
「健康診断で血圧が高いと診断された」 「胸が締め付けられるような痛み(狭心症)がある」
のようなとき、病院で「アダラートCR錠」というお薬を処方された方もいらっしゃるかもしれません。長年にわたり、世界中で使われている、とても代表的なお薬です。
今回は、このアダラートCR錠がどのようなお薬なのか、その効果や副作用、そして特に注意が必要な飲み合わせについて、医師がやさしく解説していきます。
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アダラートとは?効果・効能は?
アダラートは、「カルシウム拮抗薬(きっこうやく)」というグループに分類されるお薬で、血管を広げてリラックスさせることで、血圧を下げ、心臓の負担を軽くします。
主に高血圧症や狭心症の治療に用いられます。
CRとはControlled Release(放出制御)の略で、お薬の成分が24時間かけてゆっくりと体内に放出されるように特殊な加工がされています。
現在、アダラートという名前で処方されるお薬は、この「アダラートCR錠」のみです。 有効成分の量によって、10mg、20mg、40mgの3つの規格があります。
アダラートの成分
有効成分は「ニフェジピン」です。
血管の筋肉は、「カルシウム」が細胞内に入ってくることでギュッと収縮します。アダラートは、このカルシウムが血管の筋肉の細胞に入るための「入り口(カルシウムチャネル)」をブロックします。
カルシウムが入れなくなるため、血管は収縮できずにリラックスして広がります。
その結果、血液がスムーズに流れるようになり、血圧が下がるという仕組みです。
アダラートの効果
- 血管を広げ、血圧を下げる効果
- 心臓への血流を増やし、胸の痛みを和らげる効果(狭心症)
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 高血圧症
- 狭心症
アダラートはオンライン診療で出せる?
「高血圧で薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アダラートのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アダラートに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アダラートの使い方(用法・用量)
【アダラートCR錠(徐放性・1日1回タイプ)】
高血圧症:通常、成人には1日1回20~40mgを朝食後に服用。
狭心症:通常、成人には1日1回40mgを服用。
アダラートCR錠は、24時間かけてゆっくり効くように特殊な加工がされています。
噛んだり、割ったり、砕いたりすると、お薬が一気に溶け出してしまい、急激に血圧が下がるなどの危険があります。必ずそのまま水かぬるま湯で飲んでください。
アダラートの副作用
主な副作用
主な副作用として、顔のほてり、頭痛、動悸、めまい、足のむくみなどが報告されています。これらは、お薬が効いて血管が広がっている証拠でもあり、飲み始めによく見られますが、体が慣れてくると軽くなることも多いです。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、過度に血圧が下がる、肝機能障害、歯肉の腫れ(歯肉肥厚)などがあります。
副作用への対処法
- 頭痛やほてり: 飲み始めに気になることが多いですが、通常は数日で治まります。つらい場合は医師に相談しましょう。
- めまい・ふらつき: 血圧が下がることで起こります。急に立ち上がらず、ゆっくり動くように心がけましょう。
- 足のむくみ: 長く続く場合は、医師に相談してください。弾性ストッキングの使用や、別の種類の降圧薬を使用することで、症状が改善することがあります。

アダラートの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 心原性ショックの方(禁忌)※血圧低下で症状が悪化するおそれ
- 重篤な大動脈弁狭窄症の方
- 重い肝臓や腎臓の病気がある方
- 低血圧の方
- 高齢の方
併用に注意が必要な薬
- グレープフルーツ(ジュースなど): アダラートの効果を強めすぎてしまい、血圧が下がりすぎる危険があります。服用中は絶対に摂取しないでください。
- 他の血圧を下げる薬(作用が強まりすぎることがあります)
- 一部の抗生物質や抗真菌薬(カビの薬)
- セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品
なぜグレープフルーツがダメなのかはこちらの記事でチェック!
→高血圧で食べてはいけない果物とは?食べると何が起きる?医師が完全解説!
使用上の注意
アルコール(お酒) | アルコールも血管を広げる作用があるため、アダラートと一緒に飲むと、血圧が下がりすぎてめまいやふらつきが強く出ることがあります。 |
血圧測定の習慣を | 毎日、家庭で血圧を測定し、記録することは、治療効果の確認と副作用の早期発見のために非常に重要です。 |
急な立ち上がりを避ける | 血圧が下がることで、急に立ち上がった際にめまいや立ちくらみが起こることがあります。動作はゆっくり行いましょう。 |
自己判断で中止しない | 急にお薬をやめると、血圧が急に上がることがあります。 |
めまい・ふらつきに注意 | 立ちくらみが起こりやすいので、車の運転や高所での作業には十分注意してください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
1日1回服用のお薬なので、飲み忘れに気づいてもその日は服用せず、翌日のいつもの時間に1回分を服用してください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アダラートをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アダラートに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、アダラートと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
アダラートにはジェネリック医薬品が多数あります。
「ニフェジピン」という名前で処方されます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- アダラートCR錠20 mg(先発品):約13.2円/錠(3割負担の場合:約4円)
- ニフェジピンCR錠20 mg(後発品):約6.9円円/錠(3割負担の場合:約2円)
※2025年8月15日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
アダラートCR錠10mg/アダラートCR錠20mg/アダラートCR錠40mg
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
妊娠中(特に20週未満)の方は、原則として服用できません。授乳中の方も、服用中は授乳を避けることが望ましいとされています。必ず医師に相談してください。
Q.子どもでも飲めますか?
小児に対する安全性は確立されていないため、基本的には使用されません。
Q.どのくらいで効きますか?
アダラートCR錠は、ゆっくりと成分が放出されるため、急激な変化は感じにくいです。服用を続けることで、24時間にわたって安定した血圧コントロールが期待できます。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分ではありませんが、副作用でめまい・ふらつきが起こることがあります。そのため、服用中は車の運転や危険な作業には十分な注意が必要です。
Q.お酒(アルコール)を飲んでも大丈夫ですか?
服用中の飲酒は、控えるか、ごく少量に留めるのが賢明です。アダラートCR錠にもアルコールにも、血管を広げて血圧を下げる作用があります。一緒に飲むと、作用が強まりすぎて、めまいやふらつき、頭痛などの副作用が強く出たり、急激な血圧低下を招いたりする可能性があります。
アダラートの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
アダラートCR錠は、1日1回の服用で24時間安定した効果が期待できる、高血圧や狭心症の治療において非常に信頼性の高いお薬です。「グレープフルーツはNG」「噛んだり砕いたりしない」といった重要なルールを守って、正しく服用を続けることが大切です。
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