スピロノラクトン(アルダクトンA)の効果と副作用を医師が解説!胸が張るって本当?

スピロノラクトン

「足のむくみがひどくて、靴が入らない」 「血圧が高くて薬を飲んでいるけど、なかなか下がらない」 「心臓の働きを助けるために、利尿剤(おしっこを出す薬)を増やしましょうと言われた」

むくみや高血圧、心不全の治療において、余分な水分を体の外に出すことは非常に重要です。 そんなときによく処方されるお薬が「アルダクトンA」です。

「他の利尿剤と何が違うの?」
「副作用で胸が張るって本当?」
そんな疑問や、飲み合わせの注意点について、医師が詳しく解説します。

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

スピロノラクトン(アルダクトンA)とは?効果は?

アルダクトンA(成分名:スピロノラクトン)は、カリウム保持性利尿薬と呼ばれるお薬です。

腎臓に働いて、尿と一緒に余分な水分や塩分(ナトリウム)を排出することで、むくみを取り、血圧を下げます。

 

他の利尿剤との大きな違い

一般的な利尿剤(ラシックスなど)は、尿と一緒に体に必要な「カリウム」というミネラルまで出してしまいがちです。 しかし、アルダクトンAはカリウムを体の中に残しながら、水分だけ出すという特徴があります。
そのため、カリウム不足を防ぐ目的で、他の利尿剤と組み合わせて使われることも多いお薬です。

 

スピロノラクトン(アルダクトンA)種類(剤型)

主に錠剤が処方されます。

  • アルダクトンA錠25mg/50mg: 白色の小さな錠剤です。
  • 細粒: 粉薬もありますが、大人には錠剤が一般的です。

 

スピロノラクトン(アルダクトンA)の成分

有効成分は「スピロノラクトン」です。

体の中で水分や塩分を溜め込む働きをするホルモン(アルドステロン)の邪魔をすることで、尿を出やすくします

 

スピロノラクトン(アルダクトンA)効果

主に以下の治療に使われます。

  • 降圧作用: 余分な体液を減らし、血管の抵抗を下げることで血圧を下げます。
  • 利尿作用: むくみの原因となる水分を排出します。
  • アルドステロン拮抗作用: 血圧を上げるホルモンの働きをブロックします。

 

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 治療抵抗性の高血圧:一般的な降圧剤(カルシウム拮抗薬やARBなど)を使っても、なかなか血圧が下がらない場合に追加で処方されます。
  • 他の利尿剤でカリウムが減ってしまう時:ラシックス(フロセミド)などの強い利尿剤を使っていると、副作用で「低カリウム血症」になりやすいため、それを防ぐ目的で組み合わせて使われます。
  • 心不全・肝硬変によるむくみ:心臓や肝臓が悪くてお腹に水が溜まる(腹水)などの症状改善に使われます。
  • 原発性アルドステロン症:副腎からホルモンが出すぎる病気の診断や治療に使われます

 

スピロノラクトン(アルダクトンA)はオンライン診療で出せる?

「足がむくんで歩くのがつらい」 「高血圧の薬がなくなりそうだけど、通院の時間がない」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

スピロノラクトン(アルダクトンA)のようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
スピロノラクトン(アルダクトンA)に関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。

特に、「体調が悪く外出がつらいとき」や「待つのが苦手なお子様の受診」などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

スピロノラクトン(アルダクトンA)の使い方【用法・用量

通常、成人はスピロノラクトンとして1日50〜100mgを数回に分けて服用します。
年齢・症状により適宜増減します(高齢者や腎機能低下がある場合は少量から開始することがあります)。

必ず医師に指示された量を守ってください

 

スピロノラクトン(アルダクトンA)の副作用

主な副作用

この薬には、ホルモンに作用する成分が含まれているため、特有の副作用があります。

  • 女性化乳房(男性): 男性の乳房が膨らんだり、乳首が痛くなったりすることがあります。
  • 月経不順(女性): 生理のリズムが乱れることがあります。
  • 多毛: 体毛が濃くなることがあります。
  • ふらつき・めまい: 血圧が下がることで起こります。

重要な副作用

重要な副作用として高カリウム血症があります。

カリウムを体内に残す作用があるため、血液中のカリウム濃度が高くなりすぎることがあります(高カリウム血症)。
悪化すると不整脈などを引き起こす危険があるため、定期的な血液検査が必要です。

「唇や手足のしびれ」「力が入りにくい」などの症状が出たら、すぐに医師に連絡してください。

 

副作用が出たときの対処法

眠気が出ることがあるため、車の運転や危険な作業は控えてください。

女性化乳房や月経不順は、お薬を中止すれば元に戻ることがほとんどです。
気になる症状が出た場合は、勝手にやめずに医師に相談してください
お薬の変更などを検討します。

 

スピロノラクトン(アルダクトンA)の注意事項【禁忌

使用に注意が必要な方

服用してはいけない方(禁忌)

  • 無尿または急性腎不全の方: 腎臓がほとんど働いていない方は、カリウムが溜まりすぎて危険なため使えません。
  • 高カリウム血症の方
  • アジソン病(副腎不全)の方
  • タクロリムスエプレレノン、エサキセレノン、ミトタンなどを服用中の方(高K血症などのリスク)
  • 過去に本剤で過敏症を起こしたことがある方

特に注意して使う方(慎重投与)

 

  • 重篤な肝障害・腎障害のある方
  • 高齢者
  • 減塩療法をしている方

併用に注意が必要な薬

飲み合わせに注意が必要な薬が多いです。

  • カリウム剤・カリウム保持性利尿薬: カリウムが高くなりすぎる危険があります。
  • ACE阻害薬・ARB(降圧剤): これらもカリウムを上げる作用があるため、併用時は血液検査でチェックが必要です。
  • リチウム製剤(気分安定薬)
  • 一部の鎮痛剤(ロキソニンなど): 利尿効果を弱める可能性があります。

 

使用上の注意

運転禁止血圧が下がってめまいやふらつきが起こることがあるため、高い場所での作業や自動車の運転には注意してください。
食事(カリウム)肝臓への負バナナ、アボカド、納豆など、カリウムを多く含む食品を極端に大量に食べることは避けてください。(通常の食事量であれば問題ないことが多いですが、医師の指示に従ってください
定期検査血液中の電解質(ナトリウム、カリウム)のバランスを確認するため、定期的な血液検査を受けるようにしましょう。

 

保管方法

  • 直射日光や湿気を避け、室温で保管してください。

 

飲み忘れたら

気がついたときに1回分を飲んでください。

ただし、次の服用時間が近い場合は1回とばして、次の時間に飲んでください。

絶対に2回分を一度に飲まないでください。(血圧が下がりすぎたり、副作用が出やすくなったりします)

 

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、スピロノラクトン(アルダクトンA)をはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております

スピロノラクトン(アルダクトンA)に市販薬はある?値段は?

市販薬

アルダクトンA(スピロノラクトン)と同じ成分を含む市販薬は販売されていません

副作用(高カリウム血症など)の管理が必要なため、必ず医師の処方箋が必要です

 

ジェネリック

ジェネリック医薬品(後発品)として「スピロノラクトン錠」が各メーカーから発売されています。

 

薬価

時期によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価(1錠あたり)3割負担の目安(30日分)
アルダクトンA錠25mg先発品9.60円約260円
スピロノラクトン錠25mgジェネリック5.70円約150円


※薬価は改定などで変わる可能性があります。
※1日3錠(75mg)×30日分(計90錠)で計算した場合の薬剤費の目安です。これに診察料や調剤料などが加算されます。

 

添付文書

アルダクトンA細粒10%/アルダクトンA錠25mg/アルダクトンA錠50mg

スピロノラクトン錠25mg「CH」/スピロノラクトン錠50mg「CH」

 

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも使えますか?

妊娠中:原則として使用しません。動物実験で胎児への影響が報告されています。治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ慎重に検討されます。
授乳中:治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討します(主要代謝物の乳汁移行が報告されています)

Q.子どもでも使えますか?

小児への安全性は確立されていませんが、心不全や重いむくみなどの治療のために、医師の厳密な管理下で体重に合わせて量を調整し、使用されることがあります。

Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?

めまいやふらつきが出ることがあるため、服用後の運転は注意が必要です。
特に飲み始めや量を増やしたときは気をつけてください。

Q. 夜トイレに起きるのが嫌なので、朝まとめて飲んでもいいですか?

利尿剤は夜間にトイレの回数が増えて睡眠不足になるのを防ぐため、「朝」や「昼」に飲むように処方されることが一般的です。
もし「1日3回(朝・昼・夕)」などで処方されていて夜のトイレが困る場合は、飲み方を調整できるか医師に相談してみてください
(※自己判断でまとめて飲むのは避けてください

Q.お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?

控えてください
アルコールには血管を広げる作用があるため、薬の効果と合わさって血圧が下がりすぎ、立ちくらみやめまいを起こす危険があります

 

まとめ

アルダクトンAは、大切なミネラルであるカリウムを守りながら、余分な水分を排出してくれるお薬です。
高血圧やむくみの治療にとても役立ちますが、ホルモンへの影響やカリウム値の変動など、専門的な管理が必要な薬でもあります。

「むくみがつらいけれど、病院に行く時間がない」
「薬が切れるので、継続して処方してほしい」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。

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通院の手間なく、ご自宅から医師の診察を受け、症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。つらい症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。