
「膀胱炎と診断されて、ホスミシンという抗生物質を処方された」
「子どもが中耳炎で、甘い粉薬のホスミシンを飲むことになった」
このように、様々な細菌感染症の治療で処方される代表的なお薬が「ホスミシン」です。
今回は、このホスミシンがどのようなお薬なのか、その効果や副作用について、医師がやさしく解説していきます。
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ホスミシンとは?効果・効能は?
ホスミシンは、「ホスホマイシン系」というグループに属する抗生物質(抗菌薬)です。
細菌の細胞壁が作られるのを邪魔して、細菌をやっつける効果があり、様々な細菌に効果があります。
幅広い種類の細菌に効果を示すため、小児科や内科、耳鼻科など様々な領域で、多様な感染症の治療に用いられています。
現在、先発医薬品である「ホスミシン」として販売されている経口薬(飲み薬)は、以下の通りです。
- ホスミシン錠250 / 500:
腸炎や気管支炎、中耳炎など、様々な感染症の治療に、1日数回に分けて服用する錠剤タイプです。 - ホスミシンドライシロップ200 / 400:
主に錠剤を飲むのが難しいお子さん向けに処方される、甘みのある粉薬(ドライシロップ)です。
ホスミシンの成分
有効成分は「ホスホマイシン」です。
この成分は、細菌が自分を守るための「細胞壁」を作る、ごく初期の段階をブロックします。
細胞壁を作れなくなった細菌は、成長も増殖もできなくなり、やがて死滅してしまいます。
ホスミシンの効果
- 細菌を殺菌する効果(殺菌作用)
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 深在性皮膚感染症、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎
- 感染性腸炎
- 涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎
- 外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎
- 気管支炎、肺炎
- 歯周組織炎、顎炎
ホスミシンはオンライン診療で出せる?
「気管支炎が治らない…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ホスミシンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ホスミシンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ホスミシンの使い方(用法・用量)
通常、成人には1日2~3g(錠剤なら4~6錠)を3~4回に分けて服用します。
お子さんの場合は、体重に合わせてドライシロップの量が厳密に計算されます。
耐性菌ができるリスクがあるため症状が良くなっても、医師に指示された期間、必ず最後まで飲み切ってください。
ホスミシンの副作用
主な副作用
最も多い副作用は下痢や軟便です。その他、吐き気、腹痛、食欲不振などが報告されています。これは、お薬が腸内の細菌バランスを少し変化させるために起こることがあります。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、偽膜性大腸炎(血便を伴うひどい下痢)、肝機能障害などがあります。
副作用への対処法
- 下痢・軟便: 通常は軽度で、自然に治まることが多いです。
- 気になる症状が出たら: 症状がひどい場合や、発疹・かゆみなどが出た場合は、アレルギーの可能性もあるため、医師や薬剤師に相談してください。
ホスミシンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にホスミシンでアレルギーを起こしたことがある方 (禁忌)
- 重い腎臓の病気がある方
- 高齢の方
併用に注意が必要な薬
ホスミシンは、特に悪い飲み合わせは報告されていない、比較的使いやすいお薬です。
ただし、一部の胃腸薬(メトクロプラミドなど)は、ホスミシンの吸収を少し悪くする可能性があります。
使用上の注意
アルコール(お酒) | アルコールは体の免疫力を下げる可能性があります。治療中は、お薬の効果をしっかり得るためにも飲酒は控えましょう。 |
処方された日数は必ず飲み切る | これが最も重要です。症状が良くなっても自己判断で中断すると、菌が生き残り、再発や耐性菌(薬が効きにくい菌)の原因になります。 |
症状が改善しない場合は再診を | 服用を開始して2〜3日以上経っても、熱が下がらなかったり、症状が悪化したりする場合は、薬が効いていない可能性があります。自己判断で飲み続けず、処方した医師に相談し、再診を受けてください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
飲み忘れたら?
気づいた時点で、忘れた分を服用してください。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ホスミシンをはじめとしたお薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ホスミシンに市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年8月現在、ホスミシンと同じ成分の市販薬は販売されていません。
必ず医師の処方が必要なお薬です。
ジェネリック
ホスミシンにはジェネリック医薬品があります。
有効成分の名前である「ホスホマイシン『製薬会社名』」という名前で処方されます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ホスミシン錠500mg(先発):約67.7円/錠(3割負担の場合:約20円)
- ホスホマイシンカルシウム500mg(ジェネリック):約64.1円/錠(3割負担の場合:約19円)
※2025年8月19日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
ホスミシンドライシロップ200/ホスミシンドライシロップ400
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中でも飲めますか?
妊娠中は、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ使用されます。授乳中の方も同様に、医師への相談が必要です。
Q.子どもでも飲めますか?
はい、「ホスミシンドライシロップ」がお子さんの体重に合わせて処方されます。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分は含まれていないため、運転や機械の操作に影響はありません。
Q.いつから効き始めますか?
感染症の種類によりますが、服用後1~2日で、熱が下がったり痛みが和らいだりといった症状の改善が見られることが多いです。
Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?
治療期間中の飲酒は控えるのが望ましいです。ホスミシンとアルコールの間に直接的な悪い相互作用はありませんが、アルコールは体の免疫力を下げ、症状を悪化させたりする可能性があります。お薬の効果を最大限に引き出し、体をしっかりと治すためにも、休肝日としましょう。
Q.痛み止め(ロキソニンなど)と一緒に飲んでもいいですか?
はい、ホスミシンはロキソプロフェンなどの一般的な痛み止め(NSAIDs)との悪い相互作用は報告されていないため、基本的には一緒に服用しても問題ありません。ただし、念のため医師や薬剤師に確認してから服用するとより安心です。
Q.ピル(経口避妊薬)への影響はありますか?
一部の抗生物質はピルの効果を弱める可能性がありますが、ホスミシンに関してはその影響は少ないと考えられています。しかし、100%ではありませんので、万が一のことを考え、服用期間中や服用後しばらくは、コンドームなど他の避妊方法を併用するとより安心です。
ホスミシンの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
ホスミシンは、膀胱炎をはじめとする様々な感染症に効果を発揮する抗生物質です。大切なのは、処方された日数を必ず守って、最後まで飲み切ることです。
「忙しくて病院に行く時間がない」
「つらい症状を、今すぐどうにかしたい」
そんなときは、我慢せずに専門家である医師に相談しましょう。
ウチカラクリニックのオンライン診療なら、お忙しい方でもご自宅から気軽に医師の診察を受けることができます。
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