アタラックス/アタラックスPの効果と副作用を解説!【医師監修】

アタラックス

「夜も眠れないほどの、つらい皮膚のかゆみがある」 「じんましんが出て、薬が欲しい」 「不安や緊張が強くて、気分を落ち着ける薬が処方された」

そんな、つらい「かゆみ」の治療や、「不安」を和らげるために、病院で「アタラックス」または「アタラックスP」というお薬が処方されることがあります。

今回は、このアタラックスがどのようなお薬なのか、その効果の仕組みや副作用、飲み方についてを医師がやさしく解説していきます。

主な診療科目:一般内科、皮膚科、小児科、婦人科、アレルギー外来など

アタラックスとは?効果は?

アタラックス(アタラックスP)は、「第一世代抗ヒスタミン薬」というグループに分類されるお薬です。

“かゆみ止め”と“不安止め”の2つの顔を持つ、古くからあるお薬で、かゆみの原因となる物質をブロックする作用と、脳の興奮を鎮める(鎮静)作用を併せ持っているのが特徴です。

 

アタラックスの成分

有効成分はヒドロキシジンです。このお薬は、体の中で2つの重要な働きをします。

  1. かゆみを抑える働き(抗ヒスタミン作用)
    じんましんや湿疹のかゆみは、「ヒスタミン」という物質が原因で起こります。アタラックスは、このヒスタミンが働くのをブロックすることで、つらいかゆみを元から抑え込みます。
     
  2. 不安を鎮める働き(鎮静・抗不安作用)
    このお薬は脳に入りやすく、脳の活動を穏やかにする作用があります。これにより、不安や緊張といった心の高ぶりを鎮め、気分をリラックスさせる手助けをします。

 

「アタラックス」と「アタラックス-P」の違い

アタラックスには、成分の違い(塩酸塩かパモ酸塩か)で「アタラックス(塩酸塩)」と「アタラックス-P(パモ酸塩)」の2つの名前がありますが、有効成分はヒドロキシジンであり、効果は同じです。飲む人の年齢や状態に合わせて、さまざまな剤形があります。

  • アタラックス錠 10mg / 25mg(ヒドロキシジン塩酸塩)
  • アタラックス-Pカプセル 25mg / 50mg(ヒドロキシジンパモ酸塩)
  • アタラックス-P散10%(ヒドロキシジンパモ酸塩)
  • アタラックス-Pシロップ0.5%(ヒドロキシジンパモ酸塩)
  • アタラックス-Pドライシロップ2.5%(ヒドロキシジンパモ酸塩)
     
    ※その他、P注射液もあります

 

アタラックス効果

  • 皮膚のかゆみを抑える効果
  • 不安、緊張を和らげる効果

※気分が落ち込む「抑うつ」そのものを治療する抗うつ薬ではありません

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • じんましん、湿疹・皮膚炎などに伴うかゆみ
  • 神経症における不安・緊張
  • 麻酔前投薬(手術の前に気分を落ち着かせる目的)

 

アタラックスはオンライン診療で出せる?

「心療内科は受診しづらい」「急にじんましんが出て、早めに対処したい」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

アタラックスのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
アタラックスに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

アタラックスの使い方(用法・用量

症状や年齢によって異なりますが、成人には1日75mg程度から開始し、数回に分けて服用します。

症状に応じて、1日150mg程度まで増量されることがあります。かゆみの治療では、1日25mg~75mg程度で処方されることもあります。具体的な量は、年齢や持病、併用薬などを踏まえて、医師が添付文書に基づいて判断します。

血中濃度を一定に保つために決まった時間に飲むのが基本です。「かゆみが強いから」といって、自己判断で回数や量を増やしたり、追加で飲んだりしないでください。
※実際の診療では、「夜だけ」「就寝前のみ」などの指示で使われることもあります。飲み方を変えたいときは必ず医師に相談して決めるようにしましょう。

 

アタラックスの副作用

主な副作用

主な副作用として、眠気、だるさ(倦怠感)が非常に高い頻度で報告されています。 その他、口の渇き、便秘、めまい、ふらつきなどが現れることがあります。

まれですが、注意すべき重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、肝機能障害、QT延長、心室頻拍(心臓への影響)などがあります。

 

副作用が出たときの対処法

服用中は、自動車の運転や危険な機械の操作は控えましょう。眠気がひどい場合は、自己判断でやめたり、量を調整せず、医師に相談してください。

 

アタラックスの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要な方

  • アタラックス(ヒドロキシジン)、セチリジン、ピペラジン誘導体、アミノフィリン、エチレンジアミンでアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
  • ポルフィリン症の患者(禁忌)
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(禁忌)
  • 授乳中の方(母乳へ移行するため、必ず医師に相談が必要です)
  • 緑内障(特に閉塞隅角緑内障)の方
  • 前立腺肥大などで尿が出にくい方
  • 重い心臓病(QT延長など)のある方
  • 高齢の方(眠気やふらつき、せん妄(意識の混乱)が出やすいため、慎重に使います)

 

併用に注意が必要な薬

  • お酒(アルコール):眠気やふらつきが極端に強くなり、非常に危険です。
  • 他の眠くなる薬:かぜ薬、睡眠薬、他の抗ヒスタミン薬、一部の精神安定薬、トラマドールなどのオピオイド系鎮痛薬など
  • QT延長を引き起こすことが知られている薬: 一部の抗生物質(マクロライド系、ニューキノロン系など)や抗真菌薬、抗精神病薬、抗不整脈薬など。

これらの薬と一緒に飲むと、心臓への副作用のリスクが高くなる可能性があります。自己判断で市販薬や他院処方薬を併用せず、必ず医師・薬剤師に相談してください。

 

使用上の注意

運転・危険な作業は厳禁アタラックスを飲んだら、絶対に運転や高所作業、危険な機械の操作はしないでください。
お酒(アルコール)飲酒はできるだけ控えてください。アルコールは、薬の作用を必要以上に強め、眠気やふらつきといった副作用を増強させ、かえって気分を不安定にさせる危険があります。
急にやめない不安の治療で使っている場合など、自己判断で中止すると「離脱症状」(めまい、吐き気、頭痛など)が出ることがあります。やめる際は、必ず医師の指示でゆっくり減量します。

保管方法

  • 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • シロップ剤も、冷蔵庫ではなく室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら?

気づいた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばし、絶対に2回分を一度に飲まないようにしましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アタラックスをはじめとしたお薬の処方も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております

アタラックスに市販薬はある?値段は?

市販薬

2025年11月現在、アタラックスと同じ成分の市販薬はありません。医師の処方が必要です。

ジェネリック

アタラックスにはジェネリック医薬品が多数あります。有効成分の名前である「ヒドロキシジン塩酸塩錠」「ヒドロキシジンパモ酸塩カプセル『製薬会社名』」という名前で処方されます。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

薬剤名区分薬価(1錠あたり)3割負担の目安
アタラックス-Pカプセル25mg先発品10.1円約3.0円
ヒドロキシジンPカプセル25mg「アメル」など後発品5.6円約1.7円

※2025年11月15日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

アタラックス錠10mg/アタラックス錠25mg

アタラックス−Pカプセル25mg/アタラックス−Pカプセル50mg/アタラックス−Pドライシロップ2.5%

アタラックス−Pシロップ0.5%

アタラックス−P散10%

アタラックス−P注射液(25mg/ml)/アタラックス−P注射液(50mg/ml)

 

よくある質問(FAQ)

Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?

妊娠中の方は服用できないお薬です(禁忌)。特に妊娠初期(~12週)は胎児への影響が否定できないため、厳格に避ける必要があります。授乳中の方も母乳中へ移行するため、必ず医師に相談してください。

Q.子どもでも飲めますか?

「アタラックス-Pシロップ」や「アタラックス-P散」があり、お子さんのかゆみ止めや、不安を和らげる目的で、体重に合わせて処方されます。

Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?

アタラックスは、副作用として多くの方で眠気が出やすいお薬です。集中力・判断力の低下を引き起こすことがあるため、服用中は、運転や危険な作業は厳禁です。

Q.いつから効き始めますか?

比較的、効果が現れるのが速いお薬です。個人差はありますが、服用後30分~1時間ほどで、かゆみが和らいだり、気分が落ち着いてきたりすることが期待できます。

Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?

絶対に一緒に飲んではいけません。アルコールもアタラックスも、脳の働きを抑える作用があります。一緒に飲むと、お互いの作用が極端に強まり、泥酔状態になったり、記憶が飛んだり、呼吸が抑えられたりするなど、非常に危険です。

 

まとめ

アタラックス(アタラックスP)は、つらい皮膚のかゆみや、神経症による不安感を和らげることが期待される、古くから信頼されているお薬です。しかし、その効果と引き換えに「強い眠気」が非常に出やすい特徴があるので日常生活の中で留意する必要があります。

「このしつこいかゆみ、早めに対処したい」 「不安で眠れない症状を、専門家に相談したい」

そんなときは、一人で抱え込まずに専門家である医師に相談してみましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。

  • スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
  • 対面診療と料金は変わらず、安心してご利用いただけます
  • お忙しい方でも安心の年中無休で診療
  • 処方された薬は郵送、またはお近くの薬局で受け取り可能

通院のプレッシャーを感じることなく、ご自身の症状や不安についてじっくりと相談できます。長引く心身の不調にお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

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※医師の判断で希望のお薬が処方できない場合があります。

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  • 一般内科
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  • AGA・ED
  • 肥満症外来

ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。