
「口の中に白いものができて、食べ物がしみて痛い…」 「しゃべるのもつらいほど、口内炎がひどくなってしまった…」 「なかなか治らない口内炎、早くなんとかしたい!」
こうした、つらい口内炎の症状に悩まされた経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。そんな時に歯科医院や耳鼻咽喉科、皮膚科などで処方される代表的なお薬が「アフタゾロン口腔用軟膏」です。炎症をしっかり抑える「ステロイド」の塗り薬(口腔用軟膏)です。
この記事では、口内炎治療の頼れる味方、アフタゾロン口腔用軟膏について、その効果や副作用、正しい使い方を医師が分かりやすく解説していきます。
しつこい口内炎の治療は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:09:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
皮膚科のオンライン診療
INDEX
アフタゾロン口腔用軟膏とは?効果は?
アフタゾロンは、主に「アフタ性口内炎」など、びらん(ただれ)や潰瘍を伴う口内炎や舌炎の治療に使われる、「ステロイド(合成副腎皮質ホルモン)」の口腔用軟膏です。
口の中の粘膜に直接塗ることで、炎症を強力に抑え、痛みや腫れといったつらい症状を和らげ、口内炎の治りを早める効果があります。
医療機関で処方されるアフタゾロンは、現在「アフタゾロン口腔用軟膏0.1%」の1種類です。
アフタゾロン口腔用軟膏の成分
アフタゾロンの主役は、「デキサメタゾン」というステロイド成分です。
ステロイドには、炎症を引き起こす様々な物質(サイトカイン、プロスタグランジンなど)が作られるのを抑えたり、炎症に関わる細胞の働きを抑制したりする強力な「抗炎症作用」があります。
アフタゾロンは、このデキサメタゾンの力で、口腔粘膜で起きている過剰な炎症反応を鎮めます。例えるなら、口内炎という“火事”を、強力な消火剤で一気に鎮火してくれるようなイメージです。
また、アフタゾロンの軟膏基剤は、唾液で流れにくく、患部の粘膜に付着しやすいように工夫されています。
アフタゾロン口腔用軟膏の効果
- 口内炎による痛み、腫れ、赤みを和らげる
- 炎症を抑え、口内炎の治癒を促進する
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎 (一般的に「アフタ性口内炎」と呼ばれる、白くえぐれたような痛い口内炎が代表的です)
口腔粘膜専用のお薬であり、皮膚の湿疹などに使うことはありません。
アフタゾロン口腔用軟膏はオンライン診療で出せる?
「口内炎ができて痛いけど、病院に行く時間がない…」「以前処方されたアフタゾロンがまた欲しい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アフタゾロン口腔用軟膏のような口腔用軟膏も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アフタゾロン口腔用軟膏に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
急な発症でも、通院の負担を大きく減らすことができます。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アフタゾロン口腔用軟膏の使い方(用法・用量)
通常、1日1~数回、適量を患部に塗布します。

まず、歯磨きやうがいなどで口の中を清潔にし、清潔な指先または綿棒に、お薬を少量(口内炎の大きさを覆う程度)とり、口内炎の表面に優しくおさえるように薄く塗ります。擦り込まないように注意しましょう。
塗布後、少なくとも30分程度は飲食を避けると、お薬が患部にとどまりやすく効果的です。
アフタゾロン口腔用軟膏の副作用
副作用は比較的少ないお薬ですが、ステロイド外用薬のため、以下のような症状に注意が必要です。
副作用
- 口腔カンジダ症: 口の中に白い苔のようなものが広がったり、ヒリヒリしたりすることがあります。ステロイドの免疫抑制作用により、口の中の常在菌であるカンジダ菌が増殖しやすくなるためです。
- 味覚異常、刺激感
- 過敏症状(発疹、かゆみなど)
頻度は低いですが、ステロイドの塗り薬を長期間、広範囲に使用した場合と同様に、全身性の影響(副腎機能抑制など)や、局所的な免疫力低下による感染症のリスクもゼロではありません。
副作用が出たときの対処法
口の中にいつもと違う症状(白い苔が増える、刺激感が続くなど)が現れた場合は、使用を中止し、処方した医師、歯科医師、または薬剤師に相談してください。
アフタゾロン口腔用軟膏の注意事項・禁忌
使ってはいけない方
- 過去にアフタゾロンの成分(デキサメタゾンなど)でアレルギー症状を起こしたことがある方
- 口腔内にカンジダ症やヘルペス性口内炎などの感染症がある場合 (ステロイドは免疫を抑えるため、感染症を悪化させる可能性があります。まずは感染症の治療が優先されます。)
併用に注意が必要な薬
口腔用軟膏であり、全身への吸収はごくわずかなため、飲み薬との間で特に問題となる飲み合わせは、基本的に報告されていません。しかし、他に口腔用の薬を使っている場合は、医師に伝えておきましょう。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
使い忘れたら?
気づいた時点で塗ってください。1日数回塗るお薬なので、それほど神経質になる必要はありません。
ただし、次の塗布時間が近い場合は1回とばし、2回分を一度に塗ることはしないでください。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アフタゾロン口腔用軟膏の処方や肌トラブルの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アフタゾロン口腔用軟膏に市販薬はある?値段は?
市販薬
アフタゾロンと全く同じ有効成分・同じ濃度の市販薬はありません。
ただし、口内炎の治療を目的としたステロイド成分(トリアムシノロンアセトニドなどのアフタゾロンのデキサメタゾンとは異なる成分)を含む市販の口腔用軟膏や貼り薬は存在します(例:「ケナログA口腔用軟膏」「トラフルダイレクトa」など)。
症状や原因によっては医療用が適切な場合があるため、初めての症状や治りにくい場合は、自己判断せずに受診しましょう。
ジェネリック名
「デキサメタゾン口腔用軟膏」という名称で処方されます。
薬価
- アフタゾロン口腔用軟膏0.1%(5gチューブ):1本あたり 約168.5円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約51円) - デキサメタゾン口腔用軟膏0.1%「日医工」(ジェネリック/5gチューブ):1本あたり 約76.6円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約23円)
※2025年5月28日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか?
治療によるメリットが危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ、少量・短期間で使用を検討します。特に妊娠初期の使用は慎重な判断が必要です。自己判断で使用せず、必ず医師や歯科医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
はい、お子様の口内炎にも医師の指示のもとで使用されます。ただし、使用量や期間には注意が必要です。
Q.塗った後、飲み込んでも大丈夫ですか?
少量であれば、大きな問題になることは通常ありません。しかし、お薬はできるだけ患部にとどめて効果を発揮させるものなので、意図的に飲み込むのは避け、塗布後しばらくは飲食を控えるのが望ましいです。
Q. どのくらいで効きますか?
個人差はありますが、通常、数日間の使用で痛みや炎症が和らぎ始めることが多いです。1週間程度使用しても改善が見られない場合は、他の原因も考えられるため、再度受診しましょう。
Q.毎日、長期間使っても大丈夫ですか?
アフタゾロンはステロイド薬ですので、医師の指示なく長期間使い続けるのは避けるべきです。通常は1週間程度の使用で効果を見て、その後の治療方針を決定します。
Q.味はありますか?
無味ではありませんが、特に強い味や不快な味はしないように工夫されています。少し独特の軟膏の感触があります。
まとめ
アフタゾロン口腔用軟膏は、つらい口内炎の炎症や痛みを効果的に抑えてくれる、頼りになる「ステロイド」の塗り薬です。 口の中の粘膜に付着しやすく、患部に直接作用するのが特徴です。
効果が高いお薬ですが、ステロイドであるため、使用期間や使い方には注意が必要です。自己判断で長期間使用したり、感染症が疑われる口内炎に使ったりすると、かえって症状を悪化させることもあります。
頻繁に口内炎を繰り返す方や、なかなか治らない口内炎でお悩みの方は、他の原因(ビタミン不足、ストレス、全身疾患など)も考えられますので、ぜひ医師や歯科医師にご相談ください。
この記事が、アフタゾロンへの理解を深め、つらい口内炎を正しく治療するための一助となれば幸いです。
しつこい口内炎の治療は
ウチカラクリニックのオンライン診療で!

- 夜間・土日も診療
- 全国から自宅で受診可能
- 診療時間:09:00-22:00

診察相談する 24時間
受付
※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。
皮膚科のオンライン診療