
「眼科で『オロパタジン』という目薬をもらったけど、これは何?」「パタノールと同じ薬?」 そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
「オロパタジン点眼液」は、アレルギーによる目のかゆみによく効く「パタノール点眼液」のジェネリック医薬品(後発品)です。
効果や安全性は同じままで、お薬代を抑えられる賢い選択肢です。 この記事では、そんなオロパタジン点眼液について、効果の仕組みや正しい使い方などを、医師が分かりやすく正確に解説していきます。
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オロパタジン点眼液とは?効果は?
オロパタジン点眼液は、「抗アレルギー点眼薬」です。先発医薬品である「パタノール点眼液」と全く同じ有効成分を含んでいます。
アレルギーの原因物質の働きを抑えることで、目のかゆみ、充血、涙目、ゴロゴロ感といった不快な症状を和らげます。
様々な製薬会社から「オロパタジン塩酸塩点眼液0.1%「会社名」」という名前で発売されています。
オロパタジン点眼液の成分
有効成分は「オロパタジン塩酸塩」です。 実はこれ、飲み薬のアレルギー薬「アレロック」と全く同じ成分です。この成分が、目の中で2つの働きをします。
①抗ヒスタミン作用
すでに出てしまっているかゆみの原因「ヒスタミン」をブロックし、素早くかゆみを鎮めます。
②メディエーター遊離抑制作用
アレルギー反応の“親玉”であるマスト細胞を安定させ、ヒスタミンなどのかゆみ物質自体が放出されるのを防ぎます。
この「抑える」と「防ぐ」のダブルの効果で、つらい目のアレルギー症状に優れた効果を発揮します。
オロパタジン点眼液の効果
目のかゆみ、結膜の充血といったアレルギー症状を改善します。
どんなときに使う?(適応疾患・部位)
- アレルギー性結膜炎(花粉、ハウスダストなどによる)
オロパタジン点眼液はオンライン診療で出せる?
「毎年花粉症で、目がかゆくて…」「急に症状が出たけど、病院に行く時間がない…」
そんな方に知っていただきたいのが、オンライン診療という選択肢です。
オロパタジン点眼液のようなアレルギー治療薬も、医師が適切と判断すれば、オンライン診療で相談したり、処方を受けたりすることが可能です。
ご自宅や職場など、好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、お薬も自宅に届けてもらえるので、通院の手間や待ち時間をぐっと減らすことができます。
ウチカラクリニックでも、
オロパタジン点眼液に関するご相談や継続的な処方をオンライン診療にて承っております。
特に、既に花粉症などのアレルギーやじんましんと診断されていて、症状が安定している場合の継続処方や、お薬への切り替え相談などに、オンライン診療は便利です。経験豊富な医師が親身になってお話を伺いますので、お気軽にご相談ください。
オロパタジン点眼液の使い方(用法・用量)
通常、1回1滴を、1日2〜4回(朝、昼、夕、就寝前など)点眼します。

オロパタジン点眼液の副作用
点眼薬なので、副作用は主に目に現れます。全身性の副作用はまれです。
主な副作用
- 眼刺激感(しみる感じ)
- 目の痛み
- 目の乾き
- 目のかすみ(点眼直後)
- まぶたの腫れ、赤み
副作用が出たときの対処法
多くの場合は一時的ですが、刺激感が強い、痛みが続くなど、症状が気になる場合は、使用を中止して処方した医師や薬剤師に相談してください。
オロパタジン点眼液の注意事項(禁忌)
使ってはいけない方
- 過去にオロパタジン点眼液の成分(オロパタジン)でアレルギー症状を起こしたことがある方(禁忌)
併用に注意が必要な薬
特に報告されていませんが、他の点眼薬を使用している場合は、必ず医師に伝えてください。
使用上の注意
コンタクトレンズ | ソフトコンタクトレンズを装用したまま点眼するのは避けてください。レンズが薬の成分や防腐剤(ベンザルコニウム塩化物)を吸着し、目にダメージを与える可能性があります。コンタクトレンズを外し、点眼後少なくとも5〜10分以上経ってから再び装用してください。 |
点眼方法 | 容器の先がまぶたやまつげ、目に直接触れないように注意してください。汚染の原因になります。 |
他の点眼薬との併用 | 2種類以上の点眼薬を使う場合は、少なくとも5分以上間隔をあけてください。 |
保管方法
- 直射日光・高温多湿を避け、室温で保管してください。
- 汚染を防ぐため、付属の遮光袋に入れて保管するのが望ましいです。
- 開封後は、通常1ヶ月を目安に使い切ってください。
- 子どもの手の届かない場所へ。
使い忘れたら?
気づいた時点でできるだけ早く1回分を点眼してください。
ただし、次に点眼する時間が近い場合は、忘れた分はとばして、次の時間に1回分だけ点眼しましょう。絶対に2回分を一度に点眼してはいけません。
ウチカラクリニックのオンライン診療でも、オロパタジン点眼液をはじめとしたアレルギー薬の処方なども行っています。気になる症状がある方はいつでもお気軽にご相談ください。年中無休で診察しています。

オロパタジン点眼液に市販薬はある?値段は?
市販薬
2025年6月現在、オロパタジン点眼液や、その有効成分「オロパタジン塩酸塩」を含む市販の点眼薬は販売されていません。
オロパタジン点眼液を使用するためには、必ず医師の診察を受け、処方箋を出してもらう必要があります。
ジェネリック名
オロパタジン点眼液自体がジェネリック医薬品(後発品)です。
「パタノール点眼液」という名称で先発品が発売されています。
薬価
時期や規格によって金額は変わってきますが、以下のような目安です。
- オロパタジン塩酸塩点眼液0.1%「ニットー」(ジェネリックの一例):1本(5mL) 約77.8円
(3割負担の場合、自己負担額は1本(5mL)約23円) - パタノール点眼液0.1%(先発品):1本(5mL) 約217.7円
(3割負担の場合、自己負担額は1本(5mL)約65円)
※2025年6月4日現在
※薬価は改定などで変わる可能性があります。
添付文書
よくある質問(FAQ)
Q. 妊婦や授乳中でも使えますか?
飲み薬に比べて体内に吸収される量はごくわずかですが、安全性が完全に確立されているわけではありません。自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
Q. 子供でも使えますか?
はい、小児のアレルギー性結膜炎にも広く使われます。ただし、特に小さいお子様の場合は、医師の指示のもとで正しく使用することが大切です。
Q. 運転してもいいですか?
点眼薬なので、飲み薬のような眠気はほとんどありません。そのため運転は問題ないとされています。ただし、点眼直後は一時的に視界がぼやけることがあるため、視界がはっきりしてから運転するようにしてください。
Q. いつから効きますか?
個人差はありますが、抗ヒスタミン作用により、点眼後15〜30分ほどでかゆみが和らぎ始めるなど、比較的速やかに効果が現れます。
Q. コンタクトレンズをしたままでも使えますか?
いいえ、使えません。 必ずレンズを外してから点眼し、5〜10分以上あけてから再度装用してください。ハードコンタクトレンズの場合も、念のため外して点眼するのが安全です。
Q. 点眼すると、しみる感じがしますか?
人によっては、少ししみるような刺激感を感じることがあります。多くは一時的なものですが、痛みが続くようであれば医師に相談してください。
Q. 飲み薬の「アレロック」との違いは何ですか?
有効成分は同じですが、作用する場所が違います。 オロパタジン点眼液は、目のアレルギー症状に直接作用します。アレロックは飲み薬なので、全身に作用し、鼻炎や皮膚の症状にも効果があります。
目の症状がメインなら点眼液、鼻や皮膚の症状も伴うなら飲み薬、あるいは両方を併用することもあります。
まとめ
オロパタジン点眼液は、「パタノール点眼液」のジェネリック医薬品です。
「かゆみを抑える」作用と「かゆみを起こしにくくする」作用の2つの働きで、つらい目のアレルギー症状を和らげます。 ジェネリックのため、治療費を抑えられるのが大きなメリットです。
効果を最大限に引き出し、安全に使うためには、コンタクトレンズを外して点眼するなど、正しい使い方を守ることが何よりも大切です。
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