
「風邪や咳でエリスロシンを処方されたけれど、どんな薬?」
「長期間飲み続けるように言われたけど、大丈夫?」
細菌による感染症を治療するマクロライド系の代表的な抗生物質が、エリスロシン(成分名:エリスロマイシン)です。
喉の痛みや咳などの呼吸器症状だけでなく、皮膚の感染症や、最近ではその「抗炎症作用」を活かした特殊な治療にも使われています。
この記事では、エリスロシンの効果や副作用について医師が詳しく解説します。
目次
エリスロシンとは?効果は?
エリスロシンは、細菌のタンパク質合成を邪魔することで増殖を抑える、マクロライド系の抗生物質です。
比較的古い歴史を持つお薬ですが、現在でも幅広い細菌に対して有効であり、ペニシリン系などの他の抗生物質にアレルギーがある方にもよく選ばれます。
エリスロシンの種類(剤型)
服用しやすいよう、複数のタイプが用意されています。
- エリスロシン錠(100mg / 200mg):一般的な飲み薬です。
- エリスロシンW顆粒:お薬を飲み込むのが苦手な方や、お子様向けの粉薬です。
- ドライシロップ:水に溶かして飲むタイプのお子様用製剤です。
エリスロシンの成分
有効成分はエリスロマイシンです。
細菌のリボゾームという部分に結合し、菌が育つのに必要なタンパク質を作れなくさせることで、感染症を治します。
エリスロシンの効果
主な効果は、細菌を殺す、または増えるのを抑えることです。
さらに、近年では抗生物質としての働きの他に、気道の炎症を抑えたり、粘液(痰)の分泌を減らしたりする抗炎症作用があることが注目されています。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
以下のような病気や症状の治療に使われます。
- 呼吸器感染症:咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎(マイコプラズマ肺炎など)。
- 皮膚感染症:皮膚の腫れなど。
- お口の中の病気: 歯冠周囲炎、顎炎(歯ぐきやあごの腫れ)など。
- その他:百日咳の治療や予防にも使われます。
なぜエリスロシンを「長期投与」するの?
「抗生物質なのに、数ヶ月も飲み続けるの?」と驚かれる方もいるかもしれません。
これは、通常の感染症治療とは異なる「マクロライド少量長期投与療法」という治療法です。
1. 目的は「炎症」を抑えること
通常より少ない量(半分〜3分の1程度)を長く飲み続けることで、以下のような効果が期待できます
- 鼻水・痰を減らす: 粘膜から過剰に出る分泌物を抑えます。
- 掃除を助ける: 鼻や気道のゴミを追い出す「繊毛(せんもう)」の動きを活発にします。
- 腫れを引かせる: 粘膜の慢性的な腫れや炎症を鎮めます。
2. 対象となる主な病気
- 慢性副鼻腔炎(蓄膿症): 鼻づまりやドロっとした鼻水が続くとき。
- 慢性気管支炎・びまん性汎細気管支炎: 痰が絡んで切れにくい状態が続くとき。
3.注意点とアドバイス
- 自己判断でやめない: 効果が出るまで2〜3ヶ月かかることもあります。根気強く続けることが大切です。
- 耐性菌のリスク: 医師の管理下で適切な量を使っていれば、過度に心配する必要はありません。
- 副作用のチェック: 胃がムカムカしたり、下痢が続いたりする場合は、早めに医師へ相談しましょう。
副作用が少なく安全性が高いとされる方法ですが、必ず医師の指導のもとで継続してください。
エリスロシンはオンライン診療で出せる?
「いつもの鼻や咳の薬を、忙しくて取りに行けない」
「長期投与の継続処方を、自宅で済ませたい」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
エリスロシンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
エリスロシンに関するご相談や処方をオンライン診療にて承っております。
特に、「膝や腰が痛くて外出が大変なとき」や「お薬が切れそうなのに時間が取れないとき」などに、オンライン診療は非常に便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
エリスロシンの使い方(用法・用量)
通常、成人は1日800〜1,200mgを4〜6回に分けて服用します。 お薬の効果を安定させるため、なるべく均等な間隔で飲むのが理想的です。
- 小児の場合: 体重に合わせて1日の量を計算し、同じく4〜6回に分けて服用します。
- ポイント: コップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用してください。
エリスロシンの副作用
主な副作用
一般的な副作用
- 発疹、蕁麻疹、血管性浮腫
- 食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、胃部不快感、下痢、鼓腸、便秘
- 視力低下、霧視
重大な副作用
- 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎
- 心室頻拍(Torsade de pointesを含む)、QT延長
- ショック、アナフィラキシー
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
- 急性腎障害
- 肝機能障害、黄疸
副作用が出たときの対処法
軽い胃の不快感であれば様子を見ることが多いですが、ひどい下痢や腹痛が続く場合は、医師に相談してください。
また、ごく稀に「発疹」や「強いだるさ」が出ることがあります。
このようなアレルギー症状や肝機能の異常が疑われる場合は、すぐに服用を中止して受診しましょう。
エリスロシンの注意事項(禁忌)
使用に注意が必要な方
服用してはいけない方(禁忌)
- 本剤の成分でアレルギーを起こしたことがある方
- エルゴタミン製剤(クリアミンなど)、ピモジド、ロミタピド、クリンダマイシン、リンコマイシンを使用中の方
(これらを併用すると、副作用が強く出たり、薬の効果が消えたりする恐れがあります)
特に注意して使う方(慎重投与)
- 肝機能障害のある方
- 心疾患(QT延長など)のある方
- 妊婦、授乳婦、小児等
- 高齢者
併用に注意が必要な薬
- ワルファリン(血をサラサラにする薬)
- バルプロ酸(抗てんかん薬)
- テオフィリン(喘息の薬)
- イリノテカン塩酸塩水和物
- フェロジピン
- ベラパミル塩酸塩
- ミダゾラム、トリアゾラム
- カルバマゼピン など
上記などの多くの薬と相互作用を起こす可能性があります。
他にお薬を飲んでいる場合は、必ず医師や薬剤師に伝えてください。
生活上の注意(使用上の注意)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自己判断の中止厳禁 | 症状が良くなっても、菌を根絶するために処方された分は飲み切りましょう。 |
| お薬手帳の活用 | 飲み合わせが重要なお薬なので、受診時は必ず提示してください。 |
| 長期投与の検査 | 長期間服用する場合は、定期的に血液検査等で健康状態をチェックします。 |
保管方法
直射日光と湿気を避けて、室温(1~30℃)で保管しましょう。
飲み忘れたら?
気づいたときに1回分を飲んでください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まずに1回飛ばしてください。
2回分を一度に飲むのは絶対に避けてください。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、熱などの症状をはじめとしたお薬の処方も行っています。
気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

※心療内科ではシステム手数料をいただいております
エリスロシンに市販薬はある?値段は?
市販薬
現在、エリスロシンと同じ成分を含む市販薬はありません。
医師の診断と処方が必要です。
ジェネリック
「エリスロマイシン錠」という名称で、複数のメーカーからジェネリック医薬品(後発品)が発売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
| 薬剤名 | 区分 | 薬価(1錠) | 3割負担の目安(1錠) |
|---|---|---|---|
| エリスロシン錠100mg | 先発 | 6.30円 / 錠 | 約1.89円 / 錠 |
| エリスロシン錠200mg | 先発 | 7.10円 / 錠 | 約2.13円 / 錠 |
| エリスロマイシン錠200mg | 後発 | 19.3円/錠 | 約5.79円 / 錠 |
| エリスロシンドライシロップ10% | 先発 | 18.90円 / g | 約5.67円 / g |
| エリスロシンドライシロップW20% | 先発 | 32.00円 / g | 約9.60円 / g |
| エリスロシンW顆粒20% | 先発 | 46.70円 / g | 約14.01円 / g |
※2026年4月現在。価格は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
エリスロシン錠100mg/エリスロシン錠200mg
エリスロシンドライシロップ10%/エリスロシンドライシロップW20%/エリスロシンW顆粒20%
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも使えますか?
医師が「治療の必要性が高い」と判断した場合には使用されます。
ペニシリン系と並んで、比較的使いやすい抗生物質とされていますが、必ず医師に相談してください。
Q.子どもでも使えますか?
はい、使えます。
体重に合わせた適切な量が処方され、百日咳の治療などでも重要な役割を果たします。
Q. 運転しても大丈夫ですか?
基本的には問題ありませんが、体調不良や見えにくさがある場合は運転を控えてください。
Q. いつから効き始めますか?
服用後、体内の薬の濃度は約1.5〜3時間でピークに達します。
自覚症状が改善し始めるのは、感染の程度によりますが服用開始から1〜2日程度が目安です。
Q. お酒(アルコール)を飲んでもいいですか?
控えるのが望ましいです。
アルコールが薬の吸収に影響を与えたり、肝臓への負担を増やしたりする可能性があるほか、そもそも感染症で体が弱っているときは安静が第一です。
Q.「風邪」に効きますか?
ウイルスが原因の一般的な風邪には抗生物質は効きません。
ただし、細菌の二次感染が疑われる場合や、激しい咳が続く場合に処方されることがあります。
Q.いつまで飲み続けるべきですか?
感染症の種類により異なります。
通常の喉の風邪なら数日〜1週間程度、蓄膿症の長期投与なら数ヶ月単位となります。
医師の指示に従ってください。
まとめ
エリスロシンは、単に菌を殺すだけでなく、気道の炎症を鎮めて痰を出しやすくするなど、多彩な働きを持つ抗生物質です。
特に「少量長期投与」は、慢性的な鼻や喉の悩みを持つ方にとって大きな支えとなる治療法です。
「長く飲んでいて不安がある」「通院が負担で薬を中断しそう」
そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が便利です。
- スマホやPCがあれば、全国どこからでも受診可能
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