グリメピリドの効果・副作用を医師が解説!【糖尿病治療に】

グリメピリド

「2型糖尿病と診断され、お薬を始めることになった」 「病院で『アマリール』という薬を処方されたけど、『グリメピリド』に変わった」

2型糖尿病の治療で処方される代表的なお薬の一つが「グリメピリド」です。古くからある「SU薬」というグループに属し、血糖値を下げる効果が高い、非常に信頼性のあるお薬です。

今回は、このグリメピリドがどのようなお薬なのか、その効果や、最も注意すべき副作用である「低血糖」について、医師がやさしく解説していきます。

 

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グリメピリドとは?効果は?

グリメピリドは、「スルホニル尿素(SU)薬」というグループに分類される、糖尿病の治療薬です。
「アマリール」というお薬のジェネリックです。

ご自身のすい臓を応援して、インスリンを出す手助けをします。インスリンは、血液中の糖を細胞に取り込ませることで血糖値を下げるホルモンです。

グリメピリドは、そのインスリンの分泌を促すことで、血糖値をコントロールします。

グリメピリドは、錠剤タイプのお薬で、「グリメピリド錠0.5mg」「グリメピリド錠1mg」「グリメピリド錠3mg」といった、細かな規格があります。患者さんの状態に合わせて、適切な量が処方されます。

 

グリメピリドの成分

有効成分はグリメピリドです。

この成分は、すい臓にあるβ細胞という、インスリンを作り出す細胞に働きかけます。

その指令を受けて、すい臓からインスリンが血液中に放出され、血糖値を下げる効果を発揮します。

 

グリメピリド効果

  • インスリンの分泌を促し、血糖値を下げる効果

 

どんなときに使う?(適応疾患・部位)

  • 2型糖尿病
    • ただし、食事療法・運動療法をしっかり行っていることが前提

 

グリメピリドはオンライン診療で出せる?

「血糖値が高くて薬が必要」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」

そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。

グリメピリドのような血糖値のお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。

ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。

ウチカラクリニックでも、
グリメピリドに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。

特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。

グリメピリドの使い方(用法・用量

通常、成人には1日1回0.5mg~1mgから服用を開始し、朝食前または朝食後に服用します。
(維持量1–4 mg/日、1日最大6 mg)

その後、効果を見ながら、医師が少しずつ量を調整していきます。

食事をしないと薬の効果が強く出すぎてしまうため、朝食に合わせて飲むのが一般的です。

グリメピリドの副作用

主な副作用

低血糖が、このお薬の主な副作用です。

その他、まれに発疹、かゆみ、肝機能障害などが報告されています。

副作用が出たときの対処法

低血糖が起きた時の対処法

低血糖とは、血糖値が下がりすぎてしまう状態のことです。初期症状(冷や汗、手足の震え、動悸、強い空腹感、めまいなど)を感じたら、すぐに糖分を補給する必要があります。

  • すぐにブドウ糖を摂取する: 通常、ブドウ糖を10g程度摂取します。医師からブドウ糖を処方されている場合は、必ず持ち歩くようにしましょう。
  • 砂糖や糖分を含む飲料でも代用可能: ブドウ糖がない場合は、砂糖を10〜20g摂るか、糖分を含むジュースや清涼飲料水などで代用します。
    ※チョコレートやアイスクリームなど、脂肪分が多いお菓子は、糖の吸収が遅れるため、すぐに対応する必要がある低血糖の処置には向いていません。
  • 意識が朦朧とする場合: もし意識がはっきりしない、朦朧とするなどの重い症状が出た場合は、周りの人が無理に口に物を入れたりせず、直ちに救急車を呼ぶ必要があります。

グリメピリドの注意事項(禁忌)

使用に注意が必要の方

  • このお薬の成分やスルホンアミド系薬剤でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
  • 妊婦または妊娠している可能性のある方(禁忌)
  • 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある方(禁忌)
  • 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(1型糖尿病)の方(禁忌)
  • 重い腎臓病、肝臓病のある方(禁忌)
  • 重い感染症にかかっている時や、手術の前後
  • 食事を抜いたり、不規則だったりする方
  • 高齢の方

併用に注意が必要な薬

  • 他の糖尿病治療薬(低血糖のリスクが高まります)
  • 一部の血圧の薬(β遮断薬): 低血糖のサインである動悸などを感じにくくさせてしまうため、注意が必要です。
  • 痛み止めの一部(NSAIDs)
  • 一部の抗生物質や抗真菌薬

使用上の注意

食事は絶対に抜かない特に薬を飲んだ後の食事は、絶対に抜かないでください。低血糖の最大の原因になります。
自動車の運転や危険な作業低血糖になると、意識がもうろうとしたり、集中力が低下したりします。事故につながる危険があるため、十分に注意してください。
お酒(アルコール)アルコール、特に空腹時のお酒は、低血糖のリスクを著しく高めます。治療中の飲酒は控えるか、飲む場合は食事と一緒にとるなど、医師とよく相談してください。
シックデイ(体調の悪い日)かぜの発熱、吐き気、下痢などで、食事がほとんど摂れないような日を「シックデイ」と呼びます。
このような日にいつも通り薬を飲むと、食事から糖分が補給されないため、重い低血糖を起こす危険があります。自己判断で薬を飲み続けず、まずはお薬をお休みし、必ずかかりつけの医師に連絡して指示を仰いでください。

保管方法

  • 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
  • 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら?

医師の指示によりますが、次の食事の前に気づいた場合は、すぐに飲んで食事を摂ってください。

食事の時間が過ぎてしまった場合は、1回分とばすなど、自己判断せず医師や薬剤師に確認しましょう。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、グリメピリドをはじめとした糖尿病治療薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

グリメピリドに市販薬はある?値段は?

市販薬

2025年8月現在、グリメピリドと同じ成分の市販薬は販売されていません。

必ず医師の診察と処方が必要です。

ジェネリック

グリメピリド自体が、先発医薬品「アマリール」ジェネリック医薬品です。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

  • アマリール1mg錠(先発品):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)
  • グリメピリド錠1mg(ジェネリック):約10.4円/錠(3割負担の場合:約3円)

※2025年8月26日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

グリメピリドOD錠0.5mg「日医工」/グリメピリドOD錠1mg「日医工」/グリメピリドOD錠3mg「日医工」

よくある質問(FAQ)

妊婦・授乳中でも飲めますか?

いいえ、服用できません。(禁忌)妊娠中は、インスリン注射など、より安全な治療法に変更するのが一般的です。授乳中の方も服用はできません。

Q.子どもでも飲めますか?

小児に対する安全性は確立されていないため、使用されません。

Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?

グリメピリド自体に眠くなる成分は含まれていません。しかし、この薬の注意すべき副作用である「低血糖」の症状として、強い眠気や意識がもうろうとすることがあります。万が一、運転中に低血糖が起きると、重大な事故につながる可能性があり大変危険です。服用中は自動車の運転や高所での作業、危険な機械の操作には十分に注意し、体調をよく観察しましょう。

Q.いつから効き始めますか?

服用後、比較的速やかにインスリン分泌を促し、血糖値を下げる効果が現れます。そのため、食事の直前または直後に服用します。血糖値全体の安定した改善(HbA1cなど)は、数週間~数ヶ月の継続が必要です。

Q.低血糖が怖いのですが…

低血糖は、食事を抜いたり、激しい運動をしたり、お酒を飲みすぎたりしたときに起こりやすくなります。「①食事は抜かない」「②ブドウ糖を常に持ち歩く」「③シックデイ(体調の悪い日)は医師に相談する」という3つのルールを守ることで、リスクを大幅に減らすことができます。

グリメピリドの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!

グリメピリドは、血糖値をしっかりと下げてくれる、糖尿病治療の重要なお薬です。しかし、その効果と「低血糖」という副作用は表裏一体です。低血糖の正しい知識を持ち、食事の時間を守り、万が一の時に備えてブドウ糖を携帯する。このルールを守ることが、安全な治療の鍵となります。

「糖尿病の治療、何から始めればいいかわからない」
「低血糖のことが心配で、専門医にじっくり相談したい」

そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が、あなたの糖尿病治療を力強くサポートします。

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通院の手間なく、専門医に生活習慣の相談をしたり、継続的なお薬の処方を受けたりすることが可能です。糖尿病との長い付き合いを、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。

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ウチカラクリニック代表医師

経歴

東海高校、神戸大学医学部医学科卒業。名古屋記念病院基本臨床研修プログラム修了。藤田医科大学救急総合内科、株式会社リコー専属産業医を経てMEDU株式会社(旧Preventive Room)創業。|ウチカラクリニック代表医師|一般社団法人 健康経営専門医機構理事|日本医師会認定産業医|労働衛生コンサルタント(保健衛生)
YouTubeチャンネル「 予防医学ch/医師監修」監修 著書に「40歳からの予防医学(ダイヤモンド社)」など多数。