
「めまいや耳鳴りが続いて、生活に支障が出ている」「血流を良くする薬と聞いて、アデホスコーワを処方された」
そんな、めまいや耳鳴りといった症状の改善のために、耳鼻科や内科などで広く使われているお薬が「アデホスコーワ」です。 体のエネルギー源そのものを補給するという、ユニークな働きを持つお薬です。
この記事では、そんなアデホスコーワについて、効果の仕組みや副作用、そしてジェネリック医薬品との関係などを、医師が分かりやすく解説していきます。
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アデホスコーワとは?効果・効能は?
アデホスコーワは、「代謝賦活薬(たいしゃふかつやく)」に分類されるお薬です。血管を広げて血流を改善したり、体の細胞のエネルギー産生を助けたりすることで、様々な体の機能低下を改善します。
アデホスコーワには、粉薬(顆粒)と、胃酸から薬を守る錠剤があります。
- アデホスコーワ顆粒10%
- アデホスコーワ腸溶錠20mg / 60mg
アデホスコーワの成分
有効成分は「アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物」、通称「ATP」です。
ATPは、私たちが生きていく上で欠かせない、いわば「体の中で使われるエネルギー通貨」のような物質です。全ての細胞は、このATPを分解することでエネルギーを得て活動しています。
アデホスコーワは、このATPそのものを補給し次のような作用を起こします。
①血管拡張作用
服用したATPが血管に作用し、血管を広げて血流をスムーズにします。これにより、特に内耳など、血流の低下が原因とされる部位の機能改善が期待されます。
②代謝を活発にする作用
エネルギー源であるATPを直接補うことで、体の様々な細胞の働きを活発にします。
アデホスコーワの効果
血流改善と代謝の活性化により、様々な症状を和らげます。
- めまい、耳鳴り
- 頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善
- 心不全や胃腸の機能が低下した場合のサポート
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
非常に幅広い疾患や状態に使われますが、特に以下のような場合に処方されることが多いです。
- めまいを伴う内耳障害(メニエール病など)
- 頭部外傷後遺症
アデホスコーワはオンライン診療で出せる?
「めまい・耳鳴りがなおらない」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アデホスコーワのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アデホスコーワに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アデホスコーワの使い方(用法・用量)
通常、成人は1回0.4g〜0.6g(顆粒の場合)を、1日3回服用します。
年齢や症状により調整されます。必ず医師の指示通りに使用してください。
アデホスコーワの副作用
副作用は比較的少なく、安全性の高いお薬として知られています。
主な副作用
ごくまれに、以下のような症状が出ることがあります。
- 吐き気、食欲不振、胃腸障害
- 発疹、かゆみ
- 頭痛、眠気、全身の脱力感
副作用が出たときの対処法
何か異常を感じた場合は、医師や薬剤師に相談してください。
アデホスコーワの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分でアレルギー症状を起こしたことがある方 (禁忌)
- 妊婦・妊娠の可能性がある女性(原則投与回避)
- 授乳中の女性(必要なら授乳中止も検討)
- 高齢者(腎機能低下で濃度が上がりやすい)
- 小児(安全性データ不足)
併用に注意が必要な薬
- ジピリダモール(狭心症などの治療薬):アデホスコーワの作用を強めることがあります。
使用上の注意
胃が弱い人は食後服用がおすすめ | まれに胃腸症状の副作用が出ることがあります。胃が弱いと感じる方は、食後の服用を守るのがおすすめです。 |
カフェイン・アルコールは飲み過ぎに注意 | アデホスコーワには血管を広げる作用があります。カフェインやアルコールにも同様の作用があるため、摂りすぎると動悸やほてり感が強く出ることがあります。 |
眠気が出た日は車の運転は避ける | 副作用として眠気が出ることがあります。服用後に眠気を感じた日は、安全のため自動車の運転など危険な作業は避けてください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アデホスコーワをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アデホスコーワに市販薬はある?値段は?
市販薬
はい、あります。
ただし、アデホスコーワそのものではなく、有効成分である「ATP(アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物)」を配合した市販薬が、滋養強壮や肉体疲労時の栄養補給を目的として販売されています。
例えば「キューピーコーワコシテクター」や「パニオンコーワ錠」などがこれにあたります。
ジェネリック
はい、ジェネリック医薬品(後発品)があります。
「ATP顆粒/腸溶錠「製薬会社名」」などの名称で発売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- アデホスコーワ顆粒10%(先発品):約15.5円/錠(3割負担の場合:約5円)
- ATP腸溶錠20 mg「AFP」(ジェネリック):約5.9円/錠(3割負担の場合:約2円)
※2025年6月25日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
いいえ、小児に対する安全性は確立されていません。 そのため、原則として成人のみに処方されます。
Q. いつから効きますか?
この薬は、体の代謝や血流をじっくりと改善していくお薬です。即効性はありません。個人差はありますが、効果を実感するには、数週間〜1ヶ月以上、毎日きちんと飲み続ける必要があることが多いです。
Q. ビタミン剤とは違うのですか?
似ている面もありますが、違います。ビタミンが食事から摂る「栄養素」であるのに対し、アデホスコーワの成分「ATP」は、体がエネルギーとして直接使う「エネルギー通貨」そのものです。体のエネルギー産生を直接的にサポートするお薬です。
Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
アデホスコーワとアルコールの間に、特に重い相互作用は報告されていません。しかし、アルコールは血流に影響を与え、めまいの症状を悪化させる可能性があります。
Q. 運転してもいいですか?
眠気の副作用はまれですが、報告はされています。また、めまいの症状そのものが運転に危険を及ぼす可能性があります。体調が万全でない時の運転は控えてください。
Q. どんな「めまい」に効きますか?
主に、内耳の血行不良が原因と考えられるめまいに効果が期待されます。メニエール病のように、ぐるぐる回る感じや、ふわふわする感じのめまいに使われることが多いです。
まとめ
アデホスコーワは、体のエネルギー源である「ATP」を直接補給し、血流を改善することで、めまいや耳鳴りといった内耳の不調などを和らげるお薬です。
副作用が少なく、安全性が高いのが大きなメリットです。 ただし、効果を実感するには、毎日コツコツと飲み続けることが大切です。速効性のある薬ではないことを理解し、医師の指示のもとで治療を続けましょう。
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