
病院で痛みや熱、炎症の症状で受診した際に、「ブルフェン」というお薬を処方された経験はありませんか?
「この薬、市販のイブと同じ成分なの?」 「どうして病院で処方されるんだろう?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。今回は、医療機関で処方されるブルフェンについて、その効果や副作用、市販薬との違いなどを、医師が基本からやさしく解説していきます。
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ブルフェンとは?効果は?
ブルフェンは、「痛み」「熱」「炎症」を抑えるために、医療機関で処方されるお薬です。
「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)」というグループに分類され、様々なつらい症状を和らげるために、広く使われています。
ブルフェンは、処方される方の年齢や症状に合わせて、いくつかの種類があります。
- ブルフェン錠100 / ブルフェン錠200: 一般的な錠剤タイプです。数字は1錠に含まれるイブプロフェンの量(mg)を表します。
- ブルフェン顆粒20%: 水に溶かして飲むことができる顆粒タイプです。主に錠剤を飲むのが難しいお子さんや高齢の方に処方されます。
ブルフェンの成分
有効成分は「イブプロフェン」です。
痛みや熱、腫れといった症状は、体の中で「プロスタグランジン」という物質が作られることで引き起こされます。
ブルフェンは、このプロスタグランジンが作られるのをブロックすることで、つらい症状を元から抑えます。
ブルフェンの効果
- 鎮痛効果: 様々な痛みを和らげます。
- 解熱効果: 熱を下げます。
- 抗炎症効果: 腫れや赤みなどの炎症を鎮めます。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 手術後や外傷後の痛みや腫れ
- 頭痛、歯痛、生理痛、腰痛など
- 風邪などによる発熱やのどの痛み
- 関節リウマチ、変形性関節症などの慢性的な炎症性疾患
市販薬と違い、医師の管理のもとで慢性的な病気の治療にも使われるのが特徴です。
ブルフェンはオンライン診療で出せる?
「痛みが強くて痛み止めが必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ブルフェンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ブルフェンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ブルフェンの使い方(用法・用量)
通常、成人は1回200mgを痛みがある際に服用。1日3回(最大600mg)が上限。
胃への負担を軽くするため空腹時を避け、なるべく食後に水またはぬるま湯で飲むのが基本です。

ブルフェンとカロナールの違いは?
病院で処方される代表的な解熱鎮痛薬に「カロナール」があります。
どちらも同じ目的で使われますが、作用の仕方や得意なこと、注意点が異なります。
ブルフェン | カロナール | |
---|---|---|
有効成分 | イブプロフェン | アセトアミノフェン |
分類 | NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) | 解熱鎮痛薬(非NSAIDs) |
効き方 | 全身で痛みや炎症の原因をブロック | 主に脳の体温調節中枢に作用 |
得意なこと | 痛み・熱、特に炎症を抑える | 痛み・熱を抑える(作用は穏やか) |
苦手なこと | 特になし | 炎症を抑える力は弱い |
主な副作用 | 胃腸障害(胃痛、胃もたれ) | 肝機能障害(高用量で) |
使い分けのポイント
- ブルフェンが選ばれやすい時:
- 関節痛やひどい咽頭痛、歯痛など、炎症(腫れや赤み)を伴う強い痛みがある場合。
- 関節痛やひどい咽頭痛、歯痛など、炎症(腫れや赤み)を伴う強い痛みがある場合。
- カロナールが選ばれやすい時:
- 炎症が少ない痛みや、熱を下げるのが主な目的の場合。
- 胃が弱い方、お子さん、妊婦さんなど、副作用のリスクをできるだけ避けたい場合。
最終的には、医師が患者さんの年齢、症状、体質などを総合的に判断して、より適切なお薬を選択します。
ブルフェンの副作用
主な副作用
主な副作用として、胃の不快感、胃痛、吐き気、食欲不振、下痢、胸やけなどが報告されています。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、胃腸出血、ぜんそく発作、腎機能障害、肝機能障害などがあります。
副作用が出たときの対処法
胃の調子が悪くなる、気分が悪くなるなどの症状が出た場合は、服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
ひどい腹痛や黒い便、血を吐くなどの症状は、胃腸出血のサインかもしれません。すぐに医療機関を受診してください。
ブルフェンの注意事項・禁忌
使ってはいけない方
- 過去にブルフェンや他の解熱鎮痛薬でアレルギーやぜんそくを起こしたことがある方(禁忌)
- 重い心臓病、腎臓病、肝臓病のある方(禁忌)
- 妊娠後期(出産予定日12週以内)の妊婦の方(禁忌)
- 重い高血圧、血液の異常がある方(禁忌)
- 消化性潰瘍のある方(禁忌)
併用に注意が必要な薬
- ジドブジン(HIV治療薬)(禁忌)
- 他の解熱鎮痛薬(ロキソプロフェンなど)
- アスピリン(血液をサラサラにする目的で服用している場合)
- 一部の血液凝固を防ぐ薬(ワルファリンなど)や、血圧の薬
使用上の注意
アルコール | ブルフェンもアルコールも胃の粘膜を荒らす作用があります。一緒に飲むと、胃腸障害や胃出血のリスクが非常に高くなるため、大変危険です。 |
長期連用しない | 痛みが続く場合は、自己判断で飲み続けず、医療機関を受診してください。 |
空腹時を避ける | 胃を守るため、何か食べてから飲むようにしましょう。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避けて保管しましょう。
- 子どもの手の届かない場所に置いてください。
飲み忘れたら?
頓服として飲むことが多い薬なので「飲み忘れ」の概念はあまりありませんが、1日3回などで処方されている場合は、気づいた時に飲んでください。
ただし、次の服用時間が近い場合は1回とばしましょう。2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ブルフェンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ブルフェンに市販薬はある?値段は?
市販薬
有効成分のイブプロフェンを含む市販薬は「イブA錠」「リングルアイビーα200」「バファリンプレミアムDX」など、多数の製品があります。
ジェネリック名
ブルフェンにはジェネリック医薬品が多数あります。
「イブプロフェン錠『製薬会社名』」という名前で処方されます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ブルフェン錠200(先発品): 約6.1円/錠(3割負担の場合:約2円)
- イブプロフェン錠200mg(ジェネリック): 約8.9円/錠(3割負担の場合:約3円)
※2025年8月12日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
ブルフェン錠100/ブルフェン錠200/ブルフェン顆粒20%
よくある質問(FAQ)
Q.子供でも使えますか?
医師の判断のもと、体重に合わせて顆粒タイプのブルフェンが処方されることがあります。
ただしインフルエンザが疑われる場合は、カロナール(アセトアミノフェン)が優先されることが多いです。
Q.妊婦や授乳中でも使えますか?
妊娠後期の方は服用できません。(禁忌)それ以外の妊娠期間の方も、自己判断での服用は避け、必ず医師に相談してください。授乳中の方は、比較的安全とされていますが、こちらも医師への相談が推奨されます。
Q.どのくらいで効きますか?
個人差はありますが、服用後20分~30分ほどで効果が現れ始め、150mg~200mgの服用で約5~7時間効果が持続します。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
ブルフェン単独の成分では、眠気は通常起こりにくいです。運転への影響も特に報告されていません。
Q.お酒を飲んだ後に飲んでもいいですか?
ブルフェンを服用している期間は、飲酒を避けるべきです。ブルフェンもアルコールも、どちらも胃の粘膜を荒らす作用があるため、一緒に体の中に入ると胃腸障害や胃出血のリスクが格段に高まります。
Q.ロキソプロフェン(ロキソニン)との違いは?
どちらも同じNSAIDsの仲間で、よく似た効果を持ちます。一般的に、ブルフェンの方が効果がマイルドで、胃への負担もやや少ないとされています。
一方、ロキソプロフェンは体内で吸収されてから効果を発揮する「プロドラッグ」という特徴があります。
ブルフェンの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
ブルフェンは、市販薬と同じイブプロフェンを主成分としながらも、医師の管理のもとで、より幅広い症状や疾患に使える、頼りになるお薬です。しかし、副作用のリスクもあり、「お酒と一緒に飲まない」「空腹時を避ける」などのルールを守ることが大切です。
「市販薬を飲んでも痛みがよくならない」
「関節の痛みがずっと続いている」
そんなときは、我慢せずに専門家である医師に相談しましょう。
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