アレロックの効果・副作用を医師が解説！【市販薬はあるの？ジェネリックは？】

アレロックの使い方（用法・用量）

通常、1日2回、朝食後と寝る前に服用します。年齢や症状によって量が変わるので、必ずお医者さんの指示を守ってください。

• 大人（15歳以上）: 1回5mg（アレロック錠5mgなら1錠）を1日2回
• お子さま（7歳以上）: 1回5mg（アレロック錠5mgなら1錠）を1日2回
• お子さま（2歳以上7歳未満）: 顆粒（アレロック顆粒）を1回0.1g（主成分として0.5mg）を1日2回

アレロックの副作用

アレロックは効果が期待できる分、副作用にも注意が必要です。

主な副作用

一番知っておいてほしい副作用は「眠気」です。
アレロックは、第2世代抗ヒスタミン薬の中でも比較的眠気が出やすいお薬として知られています。添付文書によると、成人の臨床試験では10%以上の方に眠気が見られたというデータもあります。

その他、口の渇き、だるさ、頭痛などがみられることもあります。

副作用が出たときの対処法

特に眠気を感じる場合は、無理をしないことが一番です。症状が気になる、生活に支障が出るという場合は、自己判断でやめずに、処方してくれたお医者さんや薬剤師さんに相談しましょう。

アレロックの注意事項（禁忌）

使ってはいけない方

• 過去にアレロックの成分（オロパタジン塩酸塩）でアレルギー症状を起こしたことがある方（禁忌）
• 腎臓や肝臓の機能が低下している方
• 高齢者の方（眠気などの副作用が出やすいことがあります）

併用に注意が必要な薬

• 他の中枢神経抑制薬（安定剤、睡眠薬など）
• アルコール（お酒） →これらと一緒に飲むと、眠気がとても強く出てしまう可能性があるので、注意が必要です。

使用上の注意

眠気への注意	眠気の副作用が強く出ることがあるため、アレロックの服用中は、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないよう、添付文書でも明確に注意喚起されています。
効果がないと感じたら	自己判断で量を増やしたりせず、医師に相談してください。

保管方法

• 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
• 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら？

気づいた時点で、できるだけ早く1回分を飲んでください。

ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ飲みましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アレロックをはじめとしたアレルギー薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アレロックに市販薬はある？値段は？

市販薬

2025年6月7日現在、アレロックと全く同じ有効成分の市販薬はありません。 使用するには、医師の診断と処方が絶対に必要です。

ジェネリック名

アレロックにはジェネリック医薬品（後発品）が多数あります。

「オロパタジン塩酸塩錠/OD錠/顆粒「製薬会社名」」という名称で、多くの製薬会社から発売されています。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

• アレロック錠5mg（先発品）：1錠あたり 約54.3円
  （3割負担の場合、自己負担額は1錠あたり約16円）
• オロパタジン塩酸塩錠5mg「サワイ」（ジェネリックの一例）：1錠あたり 約18.2円
  （3割負担の場合、自己負担額は1錠あたり約5円）

※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

アレロック錠2.5／アレロック錠5

アレロックOD錠2.5／アレロックOD錠5

アレロック顆粒0.5%

よくある質問（FAQ）

Q. 妊婦や授乳中でも飲めますか？
治療によるメリットが危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。安全性が完全に確立されているわけではないため、自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。

Q. 赤ちゃんや子供でも使えますか？
アレロックは小児にも使われます。錠剤（2.5mg、5mg）は7歳以上が、顆粒は2歳以上7歳未満の小児が適応となっています。必ず医師の指示に従ってください。

Q. 運転してもいいですか？
いいえ、運転は絶対に避けてください。 アレロックは眠気の副作用が強く出ることがあり、添付文書でも明確に禁止されています。服用期間中は、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないようにしましょう。

Q. いつから効きますか？
効果の現れ方には個人差がありますが、通常、服用後30分～1時間程度でアレルギー症状の改善が見られ始めることが多く、比較的効果発現が速いとされています。

Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫？
絶対に避けるべきです。 アルコールとアレロックを一緒に飲むと、眠気やふらつきなどの副作用が非常に強く出てしまう危険性があります。

Q. 他の抗ヒスタミン薬（アレグラ、ビラノアなど）との違いは？
アレロックは、アレグラやビラノアに比べて、アレルギー症状を抑える効果が比較的強いとされる一方、眠気の副作用も出やすい傾向にあります。「日中は眠くなると困るからアレグラ、夜だけでも症状をしっかり抑えたいから就寝前にアレロック」というように、ライフスタイルに合わせて使い分けることもあります。

まとめ

アレロック錠は、つらいアレルギー性鼻炎やじんましん、皮膚のかゆみに対して、比較的速やかに、そして強力に効果を発揮する抗ヒスタミン薬です。 その効果の強さと引き換えに、眠気の副作用には十分な注意が必要で、服用中の自動車の運転などは禁止されています。

ジェネリック医薬品も多く、経済的な負担を抑えながら治療を続けることも可能です。 医師とよく相談し、ご自身の症状の強さやライフスタイルに合ったお薬を選び、正しく使用することが大切です。

この記事が、アレロック錠への正しい理解を深め、皆さんのつらいアレルギー症状をコントロールし、より快適な毎日を送るための一助となれば幸いです。