
「健康診断で血圧が高いと言われ、アムロジピンという薬が始まった」「高血圧の薬として、ノルバスクやアムロジンを飲んでいる」
「アムロジピン」は、高血圧症の治療において、世界中で最も標準的に使われているお薬の一つです。先発医薬品の「ノルバスク」や「アムロジン」のジェネリック医薬品としても、非常に広く処方されています。
この記事では、そんな高血圧治療の基本薬アムロジピンについて、効果の仕組みや副作用、そしてグレープフルーツとの関係など、重要な注意点を医師が分かりやすく解説していきます。
高血圧などの生活習慣病は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:09:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
高血圧のオンライン診療
INDEX
アムロジピンとは?効果・効能は?
アムロジピンは、「カルシウム拮抗薬(CCB)」という種類に分類される、高血圧症や狭心症の治療薬です。血管の筋肉をゆるめて広げることで、血圧を下げ、心臓への負担を軽くします。
アムロジピンは、非常に多くの製薬会社からジェネリック医薬品として発売されており、様々な規格の錠剤やOD錠があります。
- アムロジピン錠2.5mg / 5mg / 10mg
- アムロジピンOD錠2.5mg / 5mg / 10mg(水なしでも飲める口腔内崩壊錠)
アムロジピンの成分
有効成分は「アムロジピンベシル酸塩」です。
血管の壁にある筋肉(平滑筋)は、「カルシウムイオン」が細胞の中に入ることで、収縮して硬くなります。 アムロジピンは、このカルシウムイオンが細胞に入るための“通り道”(カルシウムチャネル)をブロックします。
カルシウムイオンが入れなくなった血管の筋肉は、緊張が解けてリラックスし、血管が広がります。その結果、血液がスムーズに流れるようになり、血圧が下がるのです。
アムロジピンの効果
血管を広げることで、血圧を下げ、心臓の負担を減らします。
- 血圧を下げる(高血圧症)
- 心臓の血管を広げ、胸の痛みを予防する(狭心症)
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 高血圧症
- 狭心症
アムロジピンはオンライン診療で出せる?
「高血圧で薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アムロジピンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アムロジピンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アムロジピンの使い方(用法・用量)
【高血圧症】
通常、成人には1回2.5mg〜5mgを、1日1回服用します。症状により、最大10mgまで増量することがあります。
【狭心症】
通常、成人には1回5mgを、1日1回服用します。
1日1回の服用で効果が持続します。食事の影響は受けにくいため、飲み忘れを防ぐために毎日決まった時間に飲むのが良いでしょう。
アムロジピンの副作用
主な副作用
- むくみ(浮腫):特に足の甲や足首に見られます。
- ほてり感、顔面紅潮
- 動悸、頭痛、めまい
- 歯肉肥厚(歯ぐきが腫れること)
副作用で最も特徴的なのは、むくみやほてりです。
副作用が出たときの対処法
むくみが気になる場合は、医師に相談してください。弾性ストッキングの使用や、別の種類の降圧薬(ARBなど)を併用することで、症状が改善することがあります。

アムロジピンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分あるいはジヒドロピリジン系化合物でアレルギー症状を起こしたことがある方 (禁忌)
- 肝臓に重い障害のある方
- ご高齢の方
- 降圧作用が強く出すぎる可能性のある方
併用に注意が必要な薬
- 他の降圧薬、利尿薬:血圧が下がりすぎることがあります。
- 一部の抗真菌薬(イトラコナゾールなど)や抗生物質(クラリスロマイシンなど):アムロジピンの作用を強めることがあります。
- グレープフルーツジュース:アムロジピンの作用を強め、血圧が下がりすぎる可能性(禁忌)
使用上の注意
グレープフルーツジュースは飲まない | グレープフルーツに含まれる成分が、アムロジピンの分解を邪魔し、薬の作用を異常に強めてしまう可能性があります。血圧が下がりすぎる危険があるため、服用中は絶対に飲まないでください。 |
血圧測定の習慣を | 毎日、家庭で血圧を測定し、記録することは、治療効果の確認と副作用の早期発見のために非常に重要です。 |
急な立ち上がりをゆっくり、脱水を避ける | 血圧が下がることで、急に立ち上がった際にめまいや立ちくらみが起こることがあります。動作はゆっくり行いましょう。また、脱水は血圧の過度な低下につながるため、こまめな水分補給を心がけてください。 |
塩分制限と運動で薬の効き目を後押し | 1日6g未満の減塩や、ウォーキングなどの適度な運動は、血圧を下げる上で非常に効果的です。薬だけに頼るのではなく、生活習慣を一緒に見直すことで、より良い血圧コントロールを目指せます。 |
歯磨きと定期的な歯科受診で歯肉肥厚を予防 | 副作用である歯肉肥厚(歯ぐきの腫れ)を予防するために、毎日の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科健診を心がけることが大切です。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 光と湿気を避けるため、PTPシートのまま保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アムロジピンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アムロジピンに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年6月現在、アムロジピンと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
この記事で解説している「アムロジピン」そのものが、ノルバスクやアムロジンのジェネリック医薬品です。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- アムロジピン錠2.5mg「日医工」:約10.40円/錠(3割負担の場合:約3円)
- アムロジピン錠10mg「サワイ」:約12.8円円/錠(3割負担の場合:約4円)
※2025年6月25日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
はい、6歳以上のお子様の高血圧症に対して、医師の慎重な判断のもとで使用されます。ただし、用量を細かく調整する必要があります。
Q. いつから効きますか?
アムロジピンは、効果がゆっくり現れ、長く持続するお薬です。服用開始から1〜2週間かけて、徐々に血圧が安定してきます。即効性はありませんので、毎日続けることが大切です。
Q. 血圧が正常になったら、やめてもいいですか?
いいえ、絶対に自己判断でやめないでください。 高血圧は、自覚症状がないまま進行する生活習慣病です。薬で血圧が安定しているだけなので、やめればまた血圧は上がってしまいます。
Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
治療中の飲酒は、控えることが強く推奨されます。 アムロジピンもアルコールも、どちらも血管を広げて血圧を下げる作用があります。そのため、一緒に飲むと作用が強まりすぎて、急激な血圧低下を招く恐れがあります。
Q. 運転してもいいですか?
注意が必要です。 めまいやふらつきの副作用があるため、特に服用を始めたばかりの頃は、車の運転や高所作業などの危険な作業は慎重に行うべきです。
Q. なぜグレープフルーツジュースを飲んではいけないのですか?
グレープフルーツの成分が、アムロジピンを分解する肝臓の酵素の働きをブロックしてしまうためです。その結果、薬が分解されずに血中に長く留まり、薬が効きすぎて血圧が下がりすぎる危険があります。
Q. なぜ足がむくむのですか?
アムロジピンが動脈をしっかり広げるのに対し、静脈を広げる作用が弱いため、血流のバランスが崩れて、足先に水分がたまりやすくなるためと考えられています。副作用としては非常に多いですが、体に害があるわけではありません。
まとめ
アムロジピンは、血管を広げることで血圧を下げる、世界中で最も広く使われている高血圧治療薬の一つです。
1日1回の服用で安定した効果が期待でき、安価なジェネリック医薬品も豊富です。 一方で、足のむくみという特徴的な副作用や、グレープフルーツジュースとの飲み合わせが禁止であるなど、重要な注意点があります。 高血圧の治療は、毎日欠かさず薬を飲み続けることが何よりも大切です。特徴を正しく理解し、医師の指示のもとで治療を続けましょう。
高血圧などの生活習慣病は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:09:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
高血圧のオンライン診療