「もう痛風で地獄の痛みを味わいたくない」「尿酸値が高くて気になるから下げておきたい」
日本には尿酸値が高いとされる人が千万人以上いるとされています。
尿酸値が高いと、死ぬほど痛い痛風の発作や 身体のさまざまな臓器が痛めつけられるリスクが急増します。
そして実は、世の中には尿酸値を下げたり痛風発作を予防すると論文で示された食べ物や飲み物が存在します。ぜひ、今回紹介するものをあなたの生活習慣に取り入れて、恐ろしい痛風対策をしていきましょう。
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尿酸値とは何か?
まず健康診断でよく見かける 尿酸値という言葉。
大前提として、尿酸と切っても切り離せない関係なのがプリン体です。 一度は皆さん聞いたことがあると思います。
このプリン体というのは、細胞の中に含まれている遺伝子の構成成分のことです。
食べ物で言うと、細胞の多いレバーや魚の干物に多いとされています。
そしてこのプリン体は、体にとって必要な成分ではあるんですが、最終的には分解されて尿酸に変化してしまうという性質があるんです。
そして多くの人が知らない意外な事実なんですが、実はプリン体は食べ物とは関係なく、大部分が身体の中でも作られているんです。

食事摂取によるプリン体が全体の2割で、体の中で作られている分がなんと実は全体の約8割なんて言われています。
当然、人間の身体も細胞でできているので、その細胞が新陳代謝する過程でプリン体は作られています。 尿酸は、食事によるプリン体に、そして体で作られるプリン体の燃えかすのようなものなんです。
尿酸値が上がる人の特徴
まず尿酸値には実は遺伝が関係することがあります。
その人の持つ遺伝子によって、尿酸を体の外に出しやすい人、出しづらくて尿酸が体に溜まりやすい人など、遺伝によって左右されてしまう場合もあります。

要するに、日本人の生活習慣がものすごく乱れているとかではないのに尿酸値が上がってしまうのには、こういう理由もあるわけです。
そしてプリン体を多く含む食べ物についてですが、先ほど説明したように、体の中で作られるプリン体の方が多いので、そこまで気にしすぎる必要はないんですが、あまりに食べ過ぎると尿酸値に影響が出る場合もあるので、オススメはしません。
具体的には、プリン体の摂取量は1日400ミリグラムを超えないようにしたいですね。

そしてプリン体に何より影響があるのがアルコールなんです。
アルコールの成分そのものが、尿酸が作られるスピードを上げてしまったり腎臓から尿酸を排出されにくくするという、プリン体の摂取よりもよっぽどタチの悪い性質があります。
よく「ビールがきっかけで痛風になる」という話は耳にすると思いますが、 もちろん間違いではないんですが、 ビールだけでなく、すべてのお酒が尿酸値に悪影響を及ぼします。
「俺は焼酎派だから大丈夫だわ」とかいう話では決してないのでご注意ください。
そのほか、たばこを吸ったり運動不足など、さまざまな影響が絡まり合って尿酸値は上昇していくんですね。

尿酸値が高いとどうなるのか
高い尿酸値の影響で起きるもので最も有名なのが皆さんご存知の痛風です。
しかし痛風発作が起きる仕組みについては、意外に知らない方も多いと思うのでここで知っておいてください。
痛風の原因は、本来必要のない過剰になった尿酸を身体の中で持て余してしまい、余分な尿酸が関節の中で固まってしまうことなんです。
この現象を尿酸が結晶化すると呼びます。

尿酸が結晶化して変形してしまうと、人間の体の中では見られない変なやつがいるという異物、すなわち敵として扱われてしまい、体の警察の役割を果たしている白血球の総攻撃を受けるんです。
そしてその戦闘の結果、 激しい炎症が起こり、痛みと共に真っ赤に腫れ上がるんです。
これが痛風発作の仕組みなんですね。
尿酸値が7以上だと医学用語で言うところの高尿酸血症という状態に当てはまります。
一度皆さんも健康診断を引っ張り出して見て確認してみてください。
そして5年間の痛風の発症率は、この尿酸値の数値が
- 7台だった人が2%
- 9台だった人が20%
- 10%以上で30%
という研究結果があります。
数値が上がれば上がるほど、痛風発作が起きるリスクがどんどん上がっていくんです。
ちなみに痛風という名前の由来は諸説ありますが、 風が吹いただけでもむちゃくちゃ痛いことから痛風と名付けられたという説もあります。
とにかく経験された方はわかると思いますが、 この発作、とんでもない痛みが襲うんですね。 あまりに痛すぎて中年男性が歩くことができず救急車を呼ぶケースもたまにあるくらいなんです。

発作に関しては、体から水分が抜けている状態、すなわち脱水の時に起こりやすいです。
例えば、ビールを飲んだ後に水も飲まずにサウナに入って汗をいっぱいかく、こんな習慣がある人は痛風がサウナの中で起きてしまってもおかしくありません。
そして体の中でなる場所で一番多いのが足の親指の付け根で、この場所が7割くらいと言われています。
他には足首、膝、股関節などの部分でも起きますが、そう頻度は多くありません。

ちなみに、芸人のかまいたちの濱家さんは、この全ての場所で左右両方で発作が起きたことで有名ですが、自分はそんな人に出会ったことがありません。相当珍しいケースだと思います。
そして発作は、痛み止めを飲みながら治るのを待つことになるんですが、実は痛風の発作は治まったら一件落着というものでもないんです。
実は尿酸と白血球の戦争が終わっても、炎症の跡地にはコブのようなものが残ってしまうことがあります。これを痛風結節と呼びまして、なんと骨を破壊してしまうこともあります。
そして一番見逃せないのは、痛風発作を繰り返したり、尿酸値の高い状態が続くと、さまざまな病気のリスクが上がるとされています。
研究で痛風を起こした 尿酸値の高い患者は、高血圧、糖尿病、腎不全といった合併症を引き起こすリスクを上げる、こういうデータが出ているんです。
この場合の腎不全は痛風腎なんてよく言われますが、痛風と腎臓は密接な関係があります。

これは先ほど説明した尿酸による炎症が腎臓に起きてしまうことで、腎臓の働きが悪くなることも原因です。
原理としては、尿酸値が高いと余分な尿酸が関節だけでなく、体の細胞に溜まっていってしまいます。その時、細胞の中で住み着いた尿酸が活性酸素と呼ばれる動脈硬化や体の老化につながる成分を生み出すようになると言われているんです。
これらはすべて心筋梗塞や脳梗塞につながりかねない動脈硬化を引き起こす恐ろしい生活習慣病です。
他にも尿酸値が高いと、おしっこが文字通り酸性に傾くので、尿酸自体が溶けにくくなってしまい、 尿路結石と呼ばれる石が尿管に詰まって激痛を引き起こす場合があります。
尿酸値が高い場合は、病気の中でも痛みランキングぶっちぎりトップともいえるような痛風と尿路結石の引き金になり得ます。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、高尿酸値のお薬に対する処方の相談を随時受け付けています。
「いつも同じ薬を貰うだけなのに通院はめんどう…」と薬を飲むのをやめてしまった方もオンライン診療なら、家で診察が受けられ、自宅への郵送でお薬を受け取ることもできますよ。

尿酸値を下げる、痛風に良い食べ物ランキング
尿酸値を下げる、痛風に良い食べ物ランキング3位:コーヒー
3位はコーヒーです。厳密には食べ物ではありませんが、エビデンスが充実しているためここで取り上げます。
アメリカで4万5000人の男性を対象にした研究でコーヒーを飲んでいたグループの方が、飲んでいなかったグループより痛風の発症率が低かった、こういうデータがあります。
しかもカフェインが入っていなくても痛風のリスクは下がっていたので カフェインレスのコーヒーでも効果が 期待できます。
これはコーヒー好きの人にとって朗報ですね。 そしてコーヒーは痛風予防以外にもさまざまな健康効果が期待できる素晴らしい飲み物です。
詳しくは別の記事で徹底解説しておりますのでそちらもよければご覧ください。
尿酸値を下げる、痛風に良い食べ物ランキング2位:ビタミンC
2位はビタミンC。
実はビタミンCを摂取している人の方が尿酸値が下がっていた、こういう研究があるんです。
この研究の中では平均して1日500mgのビタミンCを摂取していました。
ビタミンCというのは、
- アセロラやキウイといった果物
- ピーマンやブロッコリーといった野菜
- 焼き海苔
などに多く含まれています。
野菜や果物はその他の健康効果も期待できますし、 尿酸値が高い人はこれらの食べ物を意識的に摂取してみてもいいかなと思います。

尿酸値を下げる、痛風に良い食べ物ランキング1位:乳製品
1位では乳製品を紹介します。
12年間にわたり約4万7000人の男性を対象に行われた研究では、乳製品の摂取量の増加に伴って痛風の起こる確率が減ったというエビデンスがあります。
原理に関してはまだはっきりとはしていませんが、 乳製品に含まれる カゼインという物質が分解されてできた ペプチドという物質が尿酸をどんどん体の外に排出する機能があり、この作用が痛風予防に良い効果を示しているのではないかという説があるんですね。
小規模な研究ではあるんですが、 乳製品の中でも豆乳はあまり痛風予防に良い影響はなかったというデータもあります。
これは豆乳にプリン体が結構含まれているからではないかと言われており、 豆乳に関してはまだ何とも言えないところ。
味の好みも あるでしょうし一概には言えないんですが、問題なければ乳製品を取り入れるとしたら牛乳やヨーグルトから試してもらった方が効果が期待できるかもしれません。

基本的にはこれらは魔法の食べ物や飲み物というよりも、アルコールの摂取量を減らしたり定期的な運動を続けながら、というところが大切です。
しかし、今回紹介した3点セットはその他の健康効果も期待できますし 尿酸値が高い人・痛風にもうなりたくないという人は、できる範囲で生活に取り入れてみることをオススメします。
もしかしたら痛風の激烈な足の痛みから守る予防医学として役立ってくれるかもしれません。
またプリン体を多く含む食べ物に関しては別の動画で紹介しておりますので良ければそちらも参考にしてくださいね。
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