
「炎症して赤く腫れた、痛いニキビができてしまった…」 「抗生物質を長く使うのは、少し不安…」 「しつこいニキビを、根本からしっかり治したい!」
こうした炎症性ニキビの治療に、皮膚科で広く処方される代表的なお薬が「ベピオ」です。ニキビの原因菌を直接退治する力と、毛穴の詰まりを改善する力の両方を併せ持っています。
この記事では、ニキビ治療の主役級のお薬、ベピオについて、その効果や副作用、正しい使い方、他のニキビ薬との違いを医師が分かりやすく解説していきます。
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INDEX
ベピオとは?効果は?
ベピオは、ニキビ(尋常性ざ瘡)の治療に使われる塗り薬です。
ニキビの原因である「アクネ菌」を殺菌する効果と、ニキビの始まりである「毛穴の詰まりを改善する効果(ピーリング作用)」を併せ持っています。
医療機関で処方されるベピオには、現在2つのタイプがあります。
- ベピオローション2.5%: 乳液のようなローションタイプで、ゲルに比べて刺激感が少なく、塗り広げやすいのが特徴です。
- ベピオゲル2.5%: 半透明のゲルタイプです。
ベピオの成分
ベピオの主役は、「過酸化ベンゾイル」という成分です。この成分は、皮膚に塗ると2つの重要な働きをします。
①ピーリング作用
皮膚の表面にある古い角質を剥がれやすくする作用があります。これにより、ニキビの初期段階である毛穴の詰まりを解消し、ニキビをできにくくします。
②アクネ菌への殺菌作用
皮膚の上で分解される際に「活性酸素」を発生させます。この活性酸素が、アクネ菌の細胞の膜を直接破壊することで、強力な殺菌効果を発揮します。
ベピオの効果
- 赤ニキビ(炎症性ニキビ)の改善
- 白ニキビ・黒ニキビ(毛穴の詰まり)の改善
- 新しいニキビの予防
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 尋常性ざ瘡(ニキビ) 主に顔のニキビ治療に使われますが、医師の指示のもとで背中などのニキビに使われることもあります。
ベピオはオンライン診療で出せる?
「皮膚科に行く時間がないけど、ニキビ治療を始めたい」「いつも使っている薬を、オンラインで処方してほしい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ベピオのようなニキビ治療薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ベピオに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
デリケートな悩みや、急な発症で外出が難しい場合に非常に便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ベピオの使い方(用法・用量)
1日1回、夜の洗顔後、保湿ケアの最後に使用します。
- 低刺激性の洗顔料で優しく洗顔し、タオルで押さえるように水分を拭き取ります。
- 化粧水や乳液などで、しっかりと保湿します。
- ベピオを適量とり、ニキビができている部分だけでなく、できやすい場所全体に、広く薄く塗り広げます。ニキビ一つひとつに点でのせるのではなく、肌の広い「面」に塗るのが、ニキビを予防する上で重要です。

ベピオの副作用
ベピオは、使い始めの2週間~1ヶ月程度、副作用が出やすいという特徴があります。
副作用
- 赤み、紅斑
- ヒリヒリとした刺激感
- 皮むけ、乾燥
これらの症状は、お薬の作用によるもので、多くは使い続けるうちに肌が慣れて、自然に軽快していきます。
副作用が出たときの対処法
いつも以上に、低刺激性の保湿剤でしっかり保湿してください。ヒリヒリ感が強い場合は、塗る量を減らしたり、1日おきに塗るなどして、少しずつ肌を慣らしていくのも有効です。
どうしても我慢できない場合や、症状がひどくなる場合は、自己判断で中止せず、処方した医師に相談してください。
ベピオの注意事項・禁忌
使ってはいけない方(禁忌)
- 過去にベピオ(過酸化ベンゾイル)でアレルギー症状を起こしたことがある方
併用に注意が必要な薬
塗り薬なので、飲み薬との間で特に問題となる飲み合わせは、基本的にありません。
使用上の注意
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、冷蔵庫には入れず、25℃以下の涼しい場所で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
塗り忘れたら?
1日程度であれば、特に問題ありません。
次の日の夜に、いつも通り1回分を塗ってください。一度に2回分塗る必要はありません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ベピオの処方やニキビの治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ベピオに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年5月現在、ベピオと同じ成分の市販薬はありません。 使用するには、医師の診断と処方が絶対に必要です。
ジェネリック名
2025年5月25日現在、ベピオのジェネリック医薬品(後発品)は発売されていません。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ベピオゲル2.5%(15g):1本あたり 約1,230円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約369円) - ベピオローション2.5%(15g):1本あたり 約1,230円
(3割負担の場合、自己負担額は1本あたり約369円)
※2025年5月25日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中や授乳中でも使えますか?
治療によるメリットがリスクを上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。安全性が完全に確立されているわけではないため、自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
12歳未満の小児に対する安全性は確立されていませんが、医師の診断と指導のもとで、思春期のニキビ治療に使われることはあります。
Q. いつから効きますか?
個人差はありますが、赤ニキビに対しては2週間程度で効果が見え始めることがあります。肌全体のニキビが改善し、効果をしっかり実感できるようになるまでには、3ヶ月程度かかることが多いです。
Q.副作用の赤みや皮むけはいつまで続きますか?
多くの場合、肌が薬に慣れてくる2週間~1ヶ月程度で、皮むけやヒリヒリ感は自然に落ち着いてきます。
Q.なぜ服や髪につくと色が抜けるのですか?
有効成分である「過酸化ベンゾイル」が持つ酸化作用(漂白作用)によるものです。ヘアカラー剤のブリーチと同じような原理なので、取り扱いには注意が必要です。
Q. ニキビが治っても塗り続けていいですか?
はい、続けることが推奨されます。 ベピオは新しいニキビができるのを防ぐ効果もあります。きれいな肌の状態を維持するために、医師の指示のもとで治療(維持療法)を続けることが大切です。
まとめ
ベピオは、ニキビの原因となる「アクネ菌の殺菌」と「毛穴の詰まり改善」という2つの働きで、しつこいニキビにアプローチする、非常に有効な治療薬です。
特に、抗生物質ではないため耐性菌の心配がなく、長期的に安心して使えるのが大きな強みです。
使い始めの副作用や、漂白作用といった注意点はありますが、保湿などの工夫で乗り越え、正しく使い続けることで、ニキビのできにくい健康な肌を目指すことができます。
この記事が、ベピオへの理解を深め、つらいニキビを正しく治療するための一助となれば幸いです。
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