
「花粉の季節になると、目だけじゃなくて“まぶた”までかゆくなる」 「アレルギーで、目のまわりの皮膚が赤くなってかゆい」 「目薬をさしても、まぶたのかゆみが治まらない…」
そんな、つらい「まぶたのかゆみ」のために開発された、専門的な塗り薬が「アレジオン眼瞼クリーム」です。
今回は、このアレジオン眼瞼クリームがどのようなお薬なのか、その効果の仕組みや副作用、そして最も大切な「正しい使い方」について、医師がやさしく解説していきます。
アレルギー症状は
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目次
アレジオン眼瞼クリームとは?効果は?
アレジオン眼瞼クリームは、アレルギー性結膜炎に伴う「まぶたの皮膚のかゆみ」を和らげるための、日本で初めて承認された専用のクリーム剤です。
“まぶたのかゆみ”専門の、抗アレルギー塗り薬で、目の中に入れる「点眼液(目薬)」ではないという点が、非常に重要なポイントです。
「アレジオン眼瞼クリーム0.5%」というクリームタイプのお薬で処方されます。
アレジオン眼瞼クリームの成分
有効成分は「エピナスチン塩酸塩」です。これは、飲み薬のアレジオン錠などにも使われている抗アレルギー成分です。
アレルギー症状のかゆみは、「ヒスタミン」という物質が、皮膚にある「H1受容体」というスイッチに結合することで引き起こされます。 アレジオン眼瞼クリームは、このヒスタミンのスイッチ(H1受容体)をブロックします。
かゆみの原因であるヒスタミンが入り込まないように、アレジオン眼瞼クリームがまぶたの皮膚にあるかゆみのスイッチに前もってフタをしてくれることで、つらいかゆみが起こらなくなるのです。
アレジオン眼瞼クリームの効果
- まぶたの皮膚のかゆみを抑える効果
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- アレルギー性結膜炎に伴う眼瞼(まぶた)そう痒
アレジオン眼瞼クリームはオンライン診療で出せる?
「まぶたのかゆみがひどくて、アレルギーの薬が欲しい」「花粉症の症状について、まとめて相談したい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アレジオン眼瞼クリームのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アレジオン眼瞼クリームに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アレジオン眼瞼クリームの使い方(用法・用量)
通常、1日4回(朝、昼、夕、就寝前)、適量をまぶたの皮膚に塗ります。
使い方とポイント

- まず、石鹸でよく手を洗います。
- チューブから米粒くらいの量(片方のまぶたの目安)を、清潔な指先にとります。
- かゆい方の目の、上下のまぶたの皮膚に、やさしく塗り広げます。
- 絶対に、目の中に入らないように注意してください。
- 塗り終わったら、再び手をよく洗います。
アレジオン眼瞼クリームの副作用
主な副作用
主な副作用として、塗った場所の刺激感(しみる感じ)、赤み、かゆみなどが報告されていますが、頻度は高くありません。
副作用が出たときの対処法
塗った部分の刺激感やかゆみがひどい場合は、お薬が肌に合っていない可能性があります。
一度使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
アレジオン眼瞼クリームの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
- 過去にアレジオン(エピナスチン塩酸塩)でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との悪い相互作用は基本的にありません。
使用上の注意
| 目の中に入れない | これは塗り薬です。目薬のように、目の中には絶対に入れないでください。 |
| コンタクトレンズは外してから塗る | コンタクトレンズを装用している場合は、必ずレンズを外してから塗り、再度装用する場合は少し時間をあけましょう。 |
| お酒(アルコール) | 直接的な相互作用はありませんが、アルコールは血行を良くするため、アレルギー症状であるかゆみや赤みを悪化させることがあります。症状が強いときの飲酒は控えるのが望ましいです。 |
ジェネリック
2025年10月現在、日本国内でアレジオン眼瞼クリームのジェネリック医薬品は販売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- アレジオン眼瞼クリーム0.5%(先発):約1095.5円/本(5g)(3割負担の場合:約329円)
※2025年10月28日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも使えますか?
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使わず、必ず医師に相談してください。
Q.子どもでも使えますか?
小児等に対する安全性は確立されていないため、処方は医師の慎重な判断のもとで行われます。
Q.運転に影響はありますか?
塗り薬なので、眠気が出ることはなく、運転への影響もありません。
Q.いつから効き始めますか?
抗ヒスタミン薬なので、効果は比較的速く現れます。個人差はありますが、塗ってから15~30分程度で、かゆみが和らいでくることが期待できます。
Q.「アレジオン点眼液」との違いは何ですか?
- アレジオン点眼液: 目の中にさして、結膜(白目)のかゆみや充血を抑えます。
- アレジオン眼瞼クリーム: まぶたの皮膚に塗って、皮膚のかゆみを抑えます。 両方が処方された場合は、医師の指示通り、さす場所・塗る場所を間違えないようにしましょう。
Q.まぶたの湿疹や、ただれにも使えますか?
このお薬は、あくまでアレルギーによるかゆみの専門です。細菌感染による炎症や、他の原因による湿疹には効果がありません。自己判断で使わず、必ず医師の診断を受けてください。
まとめ
アレジオン眼瞼クリームは、「目薬では治まらない、まぶたの皮膚のかゆみ」という、これまで専門薬がなかった悩みに応える、新しいタイプのお薬です。「目の中には入れない」というルールを守り、正しく使うことで、つらいアレルギー症状を効果的に和らげることができます。
「このまぶたのかゆみ、アレルギーかな?」 「自分に合ったアレルギーの薬を、専門医に処方してほしい」
ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。
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通院の手間なく、専門医に皮膚やアレルギーの悩みを相談し、ご自身の症状に合った適切なお薬を処方してもらうことが可能です。長引くかゆみにお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
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