
「くり返す赤ニキビや、膿を持ったニキビが治らない…」 「皮膚科で『ミノマイシン』という抗生物質を処方されたけど、どんな薬?」
そんなとき、皮膚科で処方される代表的なお薬の一つが「ミノマイシン」です。ニキビ治療の頼れる味方ですが、抗生物質ならではの正しい知識と注意点があります。
今回は、このミノマイシンがどのようなお薬なのか、その効果や副作用、飲み合わせについて、医師がやさしく解説していきます。
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ミノマイシンとは?効果は?
ミノマイシンは、「テトラサイクリン系」というグループに属する抗生物質(抗菌薬)です。
特に、炎症を起こした「赤ニキビ」や「黄ニキビ(膿ニキビ)」の原因となるアクネ菌に対して優れた効果を発揮するため、ニキビ治療の飲み薬として長年広く使われています。
ミノマイシンには、カプセルと顆粒の2つのタイプがあります。
- ミノマイシン錠50mg
- ミノマイシンカプセル50mg / 100mg
- ミノマイシン顆粒2% (主にカプセルが飲めないお子さんなどに使われます)
ミノマイシンの成分
有効成分は「ミノサイクリン塩酸塩」です。
この成分は、細菌が生きていくために必要な「タンパク質」の合成を邪魔することで、細菌が増殖するのを防ぎます(静菌作用)。
ニキビ治療においては、以下の2つの重要な働きをします。
①アクネ菌への抗菌作用:
ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖を直接抑えます。
②抗炎症作用:
細菌を抑えるだけでなく、ニキビの赤みや腫れといった「炎症」そのものを鎮める効果も持っています。
このダブルの作用によって、炎症性のニキビを効果的に改善に導きます。
ミノマイシンの効果
- 細菌の増殖を抑える効果
- 炎症を鎮める効果
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- 尋常性ざ瘡(ニキビ)
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症
- 呼吸器感染症、耳鼻科領域の感染症など、幅広い細菌感染症
ミノマイシンはオンライン診療で出せる?
「肌荒れが酷くなってきた」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
ミノマイシンのようなお薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
ミノマイシンに関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
ミノマイシンの使い方(用法・用量)
通常、成人には初回量を100~200mgとし、その後12時間ごと、または24時間ごとに100mgを服用します。
ニキビ治療では、1日100mg(50mgを2回、または100mgを1回)で処方されることが一般的です。
年齢・症状によって異なるので、必ず医師の指示した用法・用量を守ってください。
ミノマイシンの副作用
主な副作用
主な副作用として、めまい感(ふらつき)、吐き気・食欲不振・腹痛などの胃腸症状が報告されています。特に「めまい感」は、ミノマイシンに比較的特徴的な副作用です。
まれですが、注意すべき重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、皮膚粘膜眼症候群、ループス様症候群などがあります。また、長期服用による皮膚の色素沈着も知られています。
副作用への対処法
- めまい感: 飲み始めに感じることが多いです。服用中は、車の運転や危険な機械の操作は避けてください。
- 胃腸症状: 気になる場合は、食後に飲むなどの工夫で和らぐことがあります。
- 日光に注意(光線過敏症): 服用中は、皮膚が日光に敏感になり、日焼けしやすくなることがあります。日焼け止めを塗る、帽子をかぶるなどの紫外線対策を心がけましょう。
服用を始めてから何か気になる症状が出た場合は、我慢せずに医師や薬剤師に相談しましょう。
ミノマイシンの注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- テトラサイクリン系薬剤でアレルギーを起こしたことがある方(禁忌)
- 妊娠中・授乳中の方、8歳未満のお子さん※歯の黄ばみや骨の発育に影響する可能性
- 重い肝臓や腎臓の病気がある方
- 高齢の方
併用に注意が必要な薬
- カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄などを含むもの
- 牛乳、ヨーグルトなどの乳製品
- 胃薬(制酸剤)
- 鉄剤、ミネラルサプリメント
- 血液をサラサラにする薬(ワルファリンなど)
他に飲んでいる薬やサプリメントがある場合は、必ず医師・薬剤師にすべて伝えましょう。
使用上の注意
必ず飲み切る | 症状が良くなっても、自己判断で中断すると、菌が生き残り、再発や耐性菌(薬が効きにくい菌)の原因になります。 |
紫外線対策 | 日光に過敏になることがあるため、日焼け止めなどで肌を守りましょう。 |
ジェネリック
ミノマイシンにはジェネリック医薬品が多数あります。
「ミノサイクリン塩酸塩錠/カプセル『製薬会社名』」という名前で処方されます。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- ミノマイシン錠50mg(先発品):約12.3円/錠(3割負担の場合:約4円)
- ミノサイクリン塩酸塩錠50mg(ジェネリック):約14.3円/錠(3割負担の場合:約4円)
※2025年8月14日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
ミノマイシンカプセル50mg/ミノマイシンカプセル100mg
よくある質問(FAQ)
Q.妊婦・授乳中・子どもは飲めますか?
原則として服用しません。特に妊娠中期以降や8歳未満のお子さんが服用すると、歯が黄色くなる(着色歯)などの影響が出ることがあるため、他の安全な薬が選択されます。
Q.飲むと眠くなりますか?運転はできますか?
眠くなる成分ではありませんが、副作用で「めまい感」が出ることがあります。そのため、服用中は車の運転や危険な作業には十分注意し、めまいを感じる場合は絶対に運転しないでください。
Q.どのくらいで効きますか?
ニキビ治療の場合、炎症を抑える効果は比較的早く現れますが、アクネ菌をしっかり抑えて肌の状態が目に見えて改善するには、数週間~1ヶ月以上かかることもあります。焦らず、指示通りに服用を続けることが大切です。
Q.牛乳と一緒に飲んではいけないのはなぜですか?
牛乳に含まれるカルシウムが、ミノマイシンと胃の中でくっついてしまい、薬の成分が体に吸収されるのを邪魔してしまうからです。
薬の効果が弱まってしまうため、服用する前後2時間程度は、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は避けましょう。
Q.お酒(アルコール)との飲み合わせは?
一緒に飲むことで急激に体に悪影響が出るわけではありませんが、アルコールもミノマイシンも肝臓で分解されます。肝臓への負担を避けるためにも、服用中の飲酒は控えるか、ごく少量に留めるのが賢明です。
ミノマイシンの処方はウチカラクリニックオンライン診療で!
ミノマイシンは、炎症性のニキビに対して高い効果が期待できる大切なお薬です。しかし、「乳製品との飲み合わせ」や「お子さんや妊婦さんには使えない」など、重要な注意点もあります。必ず医師の指示を守り、正しく服用しましょう。
「いろいろな塗り薬を試したけど、ニキビが治らない」 「皮膚科に通いたいけど、忙しくて時間がない…」
そんなお悩みを持つ方には、ウチカラクリニックのオンライン診療がおすすめです。
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通院の手間なく、専門医にニキビの悩みを相談し、ご自身の肌の状態に合った適切なお薬を処方してもらうことができます。長引くニキビにお悩みの方は、ぜひお気軽にウチカラクリニックにご相談ください。
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