
「赤ちゃんのおしりが赤くなって、おむつかぶれがかわいそう…」 「口内炎ができて、ごはんがしみて痛い…」 「ちょっとした火傷や擦り傷、優しくケアできる薬はないかな?」
こうした、日常でよくある皮膚や粘膜のちょっとしたトラブルに、昔から皮膚科や小児科で処方されてきた、おなじみのお薬が「アズノール軟膏」です。鮮やかな青紫色が特徴的な、ステロイドを含まない優しい塗り薬です。
この記事では、皮膚と粘膜の守り神ともいえるアズノール軟膏について、その効果や副作用、正しい使い方を医師が分かりやすく解説していきます。
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アズノール軟膏とは?効果は?
アズノール軟膏は、湿疹や皮膚炎、やけど、口内炎など、皮膚や粘膜の炎症を抑え、傷の治りを助ける「非ステロイド性抗炎症薬」です。
炎症をやさしく鎮める効果があるため、赤ちゃんのおむつかぶれから、ご高齢の方の皮膚トラブルまで、幅広い年代の方に、そしてデリケートな部分にも使われます。
医療機関では「アズノール軟膏0.033%」という名称で処方されるのが一般的です。
有効成分は「ジメチルイソプロピルアズレン(一般名:グアイアズレン)」鮮やかな青紫色をした成分です。これは、カモミールなどの植物に含まれる成分から合成される、天然由来の成分です。

軟膏とは別にうがい薬もあります。
アズノール軟膏の成分
アズノール軟膏の主役は、「ジメチルイソプロピルアズレン」という成分です。
この成分は、皮膚や粘膜に対して、主に以下の2つの働きをします。
①抗炎症作用
炎症を引き起こす物質(ヒスタミンなど)の働きを抑えたり、炎症細胞が集まってくるのを防いだりすることで、赤み、腫れ、痛みなどの炎症症状を和らげます。
②創傷治癒促進作用
傷ついた皮膚や粘膜の組織の修復を助け、治りを早める効果があります。
例えるなら、小さな火事(炎症)が起きた場所に駆けつけて、そっと火を消し(抗炎症)、後片付け(組織修復)をお手伝いしてくれるようなイメージです。
アズノール軟膏の効果
- 皮膚や粘膜の炎症(赤み、腫れ、痛み)を鎮める
- 傷ついた皮膚や粘膜の治りを助ける
- かゆみを和らげる(炎症が治まることによる間接的な効果)
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 湿疹、皮膚炎群: おむつかぶれ、あせも、かぶれなど
- 熱傷・その他の疾患によるびらん及び潰瘍: 軽いやけど、擦り傷、切り傷、床ずれ(褥瘡)の初期など
- 口腔粘膜疾患: 口唇炎、口角炎、口内炎
- その他:肛門周囲のただれ、放射線療法による皮膚炎・粘膜炎など
ステロイドを含まないため、顔や陰部などのデリケートな部分にも比較的安心して使えます。
アズノール軟膏はオンライン診療で出せる?
「赤ちゃんのおむつかぶれがなかなか治らない…」「軽い皮膚炎で、薬だけ処方してほしい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
アズノール軟膏のような比較的マイルドなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
アズノール軟膏に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に慢性的な皮膚疾患で継続的なケアが必要な方にとっては、通院の負担を大きく減らすことができます。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
アズノール軟膏の使い方(用法・用量)
通常、1日数回、適量を患部に塗布します。
患部とその周りを清潔にしてから、優しく塗り広げます。口内炎に使う場合は、清潔な指や綿棒で患部に直接塗ります。
症状や部位によって異なりますので、医師の指示に従ってください。
アズノール軟膏の副作用
アズノール軟膏は非常に安全性の高いお薬で、副作用はほとんどありません。
副作用
ごくまれに、塗った場所にかゆみ、ヒリヒリ感、発疹などの刺激症状(接触皮膚炎)が出ることがあります。
副作用が出たときの対処法
上記のような症状が現れたり、いつもと違う異常を感じたりした場合は、使用を中止し、処方した医師や薬剤師に相談してください。
アズノール軟膏の注意事項・禁忌
使ってはいけない方
- 過去にアズノール軟膏の成分(ジメチルイソプロピルアズレンなど)でアレルギー症状を起こしたことがある方
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との間で特に問題となる飲み合わせは、基本的にありません。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
使い忘れたら?
気づいた時点で塗ってください。
1日数回塗るお薬なので、神経質になる必要はありません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、アズノール軟膏の処方や肌トラブルの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

アズノール軟膏に市販薬はある?値段は?
市販薬
アズノール軟膏の有効成分であるアズレン系の成分(アズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンなど)を含む市販薬は、口内炎治療薬や皮膚炎治療薬として販売されています。
(例:「アズレン散「含嗽用」モチダ」「サトウ口内軟膏」など)
ただし、医療用のアズノール軟膏と全く同じ成分・濃度・基剤とは限りません。
ジェネリック名
アズノール軟膏0.033%は、薬価が非常に安いため、現在ジェネリック医薬品(後発品)は存在しません。
薬価
- アズノール軟膏0.033%(20gチューブ):1本あたり 約59.6円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約18円)
※2025年5月27日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか?
はい、比較的安全に使用できると考えられており、医師の指示のもとでよく使われます。
Q. 赤ちゃんや子供でも使えますか?
はい、おむつかぶれやあせもなど、赤ちゃんのデリケートな肌にもよく処方されます。
Q.顔に塗っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。ただし、目に入らないように注意してください。
Q. 口内炎に塗ってもいいですか?
はい、アズノール軟膏は粘膜にも使用できるため、口内炎や口角炎にも効果があります。
Q. ステロイドは入っていますか?
いいえ、入っていません。 アズノール軟膏は、ステロイドを含まない、非ステロイド性の優しい抗炎症薬です。
Q.長期間使っても大丈夫ですか?
副作用が非常に少ないお薬なので、医師の指示の範囲内であれば、比較的長期間使用されることもあります。ただし、漫然と使い続けるのではなく、症状が改善したら医師と相談しましょう。
まとめ
アズノール軟膏は、皮膚や粘膜の炎症を優しく抑え、傷の治りを助ける、赤ちゃんからお年寄りまで安心して使える安全性の高い塗り薬です。 ステロイドを含まないため、顔やデリケートな部分にも使いやすく、おむつかぶれ、口内炎、軽いやけどなど、日常の様々な皮膚トラブルの初期対応やケアに適しています。
ただし、症状がなかなか改善しない場合や、原因がはっきりしない場合は、自己判断せずに皮膚科や小児科、歯科などを受診し、医師の診断を受けることが大切です。
この記事が、アズノール軟膏への理解を深め、皆さんの健やかな毎日の一助となれば幸いです。
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