
「唇の端がピリピリ、チクチクする…」 「また、あの嫌な水ぶくれができるかも…」 「大事な予定の前に限って、いつも再発する…」
一度経験するとわかる、あの独特の予兆と憂鬱な気持ち。ヘルペスは、見た目も気になる上、痛みも伴うつらい症状ですよね。「今すぐなんとかしたい」「水ぶくれになる前に食い止めたい!」と、ドラッグストアで「最強」の市販薬を探した経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのために、ヘルペスの原因やその薬について分かりやすく解説します!
正しい知識を身につけ、つらい症状から早く解放されましょう。
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ヘルペスとは?
ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス(HSV)」というウイルスの感染によって引き起こされる病気です。
原因ウイルス
1型(HSV-1)

主に顔や上半身に感染し、口唇ヘルペスの原因となります。
2型(HSV-2)

主に下半身に感染し、性器ヘルペスの原因となります。
繰り返す理由
このウイルスの最も厄介な特徴は、一度感染すると、神経節(神経の根元)に潜伏し続けることです。
そして、風邪、疲労、ストレス、強い紫外線などで体の免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、神経を伝って皮膚や粘膜に現れ、症状を繰り返します。

症状の経過
- 予兆期: 唇やその周りにピリピリ、チクチク、ムズムズといった違和感やかゆみが現れる。
→この段階で治療を始めるのが最も効果的! - 発症期: 半日〜1日ほどで赤く腫れ上がり、その上に小さな水ぶくれ(水疱)ができます。
- 回復期: 水ぶくれが破れてかさぶたになり、1〜2週間ほどで治癒します。
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ヘルペス薬の主な成分と働き
ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖を直接抑える「抗ヘルペスウイルス薬」が使われます。
この薬は、ヘルペスウイルスが自身のDNAを複製するのを邪魔することで、ウイルスの数を増やさないようにする働きがあります。
市販薬や処方薬には、主に以下の成分が含まれています。
- アシクロビル
- ビダラビン
- バラシクロビル(アシクロビルの吸収率を高めた飲み薬)
- ファムシクロビル(飲み薬)

市販薬が使えるのは「口唇ヘルペスの再発」だけ
ドラッグストアでヘルペスの市販薬を購入できるのは、以下のすべての条件を満たす方のみです。
- 口唇ヘルペスであること(性器ヘルペスには絶対に使用できません)。
- 再発であること(初めて症状が出た方は使用できません)。
- 過去に、医師から口唇ヘルペスの診断・治療を受けたことがあること。
これらに当てはまらない場合は、自己判断で市販薬を使用せず、必ず医療機関を受診してください。間違った使用は、症状の悪化や治療の遅れにつながります。
代表的なヘルぺスの市販薬
市販薬はすべて塗り薬(外用薬)です。
ピリピリとした違和感に気づいたら、すぐに塗り始めるのがポイントです。
商品名(例) | 主な有効成分 | 特徴・こんな方におすすめ |
---|---|---|
アラセナS (軟膏/クリーム) | ビダラビン | 処方薬と同じ有効成分。アシクロビルにアレルギーがある方でも使える可能性があります。軟膏は患部を保護し、クリームはベタつきが少ないのが特徴。 |
アクチビア軟膏 | アシクロビル | 世界で長く使われる標準的な抗ウイルス薬。処方薬「ゾビラックス軟膏」のスイッチOTC医薬品で、信頼性を重視する方に。 |
ヘルペシアクリーム | アシクロビル | アクチビア軟膏と同じ成分のクリームタイプ。軟膏のベタつきが苦手な方や、日中、上からメイクをしたい方におすすめです。 |
アシクロビル軟膏α | アシクロビル | 有効成分名が製品名で分かりやすい。アクチビア軟膏などと同じ効果が期待できるジェネリック的な医薬品の一つです。 |
ヒフールAC | アシクロビル | こちらもアシクロビルを配合した治療薬。ドラッグストアで複数の選択肢があるため、価格や入手しやすさで選ぶことも可能です。 |
市販のヘルペス治療薬は再発の口唇ヘルペスのみの適応かつ、塗り薬しかありません。
そのため「最強」といえるお薬は市販薬にはなく、処方薬になります。
ヘルペスは「処方薬」の方がいい理由
「市販薬を試したけど、いまいち良くならない…」そう感じたことはありませんか?
早く、確実に治したいと本気で思うなら、答えは処方薬一択です。市販薬にはない、決定的なメリットがあります。
①最強の治療法「飲み薬(内服薬)」がある
これが最大の理由です。市販薬は塗り薬しかありませんが、皮膚科では体の内側からウイルスに作用する「飲み薬」を処方してもらえます。飲み薬は、塗り薬とは比較にならないほど効果が高く、水ぶくれができるのを防いだり、できてしまった症状を早く、軽く抑えることができます。
②初めての発症や、性器ヘルペスに対応
初めてのヘルペスは症状が重くなる傾向があり、飲み薬での治療が基本です。また、性器ヘルペスは、必ず専門医による診断・治療が必要です。
③「再発抑制療法」という選択肢があるから
年に6回以上など、頻繁に再発を繰り返す方向けに、毎日少量の飲み薬を服用し続けることで、ヘルペスの再発そのものを抑える治療法があります。これは処方薬でしかできません。
つらい症状を長引かせない・悪化させないためには、自己判断で市販薬を使い続けるよりも、専門家である医師の診断を受けることが、結果的に回復への一番の近道なのです。

代表的なヘルペスの処方薬
医療機関では、症状やライフスタイルに合わせて様々な薬が処方されます。
飲み薬(内服薬)
バルトレックス(一般名:バラシクロビル)

有効成分 | バラシクロビル塩酸塩 |
働き(作用機序) | 体内で有効成分「アシクロビル」に変化した後、ウイルスのDNA複製を阻害し、ウイルスの増殖を強力に抑えます。 |
ポイント | アシクロビルそのものを飲むより体内への吸収率が格段に高く、少ない服用回数(1日2回)で効果を発揮します。現在のヘルペス治療の主流となっている薬です。 |
ファムビル(一般名:ファムシクロビル)

有効成分 | ファムシクロビル |
働き(作用機序) | 体内で有効成分「ペンシクロビル」に変化した後、ウイルスのDNA複製を阻害することで、その増殖を抑えます。 |
ポイント | こちらも体内での吸収率が良く、高い効果を発揮します。バルトレックスと同様に服用回数が少なく済み、利便性の高い薬です。 |
アメナリーフ

有効成分 | アメナメビル |
働き(作用機序) | 従来薬とは異なり、ウイルスのDNA複製そのものに関わる酵素の働きを阻害します。これにより、ウイルスの増殖を初期段階でブロックします。 |
ポイント | 新しい作用機序を持つため、従来の薬が効きにくかった場合などにも有効な選択肢となります。1日1回の服用で済むのも大きなメリットです。 |
塗り薬(外用薬)
アラセナA軟膏

有効成分 | ビダラビン |
働き(作用機序) | ウイルスのDNAが作られるのを妨げることで、患部におけるウイルスの増殖を抑えます。 |
ポイント | 市販薬「アラセナS」と同じ有効成分です。アシクロビルとは系統が異なるため、アシクロビルが合わない場合の選択肢になります。 |
飲み薬(内服薬)&塗り薬(外用薬)
アシクロビル(製品名:ゾビラックスなど)

有効成分 | アシクロビル |
働き(作用機序) | ウイルスが自身のDNAを複製(コピー)するのを邪魔することで、ウイルスの増殖を直接抑えます。 |
ポイント | ヘルペス治療薬の草分け的な存在で、長年の使用実績があり安全性が確立されています。ジェネリック医薬品も多く普及しています。 飲み薬と塗り薬のどちらも存在しています。 |
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悪化させない・うつさない!自宅でできるケア
薬での治療効果を高め、症状の悪化や周囲への感染を防ぐためには、症状が出ている間の過ごし方が非常に重要です。
患部に絶対に触らない
水ぶくれや浸出液にはウイルスが大量にいます。患部に触れた手で眼をこすると、失明の恐れもある「角膜ヘルペス」になる危険が。
薬を塗る際は綿棒を使い、触った場合はすぐに石鹸で手を洗い、ウイルスの拡散を防ぎましょう。

水ぶくれを潰さない
水ぶくれを潰すと、ウイルスが周囲に飛び散って症状が広がります。また、傷口から細菌が入り化膿したり、跡が残る原因にも。
気になっても我慢し、自然に乾燥してかさぶたになるのを待つことが、きれいに治すための鉄則です。

タオルや食器の共用を避ける
症状が出ている間は、患部に触れたタオルや使用したグラス、食器を介して家族にウイルスをうつす可能性があります。
身近な人に感染を広げないため、これらの共用は避けましょう。特に赤ちゃんとの接触には細心の注意が必要です。

免疫力を高く保つ(再発予防)
ヘルペスの再発は、体の免疫力が低下した時のサインです。再発を防ぐには、日頃から免疫力を高く保つことが何より大切。
十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
紫外線対策をする(再発予防)
強い紫外線は、皮膚の免疫力を低下させ、ヘルペス再発の大きな引き金になります。
特に日差しの強い季節やレジャーでは要注意。日頃からUVカット機能のあるリップクリームを使い、唇を紫外線から守る習慣をつけましょう。

まとめ
今回は、つらいヘルペスの症状を早く治すための知識を解説しました。
ヘルペス治療の鍵は、「スピード」です。ピリピリとした予兆を感じた段階で、いかに早くウイルスの増殖を抑えるかが、その後の症状の重さを決定します。
市販の塗り薬は口唇ヘルペスの再発時に有効な選択肢ですが、より強力に、そして体の内側からウイルスを叩く「飲み薬」は、皮膚科でしか処方できません。
「最強の市販薬」を探し求めるよりも、予兆を感じたらすぐに専門医に相談すること。それが、ヘルペスの悩みから最も早く解放されるための、確実で賢明な選択です。オンライン診療などを活用し、我慢せずに早期治療を始めましょう。
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