとした初期症状を感じたらすぐに塗布を始め、用法・用量を守って使用することが大切です。副作用についても理解しておきましょう。
ヘルペスの再発予防には、免疫力の維持・向上が重要です。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動、ストレス管理、紫外線対策などを心がけましょう。また、症状が出ている時は、低刺激性の保湿剤を使用し、患部を清潔に保ち、刺激を与えないように注意してください。消化の良い食事を摂ることも大切です。
ヘルペスは再発しやすい疾患ですが、正しい知識と適切なケアを身につけることで、症状を抑え、快適な生活を送ることができます。
少しでも不安なことがあれば、気軽に医師や薬剤師に相談してくださいね。
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