
「花粉症の薬を飲んでも、鼻づまりだけが全然よくならない…」「鼻が詰まって夜も眠れないし、口呼吸で喉がカラカラ…」
そんな、しつこい鼻づまりのお悩みはありませんか? 「ディレグラ配合錠」は、アレルギーの症状を抑える成分に、鼻づまりを解消する成分をプラスした、まさに鼻づまりに悩む方のための専門的なお薬です。
この記事では、ディレグラの効果の理由や、アレグラとの違い、そして知っておくべき副作用や注意点について、医師が分かりやすく正確に解説していきます。
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ディレグラとは?効果は?
ディレグラ配合錠は、アレルギー性鼻炎の治療薬の中でも、特に「鼻づまり(鼻閉)」の改善に重点を置いたお薬です。 眠気の出にくいアレルギー薬「アレグラ」の成分に、「血管収縮薬」という鼻づまり改善成分を組み合わせた配合錠です。
ディレグラ配合錠は、他のアレルギー薬のように用量や剤形(錠剤、シロップなど)が複数あるわけではなく、「ディレグラ配合錠」の1種類のみです。
ディレグラの成分
①フェキソフェナジン塩酸塩
アレルギー薬「アレグラ」と同じ成分です。眠気が出にくい第二世代の抗ヒスタミン薬で、くしゃみ・鼻水・かゆみを引き起こすヒスタミンの働きをブロックします。
②塩酸プソイドエフェドリン
鼻の粘膜の血管を収縮させることで、腫れ(充血)を抑え、鼻の通りをスッキリさせる成分です。これが、ディレグラが鼻づまりに高い効果を発揮する理由です。
この2つの成分が、くしゃみ・鼻水と、つらい鼻づまりの両方にアプローチします。
ディレグラの効果
アレルギー性鼻炎の3大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)に効果を発揮しますが、特に鼻づまりの改善効果が期待されます。
どんなときに使う?(適応疾患)
ディレグラが使われるのは「アレルギー性鼻炎」のみです。
じんましんや皮膚のかゆみには使われません。アレルギー性鼻炎の中でも、特に鼻づまりの症状が強い場合に処方されます。
ディレグラはオンライン診療で出せる?
「毎年花粉症で、眠くならない薬が欲しい」「じんましんが急に出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ディレグラのようなアレルギー治療薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ディレグラに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、既にアレルギー性鼻炎やじんましんと診断されていて、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

ディレグラの使い方(用法・用量)
成人及び12歳以上の小児:通常、1回2錠を、1日2回(朝と夕の空腹時)に服用します。
食事中や食後に飲むと、お薬の吸収が悪くなり、効果が弱まってしまうため空腹時を守ってください。
食事の1時間前、または食後2時間以上経ってから服用してください。

ディレグラの副作用
副作用は比較的少ないですが、主に鼻づまり改善成分である「塩酸プソイドエフェドリン」に由来する症状に注意が必要です。
主な副作用
- 頭痛
- 不眠、眠りが浅くなる
- 動悸(ドキドキする感じ)
- 血圧の上昇
- 口の渇き
- 発疹、めまい、吐き気
副作用が出たときの対処法
気になる症状が出た場合は、自己判断で服用を中止せず、処方した医師や薬剤師に相談してください。
ディレグラの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にディレグラの成分でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
- 重症の高血圧の方(禁忌)
- 重症の冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)の方(禁忌)
- 高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症、緑内障、前立腺肥大のある方
併用に注意が必要な薬
- MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩など)という種類の薬(うつ病やパーキンソン病の治療薬)を服用中または服用中止後2週間以内の方(禁忌)
- エリスロマイシン(抗生物質)
- 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤(一部の胃薬)
- 他の交感神経刺激薬(他のかぜ薬や鼻炎薬に含まれていることがあります)
使用上の注意
服用期間に注意 | 長期間使用し続けると、効果が弱まったり、副作用のリスクが高まることがあります。通常、2週間を超えての連続使用は慎重に検討されます。 |
アスリートの方へ(ドーピング注意) | 塩酸プソイドエフェドリンは、競技会や大会の種類によって禁止物質に指定されている場合があります。ドーピング検査の対象となるアスリートの方は、必ず事前に医師や専門機関に確認してください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、空腹時であれば1回分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ飲みましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ディレグラをはじめとしたアレルギー薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ディレグラに市販薬はある?値段は?
市販薬
ディレグラと全く同じ成分の市販薬は販売されていません。医師の処方が必要です。
(アレグラ単体の市販薬はあります)
ジェネリック名
ジェネリック医薬品(後発品)があります。
「プソフェキ配合錠」という、名前で発売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ディレグラ配合錠(先発品):1錠あたり 約46.6円
(3割負担の場合、自己負担額は1錠あたり約14円) - プソフェキ配合錠「サワイ」(ジェネリックの一例):1錠あたり 約22.6円
(3割負担の場合、自己負担額は1錠あたり約7円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも飲めますか?
原則として、妊娠中や授乳中の方には使用されません。 安全性が確立されていないため、自己判断での服用は絶対にやめてください。特に鼻づまり改善成分のプソイドエフェドリンは、胎児や乳児への影響、また母乳の分泌を減らす可能性が指摘されています。必ず医師に相談し、より安全な代替薬を処方してもらいましょう。
Q. 子供でも使えますか?
12歳以上の小児から使用できます。12歳未満のお子様には使われません。
Q. 運転してもいいですか?
ディレグラの成分であるフェキソフェナジンは眠気が出にくい薬です。そのため、添付文書で運転が明確に禁止されているわけではありません。しかし、めまいなどの副作用が起こる可能性もゼロではないため、服用して体調に変化がある場合は運転を控えるなど、慎重に対応してください。
Q. お酒と一緒に飲んでも大丈夫?
念のため避けるのが望ましいです。予期せぬ副作用が出る可能性があります。
Q. いつから効きますか?
個人差はありますが、空腹時に服用後、1〜2時間程度でくしゃみ・鼻水、そして鼻づまりの症状が和らぎ始めることが多いです。
Q. アレグラとの一番の違いは何ですか?
ディレグラは、アレグラの成分に鼻づまりを改善する成分(塩酸プソイドエフェドリン)が追加されている点です。くしゃみ・鼻水がメインの方はアレグラ、つらい鼻づまりも伴う方はディレグラ、という使い分けがされます。
Q. なぜ空腹時に飲まないといけないのですか?
食事、特に脂肪分の多い食事と一緒に飲むと、アレグラの成分(フェキソフェナジン)の吸収が妨げられ、効果が半分近くまで落ちてしまう可能性があるためです。効果を最大限に得るために、必ず空腹時に服用してください。
Q. 誰でも飲めますか?血圧が高いのですが…
いいえ、誰でも飲めるわけではありません。特に血圧や心臓に作用する可能性があるため、高血圧や心臓病、緑内障など、持病のある方は必ず医師に申告してください。医師が慎重に判断します。
まとめ
ディレグラ配合錠は、眠気の出にくいアレグラ成分に、鼻づまり改善成分をプラスした、つらい鼻づまりを伴うアレルギー性鼻炎のための専門的なお薬です。
効果をしっかり得るために「空腹時服用」を守ることがとても重要です。また、血圧や心臓への影響も考慮が必要なため、持病のある方は必ず医師に相談してください。
特徴を正しく理解し、つらい鼻づまりの改善に役立てましょう。
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