
「治っても、また同じ場所にニキビができてしまう…」 「おでこやあごのポツポツ、ザラザラが気になる…」 「ニキビ跡にならないように、根本から治したい!」
こうした、しつこいニキビの悩みに、皮膚科でまず処方されることが多い代表的なお薬が「アダパレン」です。
この記事では、ニキビ治療の基本となる塗り薬、アダパレンについて、その効果や副作用、正しい使い方、他のニキビ薬との違いを医師が分かりやすく解説していきます。
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アダパレンとは?効果は?
アダパレンは、ニキビ(尋常性ざ瘡)の治療に使われる塗り薬です。
ニキビの“赤ちゃん”ともいえる「毛穴の詰まり(コメド)」に作用することで、ニキビをできにくくし、今ある白ニキビや黒ニキビを改善します。また、炎症のある赤ニキビへ悪化するのを防ぐ効果もあります。
医療機関では、先発医薬品である「ディフェリンゲル0.1%」や、ジェネリック医薬品の「アダパレンゲル0.1%」という名称で処方されます。
アダパレンの成分
アダパレンの主役は、その名の通り「アダパレン」という成分です。
これはビタミンA誘導体(レチノイド)に似た作用を持っており、皮膚の細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでのサイクル(ターンオーバー)を正常化させる働きがあります。
ニキビができやすい肌は、このターンオーバーが乱れ、毛穴の出口が古い角質で塞がれてしまいがちです。アダパレンは、毛穴の出口の交通整理をして、詰まりを解消してくれるようなイメージです。
アダパレンの効果
- 毛穴の詰まり(面皰・コメド)を改善する
- 白ニキビ・黒ニキビをできにくくする、改善する
- 赤ニキビ(炎症性ニキビ)への進行を予防する
アダパレンは、ニキビの根本原因にアプローチしますが、赤ニキビの原因となるアクネ菌を直接殺菌するお薬ではありません。
あくまで、毛穴の詰まりを改善することで、ニキビのできにくい肌環境へと整えていくお薬です。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 尋常性ざ瘡(ニキビ) 主に顔のニキビ治療に使われます。
アダパレンはオンライン診療で出せる?
「皮膚科に行く時間がないけど、ニキビ治療を始めたい」「いつも使っている薬を、オンラインで処方してほしい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アダパレンのようなニキビ治療薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アダパレンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
デリケートな悩みや、急な発症で外出が難しい場合に非常に便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アダパレンの使い方(用法・用量)
1日1回、夜の洗顔後、保湿ケアの最後に使用します。
- 低刺激性の洗顔料で優しく洗顔し、タオルで押さえるように水分を拭き取ります。
- 化粧水や乳液などで、しっかりと保湿します。
- アダパレンを適量(指の第一関節の半分くらいが顔全体の目安)とり、ニキビができている部分だけでなく、できやすい場所(おでこ、あご、頬など)全体に、広く薄く塗り広げます。

アダパレンの副作用
アダパレンは、使い始めの2週間~1ヶ月程度、副作用が出やすいという特徴があります。
副作用
- 皮膚の乾燥、カサカサ
- ヒリヒリとした刺激感
- 皮むけ、落屑(らくせつ)
- 赤み、かゆみ
これらの症状は、お薬が効いて肌のターンオーバーが促されている証拠でもあり、多くは使い続けるうちに肌が慣れて、自然に軽快していきます。
副作用が出たときの対処法
いつも以上に、低刺激性の保湿剤でしっかり保湿してください。ヒリヒリ感が強い場合は、塗る量を減らしたり、1日おきに塗るなどして、少しずつ肌を慣らしていくのも有効です。
どうしても我慢できない場合や、症状がひどくなる場合は、自己判断で中止せず、処方した医師に相談してください。
アダパレンの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
使ってはいけない場合 (禁忌)
- 妊娠中、または妊娠している可能性のある女性 (動物実験で胎児への影響が報告されているため、禁忌となっています)
- 過去にアダパレンでアレルギー症状を起こしたことがある方
使うときに特に注意が必要な場合
- 授乳中の方
- アトピー性皮膚炎など、皮膚が敏感な方
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との間で特に問題となる飲み合わせは、基本的にありません。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管しましょう。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
塗り忘れたら?
1日程度であれば、特に問題ありません。
次の日の夜に、いつも通り1回分を塗ってください。一度に2回分塗る必要はありません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アダパレンの処方やニキビの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アダパレンに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年5月現在、アダパレンと同じ成分の市販薬はありません。 使用するには、医師の診断と処方が絶対に必要です。
ジェネリック名
アダパレン自体がジェネリック医薬品です。
先発品は「ディフェリンゲル0.1%」という名前で販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ディフェリンゲル0.1%(先発品/15g):1本あたり 約2,139円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約642円) - アダパレンゲル0.1%「武田テバ」(ジェネリック/15g):1本あたり 約775.5円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約233円)
※2025年5月25日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか?
妊娠中、妊娠の可能性がある方は絶対に使用できません(禁忌)。授乳中の方は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用を検討しますが、非常に慎重な判断が必要です。
Q. 子供でも使えますか?
12歳未満の小児に対する安全性は確立されていないため、基本的には12歳以上の方に使用されます。
Q. いつから効きますか?
効果を実感できるまでには、少し時間がかかります。個人差はありますが、早い方で1ヶ月、通常は3ヶ月程度、継続して使用することで、ニキビが新しくできにくくなるなどの効果が現れてきます。根気強い治療が必要です。
Q.副作用の皮むけはいつまで続きますか?
多くの場合、肌が薬に慣れてくる2週間~1ヶ月程度で、皮むけやヒリヒリ感は自然に落ち着いてきます。
Q.塗った上から化粧はできますか?
はい、アダパレンがしっかり乾いた後であれば、お化粧をしても大丈夫です。ただし、肌が敏感になっているため、低刺激性の化粧品を選ぶことをおすすめします。
Q. ニキビが治っても塗り続けていいですか?
はい、むしろ続けることが推奨されます。 アダパレンは、ニキビを「予防する」効果が非常に高いお薬です。きれいな肌の状態を維持するために、医師の指示のもとで治療(維持療法)を続けることが大切です。
まとめ
アダパレンは、ニキビの根本原因である「毛穴の詰まり」にアプローチする、ニキビ治療の基本となるお薬です。
使い始めは乾燥や皮むけなどの副作用が出ることがありますが、保湿などの工夫で乗り越え、治療を継続することで、ニキビのできにくい、なめらかな肌を目指すことができます。
市販薬にはない、皮膚科でしか処方できないニキビ治療の第一歩です。自己判断で悩まず、まずは医師に相談してみてください。
この記事が、アダパレンへの理解を深め、しつこいニキビを正しく治療するための一助となれば幸いです。
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