
「なかなか治らないアレルギーがつらい…」「関節の強い炎症をなんとかしたい…」
そんなとき、病院で「ベタメタゾン錠」というお薬を処方されたことはありませんか?
ベタメタゾン錠は、病院では「リンデロン錠」という名前で処方されることも多い、非常に強力なステロイド薬です。優れた効果が期待できる一方、「強い薬って副作用が心配…」と感じる方も少なくないでしょう。
この記事では、ベタメタゾン錠(リンデロン錠)について、その効果や副作用などを、医師が分かりやすく解説していきます。お薬への不安を解消し、安心して治療に取り組むための一助となれば幸いです。
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ベタメタゾン錠とは?効果は?
ベタメタゾン錠は、有効成分「ベタメタゾン」を含む合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)薬です。
同じステロイド薬であるプレドニゾロン(プレドニン)などと比べ、より少ない量で強力な効果を発揮するのが特徴で、幅広い病気の治療に用いられています。
一般的に「ベタメタゾン錠0.5mg」や、商品名の「リンデロン錠0.5mg」が処方されます。錠剤のほかに、お子さんや錠剤が苦手な方向けの散剤(粉薬)・シロップ剤もあります。
ベタメタゾン錠の成分
有効成分は「ベタメタゾン」です。
私たちの体の中にある副腎という臓器からは、体内で起こる炎症やアレルギー反応などを抑える働きを持つ「糖質コルチコイド」というステロイドホルモンが分泌されています。
ベタメタゾンは、この糖質コルチコイドと似た働きをすることで、つらい炎症や免疫の過剰な働きを強力に抑え込みます。
ベタメタゾン錠の効果
ベタメタゾン錠は、主に2つの優れた効果を持っています。
抗炎症作用: アレルギーやケガなどによって起きている痛み、腫れ、発赤といった「炎症」を非常に強力に鎮めます。
免疫抑制作用: 本来は体を守るはずの「免疫」が、誤って自分自身の体を攻撃してしまうような病気(自己免疫疾患)の際に、その過剰な働きを抑えます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 内分泌疾患: 甲状腺疾患 など
- リウマチ・膠原病: 関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)など
- アレルギー性疾患: 気管支喘息、じんましん、薬疹 など
- 血液疾患: 白血病、再生不良性貧血 など
- 皮膚疾患: アトピー性皮膚炎、湿疹・皮膚炎群、乾癬 など
- 眼科疾患: ぶどう膜炎、アレルギー性結膜炎 など
- その他: 潰瘍性大腸炎、メニエール病、顔面神経麻痺 など
ベタメタゾン錠はオンライン診療で出せる?
「アレルギーの薬が欲しい」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ベタメタゾン錠のようなアレルギー治療薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ベタメタゾン錠に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ベタメタゾン錠の使い方(用法・用量)
ベタメタゾン錠の飲む量や回数は、年齢、症状、治療する病気によって大きく異なります。必ず医師の指示に従って、正しく服用してください。
一般的には、成人で1日に1〜16錠(0.5mg〜8mg)を1〜4回に分けて服用します。治療の経過を見ながら、徐々に量を減らしていくのが一般的です。
自己判断で飲む量を変えたり、急にやめたりするのは非常に危険です。症状が悪化したり、思わぬ副作用(離脱症状)が出たりすることがありますので、絶対にやめましょう。
ベタメタゾン錠の副作用
主な副作用
ベタメタゾン錠は効果が高い分、副作用にも注意が必要です。副作用の出方には個人差があり、短期的な使用では起こりにくいものもあります。
ベタメタゾン錠を服用中に比較的多くみられる副作用として、食欲が増して体重が増えたり、顔が丸くなる「ムーンフェイス」、なかなか眠れなくなる不眠などがあります。
また、免疫力が抑えられるため、風邪などの感染症にかかりやすくなることもあります。
これらは薬の量が多い場合や長期間の服用で現れやすいですが、多くは薬を減らしていくと自然に改善していきます。

まれですが、注意すべき重大な副作用として、骨がもろくなる骨粗しょう症、血糖値が上がることで糖尿病を悪化させたり新たに発症させたりすること、胃潰瘍、気分の落ち込みや高揚といった精神症状なども報告されています。
何か気になる症状があれば、自己判断せず医師や薬剤師に相談しましょう。
副作用への対処法
- ムーンフェイス・肥満: カロリーコントロールや適度な運動を心がけましょう。お薬が減量できれば、自然と元に戻ることがほとんどです。
- 感染症: 手洗いやうがいを徹底し、人混みを避けるなど、感染対策をいつも以上に意識しましょう。
- 胃腸障害: 食後に飲む、または胃薬を一緒に処方してもらうことで軽減できる場合があります。
ベタメタゾン錠の注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 本剤の成分でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
- 感染症にかかっている方
- 糖尿病の方
- 骨粗しょう症の方
- 高血圧の方
- 緑内障、白内障の方
- うつ病などの精神疾患がある方
- B型肝炎ウイルスに感染したことがある方
併用に注意が必要な薬
- デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)(禁忌)
- 一部の解熱鎮痛薬(NSAIDs)
- 一部の抗生物質や抗真菌薬
- てんかんのお薬
- 血糖値を下げるお薬
他にもたくさんありますので、市販薬も含め、他に飲んでいるお薬がある場合は必ず医師や薬剤師に伝えましょう。
生活上の注意
感染症対策 | 手洗い・うがいをこまめに行いましょう。 |
食事 | カルシウム(牛乳、小魚など)やタンパク質を積極的に摂り、塩分や糖分、脂肪分は控えめにしましょう。 |
ワクチン | 生ワクチンの接種は原則としてできません。中止後も6か月間は期間を開ける必要があります。 接種を希望する場合は、必ず事前に医師に相談してください。 |
保管方法
- 光と湿気を避けて、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
飲み忘れたことに気づいた場合は、気づいた時点ですぐに1回分を飲んでください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まずに、次の服用時間から再開してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、症状に応じてベタメタゾン錠の処方やアレルギー症状の治療も行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ベタメタゾン錠に市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、ベタメタゾン錠は、医師の処方が必要な医療用医薬品であり、市販薬として販売されていません。
ジェネリック名
先発品は「リンデロン錠」です。
後発品(ジェネリック)が「ベタメタゾン錠」という名前で販売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- リンデロン錠0.5mg(先発品):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)
- ベタメタゾン錠0.5mg(ジェネリック):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)
※2025年8月24日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
リンデロン錠0.5mg/リンデロン散0.1%/リンデロンシロップ0.01%
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。授乳中の方も同様です。
Q.子どもでも使えますか?
はい、小児でも使用されます。ただし、成長への影響などを考慮し、慎重に投与されます。必ず医師の指示通りに使用してください。
Q.飲んだ後、車の運転はできますか?
添付文書上、運転に関する直接的な禁止事項はありません。しかし、副作用としてめまいや気分の変化などが起こる可能性もゼロではありません。体調に異変を感じた場合は、運転を控えてください。
Q.ベタメタゾン錠はいつから効くの?
治療する病気や症状によって異なりますが、効果の発現は比較的早いお薬です。早い方では数時間〜翌日には効果を感じ始めることもあります。焦らず、医師の指示に従って服用を続けましょう。
Q.ベタメタゾン錠を飲んでいるときにお酒を飲んでもいい?
アルコールは、ベタメタゾン錠の副作用である胃腸障害や血糖値の上昇などを助長する可能性があります。治療中は、飲酒は控えるのが望ましいです。どうしても飲みたい場合は、必ず事前に医師に相談し、許可を得るようにしてください。
Q.プレドニン(プレドニゾロン)との違いは?
どちらも同じステロイド薬ですが、ベタメタゾンの方がより少ない量で強力な抗炎症作用を発揮します。また、ベタメタゾンはプレドニゾロンに比べて、むくみや血圧上昇の副作用が起こりにくいとされています。どちらの薬が適しているかは、病気の種類や患者さんの状態によって医師が判断します。
まとめ
ベタメタゾン錠(リンデロン錠)は、つらい炎症やアレルギー、免疫の異常などを非常に強力に抑えてくれる、治療の頼もしい味方です。一番のポイントは、症状が良くなったと感じても、自己判断でお薬の量を変えたり、飲むのをやめたりしないこと。これが、病気をしっかりコントロールし、安全に治療を進めるために非常に重要です。
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