ジャヌビア錠50mgの効果・副作用を医師が解説！【糖尿病治療に】

ジャヌビアの副作用

主な副作用

主な副作用として、便秘、空腹感、鼻やのどの炎症（鼻咽頭炎）などが報告されています。

単独使用での低血糖はまれですが、他の糖尿病薬と併用すると起こることもあります。

まれですが、注意すべき重大な副作用として、急性膵炎（きゅうせいすいえん）、類天疱瘡（るいてんぽうそう）、腸閉塞（ちょうへいそく）、肝機能障害/黄疸、間質性肺炎、横紋筋融解症、血小板減少、アナフィラキシー、SJS/TENなどがあります。

副作用への対処法

• 急性膵炎: 持続的な激しい腹痛、嘔吐などの症状。背中が痛むこともあります。
• 類天疱瘡: 水ぶくれ（水疱）、皮膚の赤み、かゆみなど。
• 腸閉塞: ひどい便秘、お腹の張り、持続する腹痛、嘔吐など。

これらの初期症状が疑われる場合は、すぐに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

ジャヌビアの注意事項（禁忌）

使用に注意が必要な方

• この薬の成分でアレルギーを起こしたことがある方（禁忌）
• 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡の方（禁忌）
• 1型糖尿病の方（禁忌）
• 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方（禁忌）
• 重い腎臓病、肝臓病のある方
• 過去に膵炎や腸閉塞になったことがある方
• 高齢の方

併用に注意が必要な薬

• 他の糖尿病治療薬（特にインスリンやSU薬）: 低血糖のリスクが高まります。
• 一部の心臓の薬（ジゴキシンなど）

使用上の注意

食事療法・運動療法	ジャヌビアは、あくまで食事や運動をサポートするお薬です。基本となる生活習慣の改善を続けることが最も重要です。
お酒（アルコール）	多量のアルコールは、血糖コントロールを乱したり、急性膵炎のリスクを高めたりする可能性があります。治療中の飲酒は、控えるか、適量を心がけましょう。
シックデイ（体調の悪い日）	かぜの発熱、吐き気、下痢などで食事がほとんど摂れないような日を「シックデイ」と呼びます。このような日は脱水を起こしやすく注意が必要です。 自己判断でお薬を飲み続けず、お薬を飲むべきか、かかりつけの医師に電話などで連絡し、指示を仰いでください。

低血糖が起きた時の対処法

他の糖尿病薬との併用時などに、冷や汗、動悸、強い空腹感、手の震えなどの低血糖症状が現れることがあります。その場合は、すぐに以下の対応をとってください。

保管方法

• 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
• 子どもの手の届かない場所へ。

飲み忘れたら？

気づいた時点で、忘れた分を服用してください。

ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばしましょう。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

ウチカラクリニックのオンライン診療でも、ジャヌビアをはじめとした糖尿病治療薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

ジャヌビアに市販薬はある？値段は？

市販薬

2025年8月現在、ジャヌビアと同じ成分の市販薬は販売されていません。

必ず医師の診察と処方が必要です。

薬価

時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。

• ジャヌビア錠12.5 mg：約36.7円/錠（3割負担の場合：約11円）
• ジャヌビア錠25 mg：約44.0円/錠（3割負担の場合：約13円）
• ジャヌビア錠50 mg：約82.1円/錠（3割負担の場合：約25円）
• ジャヌビア錠100 mg：約119.5円/錠（3割負担の場合：約36円）

※2025年8月26日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。

添付文書

ジャヌビア錠12.5mg／ジャヌビア錠25mg／ジャヌビア錠50mg／ジャヌビア錠100mg

よくある質問（FAQ）

Q.妊婦・授乳中でも飲めますか？

安全性が確立されていないため、原則として服用しません。医師が治療上の有益性が危険性を上回ると判断した場合にのみ使用されます。

Q.子どもでも飲めますか？

小児に対する安全性は確立されていないため、使用されません。

Q.飲むと眠くなりますか？運転はできますか？

眠くなる成分ではありません。ただし、他の薬との併用で低血糖が起きた場合は、意識がもうろうとすることがあるため注意が必要です。

Q.いつから効き始めますか？

食後のインクレチンの働きを助けるお薬なので、服用を始めればその日の食事から効果は現れます。
血糖値全体の安定した改善（HbA1cなど）は、数週間～数ヶ月の継続が必要です。

Q.ジャヌビアを飲むと体重は増えますか？

いいえ、ジャヌビアは体重に影響を与えにくい「体重ニュートラル」なお薬です。一部の古い糖尿病薬のように、体重が増加する副作用の心配が少ないのが大きなメリットの一つです。

ジャヌビアの処方はウチカラクリニックオンライン診療で！

ジャヌビアは、私たちが本来持っている血糖値を下げる仕組み（インクレチン）を最大限に活かす、非常に優れたお薬です。単独では低血糖を起こしにくく、体重も増えにくいため、多くの2型糖尿病患者さんの治療を支えています。まれな副作用の初期症状だけは、頭の片隅に置いておきましょう。

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そんなときは、ウチカラクリニックのオンライン診療が、あなたの糖尿病治療を力強くサポートします。

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